イギリスの伝統的な紅茶の時間に欠かせないものに「スコーン」があります。ビスケットと違い、スコーンそのものには甘みがありません(最近、いろいろなスコーンのレシピでかなりお砂糖を使っているのがありますが、アメリカ式なのでしょうか)。まだほんのり温かいうちに横からナイフを入れて半分にし、切り口のほうにジャムやクロテッドクリームを塗って食べるのです。素朴ですが、とても味わい深いもの。季節季節でいろいろなジャムにしてもいいですね。ジャムを塗る楽しみを奪ってしまう砂糖は邪道だというのは、こういう理由によるものなのです。今回ご紹介するのは、誰にでもあのサクサクのスコーンができる、本当に失敗のないレシピです。準備も含め、慣れてくると10分程度でオーブンに入れるまでが終わります。バターが溶けてしまうとサクサクになりませんから、早いほどいいのです。フードプロセッサーがない場合は手をすりあわせて、もむようにします(でもちょっと難しい。やはり手の熱で溶けやすいから)。フードプロセッサーを所有する人が増えています。家々でいろいろなスコーンが焼かれるといいなと思います。
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■材料
(直径5センチ前後のスコーン7〜8個分)
薄力粉…200g
無塩バター…50g
ベーキングパウダー…小さじ1
卵…1個
牛乳…20〜40cc
塩…小さじ 1/3
牛乳…適宜(トップに塗るためのもの)
●食べるときに=ジャム、クロッテッドクリーム(もしくは生クリーム)
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■作り方
(1)
バターを小さく切る。あとでフードプロセッサーに入れるので、大きさが多少不揃いでもよい。できるだけ手で触れないように(手の熱でバターの温度が上がる)。
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(2)
薄力粉・ベーキングパウダー・塩を合わせて、万能こし器などでふるう。
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(3)
フードプロセッサーに(2)を入れて、軽くときほぐした卵を入れる。
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(4)
(3)に(1)のバターを入れる。
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(5)
牛乳を10ccほど入れて、スイッチ(フラッシュ)を入れて様子をみる。まだパラパラの状態。
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(6)
フードプロセッサーのフタのくぼみ(マヨネーズを作るときに使うところ)から牛乳を少しずつたらしながら、同時にスイッチを入れて、まんべんなく牛乳が粉にまわるようにする。
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(7)
この状態になったら混ぜ終わり(生地の完成)。牛乳を入れ始めるとあっという間に進行するので、くれぐれもこの大事な瞬間を見逃さないようにする。
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(8)
フードプロセッサーから取り出して、軽くひとまとめにし、手早く上からたたいて12〜15ミリの厚さにする。
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(9)
セルクル型(なければコップ)で丸く抜いていく。丸く抜ける部分がなくなったら、すばやくまとめてたたき、また抜ける状態にする。
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(10)
厚みはだいたいこれぐらい。もう少し厚くてもいい。好みで。
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(11)
天板にクッキングシートを並べておいて、型で抜いたそばから並べていき、最後に牛乳をハケでぬる。
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(12)
予熱をしておいたオーブンの上段で、表面にほんのり色がつくまで焼く(15〜20分ぐらい)。なんとなく厚みの真ん中あたりから割れたがっているように焼き上がれば成功。
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●フードプロセッサーに入れる牛乳は、粉によって変わってきますから、あえて20〜40ccとしました。生地の様子を見ながら進めてください。今回は30ccでした。
●卵は直接フードプロセッサーの上で割り入れたりせずに、別の容器に割り入れて、殻が入っていないか新鮮かなど、チェックをしたのちに使うようにします。これはお菓子・お料理全般に言えることです。
●この分量は、ナショナルのフードプロセッサーの1回分にちょうどいい量になっています。倍量作りたい場合は無理矢理一度に入れたりせずに、2回に分けてしましょう。うまく生地に牛乳が行き渡らずに、(7)の状態になりにくいです。
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