冷製トマトのカペッリーニ
00/08/23

8年ぐらい前でしょうか。当時、高知のフルーツトマトが流行しました。といっても、とても高価だったので、知る人ぞ知るような存在でしたが。市場関係の仕事をしていたので、直接分けていただいたりして、よく食べていました。そんなとき、テレビで山田宏巳シェフ(リストランテ・ヒロのオーナーシェフ)の冷製トマトのカペッリーニを見て、そのシーズンは何かにつけ作っていました。当時住んでいた家にはエアコンがなく、これを食べるととても涼しくなりましたっけ。懐かしいです。

一番大切なのは、トマトです。大きくなくていいから(というよりも、小ぶりのほうがうまい)枝で完熟したトマトを探せたら、もうそれは料理の半分ができたも同然です。幸い、このところミディトマトがブームですから、ぜひこれで試してください。ミニトマトでやったこともありますが、皮が口に残って気になりました。料理の本にもよく登場するレシピです。本によっては皮を湯むきするというのもありますが、おいしいトマトなら、皮も種の周り(ゼリー状のところ=酸っぱい)も味わいのうち。今回は、種の周りは3分の1ほど取り除いてますが、残りは使いました。トマトによってアレンジしてください。

カペッリーニcapelliniは「髪の毛」という意味の極細ロングパスタです。あまり細くて食べた気がしないという人もいるでしょう。お好みでフェデリーニでどうぞ。ちょうどスパゲティとカペッリーニの中間の太さです。

冷製トマトのカッペリーニ

■材料 (あくまでも今回の量です。目安にしてください。これで3人前程度)
完熟トマト…正味350g
エクストラバージン・オリーブオイル…50cc
バジル(乾燥)…大さじ1
塩…小さじ1
こしょう…適宜
カペッリーニ(細いパスタ)…適宜
スイートバジル(生)飾り用…適宜

■作り方

(1) トマトのヘタをとり、上を5ミリぐらい切る。種を出す場合は、ここでスプーンの柄の先を使って出すとやりやすい。トマトを1センチ角程度に切ってボウルに入れる。

(2) (1)に塩、こしょう、バジルを入れて混ぜ、オリーブオイルを回し入れて、さらに混ぜる。ここで味をみておくと次回から自分の味を決めやすい。そのまま食べるとほんの少し塩がきついかなというぐらいがベスト。

(3) (2)を冷蔵庫に入れて、1〜2時間寝かせる。

(4) 湯を沸かし、カペッリーニをゆでる準備をする。その間に寝かしておいたトマトの味をみて調整しておく。

(5) 湯に塩を入れ(分量外)カペッリーニをゆでて冷水にさらし、よく水を切る。そのあとトマトの入っているボウルに入れ、ソースとからませる。皿に盛ったら、生のスイートバジルを飾る。