このところ、料理らしい料理はでてこない「カマタ食堂」。店主、やる気あんのか? はい、ございます。どこよりも真心込めて、ゆで卵でございます。こんなに詳しくやるとこないぞー(笑)。まじめな取り組みをしたいと思います。
というおちゃらけは抜きにして。昔に比べて、つるんとしたゆで卵って、案外難しいんですよ。どうしてだか、わかりますか? 大きな原因は2つ。卵がとにかく新鮮なまま流通し、新しいうちにゆで卵になってしまう場合が多い。それから、冷蔵庫に卵を入れることが一般的であり、冷蔵庫から出してすぐにゆでられるため。この2つの原因がわかるまで、悩むこと18年あまり。その頃コンビニでバイトしていて、おでんの卵をオーナーがゆでるんだけど、家でやるときれいにつるんといかないのに、コンビニではみごとにつるん、でした。この違いは何? やっぱり理由はわからなかったです。たくさんゆでるから特に変わったことはしていない、店に並んでいる卵だというし。ここ2年ぐらいでようやく解決。同じような悩みを持つ人も多いみたいですね。
きれいなゆでたまごを作るコツは、簡単。まず、卵は前日に冷蔵庫から出しておくこと。できれば、あまり新しい卵でないこと。産卵日から5日以上たっているほうが、きれいな卵ができるはずです。5日というのも実際の条件とか変わってくるでしょうから、厳密ではありません。目安として、買ったばかりのものよりは、ちょっと日数たっているほうがいいよ、ぐらいの考えでいてください。
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■作り方
(1)
ふたのある鍋に、卵と水を入れる。水は卵を入れてもまだ余裕があるぐらいたっぷりめに(写真で卵と並んでいる赤い卵のようなものは「ゆで卵グッズ」で、時間を計らなくても、いまどの程度のかたさになっているかわかるもの。なくても大丈夫です)。
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(2)
中火にかけて、沸騰したら、タイマーをセットする。かたゆでなら沸騰してから10分間。
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(3)
時間になったら鍋の湯を静かに捨てて、新しい水を入れて冷やす。少しすると水がぬるくなるので、あと1〜2回水を換える。
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(4)
鍋に卵の高さの半分まで水を入れ、フタをして、ゆっくり前後にゆらして卵の殻にひびを入れていく(卵を鍋の側面にあてるように)。そのためには、鍋にぎゅうぎゅうに卵を入れてはダメで、面積の3分の2ぐらいまでにおさえる。全体にひびが入ったら、水につけながら殻をむく。全部むき終わったら、一度流水で表面を洗うと細かい殻を取り除くことができる。おしまい。
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