木のロボット 99/06/04

■木のおもちゃ作家「寺内定夫」さんのロボットです。足と腕は、木のネジで止まっています。耳もネジ。その6つのネジをはずすと、ばらばらになります。ブナ材です。単純です。電池もクギもなし。

■ブナは、適度に硬く、こうした加工に向いています。かつて人々は木を植え木を間引き、木を加工して生きてきました。今は海外から安い木材や加工品が入ってきます。そのせいで、その土地土地で育った木を使うことによって山や森が守られるという仕組みは、すっとんでしまいました。地力もさがっています。日本には木がたくさんありますが、たくさんあるだけで使われず、山は怒ってるんです。

■資金力はありませんが、なにかを買うときには、できるだけ自然にも人にもやさしいというのをひとつの判断基準にしたいなあと思います。

■寺内さんのおもちゃは、丈夫で長持ち。そして、子供に媚びてない(カマタ評)。そこにあるだけで和むんですね。長い間かたちを変えないで作り続けているおもちゃが多いのも特徴です。詳しくは高田宏著「木遊び」でどうぞ。

●全国にある「クロワッサンの店」、もしくは「寺内定夫のおもちゃの会」電話03-3421-9035で扱っています。