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ビワ | 99/06/14 | ||
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■集合住宅の中庭にあるビワの木が、今年もたくさんの実をつけました。ビワは丈夫で毎年たわわに実ります。
■月日は流れ、房総(ビワの産地として知られています)でその話をしたら「その昔、薬など一般的でない時代に、病気になると病気が治るようにと神様や仏様に願い事をし、そのときに特別なものとして渡されたのが、ビワの葉や種だったようだ。薬効成分があり、万病に効くのを知っていてのこと。それで病気が治れば、評判になる。一般の家庭でビワを植えられてしまうとありがたみがなくなるので、ビワは縁起でもない樹木であるとしたのだろう」と聞かされました。今では迷信とわかり、家庭に植えられています。ビワは実も葉も種も樹皮も、すべて薬効成分があることもわかっています。 ■樹で完熟した実はみずみずしく、おいしい。ごろごろ入っている種は、切れ目を入れてホワイトリカーに漬けると、すばらしい果実酒になります。漢方薬のひとつであるために、種は高く取り引きされているのだそうです。ビワの実を果実酒にするというのはよく紹介されていますが、やってみると、種の方がおいしい。つくりかたは、簡単。きれいに洗ったびんに35度のホワイトリカーを注ぎ、ビワの種に切れ目を入れて、このホワイトリカーに入れていくだけ。あまりたくさんビワをたべる自信のない人は、とりあえず、ジャムびんぐらいの大きさから始めればいいでしょう。砂糖はお好みで。あまり甘くしないほうがいいかも(あとで足すことも可能)。1年ぐらいしたら、種を取り出します。 |