オーストリアから留学に来ていたリサが、このケーキの試作品を食べて、すごく故郷を懐かしがってくれました。「ねえねえ、森のリスの忘れもの…という名前にしようと思うんだけど」と相談したら、お腹抱えて笑い転げてました。「スエコ、全然そんな柄じゃないでしょ」って。今でも、いい思い出。簡単にできて、しっとりゆっくり味わえる、家庭で作るケーキの見本のような感じです。焼きたてよりも翌日のほうがずっとおいしいと思います。
生クリームは動物性の脂肪分の高いものが合います。メーカーによってはウォールナッツが1袋45gだったりしますが、その場合は無理に50gにしないで45gでどうぞ。ラム酒はマイヤーズ・ラムがおすすめ。手順は簡単だけど、素材の良さが反映されるケーキと思ってください。
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■材料
(直径18センチの丸型1台)
薄力粉(または全粒粉、あるいはそのブレンド)…100g
素精糖(もしくは砂糖)…120g
無塩バター…100g
生クリーム…200cc
ウォールナッツ…50g
ココア(無糖)…30g
メープルシロップ…20〜50cc(甘さをみながら)
卵…2個
ベーキングパウダー…小さじ1
[大人向けには]
ラム酒(ダーク・ラム)…大さじ4
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■作り方
(準備1)
無塩バターは室温で指先で押せばへこむ程度にやわらかくする(あまりやわらかくしてもダメ)。
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(準備2)
型にバター(分量外)を薄く塗って小麦粉(分量外)をふり、余分な粉を落とす。もしくは市販の敷き紙を敷いておく。
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(準備3)
オーブンを130度に予熱する。
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(1)
130度に予熱したオーブンでウォールナッツを10分間焼いて、粗熱をとったら、粗く刻む。オーブンは175度に予熱しておく。
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(2)
小麦粉、ココア、ベーキングパウダーは合わせてふるう。
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(3)
室温に戻した無塩バターをハンドミキサー(なければ泡立て器)で、ふわっとしたクリーム状になるまで力強く泡立てる。
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(4)
次に素精糖を入れて、すり混ぜるようにしながら、クリーム状になるまでさらに混ぜる。
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(5)
(4)に卵を1つずつ入れ、全体的によく混ぜる(ここまではハンドミキサーの中〜強の目盛りでよい)。
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(6)
次に[(2)、生クリーム、ラム酒、メープルシロップ]を入れて、ハンドミキサーの弱で練らないように気をつけながらざっと混ぜ合わせる。ここで甘みをみて、さらに甘さがほしいときにはメープルシロップを加える。
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(7)
最後に(1)を加えてハンドミキサーの弱で数回ぐるぐると混ぜて生地の完成。
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(8)
(7)を型に入れて、軽くテーブルに落として空気ぬきをし、175度に予熱したオーブンで55分間ほど焼く。竹串を数カ所刺してみて、生っぽい生地がついてこなければ焼き上がり。まだのようであれば、さらに5分ほど焼いて様子をみる。
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(9)
粗熱がとれたら型からはずし、ワイヤーの上で休ませる。完全に冷めたら、好みで粉糖(分量外)を茶こしに入れて上からふるったり、金箔などをあしらったりする。
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●切り分けてから、少し砂糖を加えてゆるめにホイップした生クリームを添えていただくと、しっとりおいしくいただけます。このときに[粉糖+ココア]を茶こしでふるってもいいでしょう。お皿に雪が積もったような感じになり、より印象深くなると思います。
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