ごま塩
00/09/24

お赤飯についてくる小袋「ごま塩」。お赤飯に限らず、ご飯にかけて食べるのが好きです。でも、柿ピーと一緒で、ごまと塩のバランスが案外難しい。上からとると、ごまばかり。下に行くに従い、ごまが減って旧専売公社のような塩ばかりになって塩辛さが前面に出てしまします。あるとき料理の本の隅に、ごま塩の作り方が出ていました。ごま塩をわざわざ作るのかあと思ってよく読むと、けっこう大変な、もとい、ていねいな作り方をしているのです。作ってみると国産の洗いごまと気に入っている自然塩で作ったごま塩は、それだけで話がつなげるほど美味。びっくりでした。要するに、鍋の中で「ごま+塩+水」を合わせて、水分を飛ばすだけのことです。すると当然、ごまの表面に塩がコーティングされた状態になるのですね。少し作るのはめんどうなので、まとめて作って、小瓶に入れて食卓におくのがいいかも知れません。小袋に入れて差し上げると思いのほか喜ばれたりもします。

ごま塩

■材料
洗いごま(黒)…50g
水…50cc
自然塩…25g

■作り方

(1) 小鍋に洗いごまを入れ、フタをして、弱火で炒る。ときどきゆすって、火の当たりが均一になるように気を配る。

(2) パチパチとごまがはぜる音がしはじめたら、たえず鍋をゆする。

(3) ほとんど音がしなくなったら、水と塩を入れて中火よりやや弱くして、箸4〜5本でかき混ぜる。

 

(4) はじめはぺちゃっとした感じなのが、水分がとぶにつれて箸を動かしても軽くなってくる。そうしたら箸の本数を減らして気長にかき混ぜ、水分をさらにとばす。

(5) ごまの表面が塩にうっすらと包まれて(ここまでくればさらさらとなっている)白っぽくなったら完成。


●おおよその目安としては、(4)(5)のステップは10分ぐらいかかります。

●「洗いごま」、わかりますか? ごまを洗って乾燥させた状態のもので、一般に袋に入って売られています。表面がぺたんこ。これを鍋やフライパンで炒るとぷっくらふくらみ、みなさんが見慣れたごまになります。ごまは炒りたてのほうが香りが高くておいしい。どうしてもみつからなければ、いりごまを購入してください。