冷蔵庫を開けたら、春巻の皮がありました。賞味期限ぎりぎり。ちょうどお正月料理のまとめのためにいろいろな料理の本を開いていたら、1997年12月号「NHK きょうの料理」に、清水信子さんの「黒豆のおひねり揚げ」が載っていたのです。ワンタンの皮で黒豆とチーズを包み、ひねって揚げるという料理。ワンタンの皮に黒豆と小さく切ったプロセスチーズがひとつずつ入っています。
はじめ、春巻の皮を半分に切って、細長いスティック状にしようと思いました。しかし、国産の小麦粉を使用した特殊な皮だからか、つきが悪くて閉じることができません。で、考えついたのが、三角にたたんでいく方法。最後は差し込むだけです。揚げてみると何層にもなった皮の食感が楽しく、中の具は「黒豆+チーズ」以外にもいろいろできると思い「練りウニ+チーズ」もやってみました。これもまあ、よし。あとは適当にアレンジしてください。黒豆にあきてしまったときや、せっかく作った黒豆を子どもが全然食べないときでも、春巻の皮のパリパリに誘惑されたら、きっと目先も変わることでしょう。
包み方がわからない場合は、折り紙を半分に切ってやってみてください。あまり中身をつめすぎると、かっこいい三角になりません。まったく具に厚みのない練りウニのほうは、とってもいい形に仕上がるはずです。
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■材料
春巻の皮(お好きなだけ)
黒豆
プロセスチーズ(ピザ用とろけるスライスチーズなど、お好みで)
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■作り方
(1)
黒豆をざるにあげ、さらに汁気をふきます。私はかための黒豆にしてるので、半分に切っておきました。やわらかければそのままで。
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(2)
春巻の皮を対角線で切り、黒豆とチーズをおいて、包みます。しっかり包まないと、揚げているときに端からチーズが溶けて出てきてしまうので、注意が必要。最後は中にきゅっと入れて、きちんと三角形を整えます。
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(3)
油を175〜180度にして、皮がきつね色になるまで揚げます。途中、ひっくり返してまんべんなくきつね色になるようにしましょう。油から引き上げるときに、三角形のとがったほうを下にして、数秒間、揚げ油の上で油を切ります。こうすることでとがったところから余分な油が落ち、よりからっと仕上がります。ちょっとしたコツですね。
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