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2004年2月1日(日) 機が熟し、種が目覚めた(らしい)
種というのは不思議で、時期が悪いときにまいても、芽が出なかったりします。しばらくして、忘れた頃に芽が出る。なんでなんで?いつまいたっけ?になるわけですね。一昨日、イタリアンパセリに水をやりながら、その横にレタスが2株も育っていることを発見。すでに本葉が何枚も出ていました。種、まいたかなあ。まあ、すごく元気に育っているので、あんまり気にしないことにしましょう。この時期、虫も活動がニブイから、きっと気持ちよく育つことでしょう。イタリアンパセリと仲良く同居。ハッピーな食卓まではあと1.5か月っていうところでしょうか。それにしても、私レタスなんか、まいたかなあ(笑)。



イタリアンパセリは、毎日活躍。香りが強く、青々しています。


2004年2月1日(日) クチナシの実、みいつけた
散歩の途中で、クチナシの実を見つけました。クチナシには一重咲と八重咲がありますが、実をつけるのは一重のほう。きんとんに欠かせない黄金の色は、乾燥させたクチナシの実をくだいて、それをガーゼに包んでさつまいもと一緒に煮るんです。ひとつで十分すぎるぐらいの色が出ます。散歩すると、いつも何か見つけるね。


ドッキリするぐらいの色でしょう?


2004年2月2日(月) 雨の日に、香り高きタリアテッレ
めずらしく朝から雨です。ランチは、冷蔵庫に残しておいた自家製パスタの生地を使って、タリアテッレにしてみました。よく「きしめん状の」と表現されるあれですね。手動式のパスタマシーンで、くるくる。しばらく前から水で戻しておいた、乾燥ポルチーニ茸(袋の中の割れたポルチーニも、粉になってしまったところも一緒に戻しておきます)。その戻し汁にポルチーニ茸のブイヨンを少し足し、ゆるいクリーム仕立てに。生パスタはすぐにゆであがります。湯を切ったら、手早くポルチーニ茸のソースとあえて、完成。実験的に生地を寝かせてみましたが、しっかりと空気をぬいたポリエチレンの袋の中に入れておけば問題なさそうです(少なくとも1日は平気)。あ、残念ながら、ポルチーニ茸のブイヨンは日本では売られていません。そのぶん、ちょっとたっぷりめにポルチーニを使えば大丈夫。


↑タリアテッレは打ち粉をして、うまくさばいておかないと、団子になっちゃう! 急げ急げ!

↑あっという間に完成♪ 冷蔵庫にポルチーニ茸がいっぱいあったからって、入れすぎたかも(笑)。んー、いい香り。

ふうふう〜。

2004年2月3日(火) 天気予報はハズレ、フォカッチャを焼く
今日の天気はくもりのち晴れ(だったらしい)。昨日よりも気温は5度高くなり、私はすこぶる上機嫌のハズ(だったらしい)。ふと窓の外を見ると、雨が降っている。しかも、少しみぞれを予感させるような冷たい雨。朝から仕事して、気分転換に外を一周してこようかと思ったのに残念です。で、粉をこねこね。今日のランチはフォカッチャ focacciaです。イタリアのパン。強力粉と塩とイーストとオリーブオイルだけ。ごくごくシンプルなパン。室温でゆっくりと発酵させました。


↑焼き上がって乾き気味だったら、オリーブオイルをたらします。

↑おー、いい感じ。奥のローズマリーは摘みたてを使いました。

↑中はこんな風。イタリアでは、パンはそのまま食べるか、オリーブオイルをつけるか。パンにバターという習慣はほとんどないです。

2004年2月3日(火) 節分だから、ご飯にもいれちゃおうと
いつものごとく、紫色ごはん。今日は特別に節分の豆を入れて炊きました。節分の豆って、一袋食べきれないというか、飽きちゃったりしませんか? 豆ご飯、豆ご飯。マメになるかな豆ご飯。


↑ヒイラギと大豆(後ろの束)は、買ってきました。鬼は外、福は内〜!

これが節分の大豆入りごはん。紫色なのは、古代米を使ってるから。今日は白米1合+発芽玄米1合+古代米少し、でした。


2004年2月3日(火) 海苔の佃煮
海苔が5帖あって、開封してみたら、ちょっとさびしい香り(いつもの買う海苔とは全然違う)。こういう海苔は、迷わず佃煮ぃ! 2帖分(20枚ね)をちぎって鍋に入れ、水を適当に。しばらくするとふやけてきて水がなくなってるから、また足して。さらにふやけてきたら、水をひたひたに、そしてしょうゆと砂糖(素精糖)を入れて、ときどきかき混ぜながら、コトコトと煮ます。途中でみりんを少々。いい感じの味付け(つまり自分好みの)にしたら、火を止めて冷まして完成。均一化された市販の海苔の佃煮とは違って、海苔の風味がたくさん。でも、欠点もあります。日持ちしない。日持ちするように作ると、たぶん味が濃すぎる。すごく難しいところです。ジップロックに入れて、うすーくのばし、冷凍しました。これでいつでもご飯のとも、ですね。


七味を入れて仕上げてもおいしいです。


2004年2月4日(水) ルールドからスクエアに、浮気をしてみた
私の愛用の手帳は、モールスキン。すでに何度か登場しているアレですね。黒くて、かっちりとした表紙、シンプルな作り、膨らんでいくページをしっかりと守るラバーバンド。インタビューをするのに膝の上でメモをとらなくてはいけない場面がたびたびあるのですが、ハードカバーなので、バインダーなどをあてがわなくても大丈夫。ともかく、値段以上によく働いてくれて、信頼しきっています。適度な紙の薄さもありがたい。このモールスキン、外見はまったく同じで、中がルールド(罫線)、スクエア(方眼)、プレーン(無地)などがあり、私はこれまでルールドを使っていました。で、今回ちょっと浮気をしてスクエアを。いつもは罫線の一番上のところ(実際には罫線の外?)が日付の定位置なんですが、それがないだけで、思ったよりも方眼がうるさくないし、使いやすいような気がしています。メモしたいことはデジカメで撮ることが多いのですが、頭の中にしっかりと残るのは手で書き残したものだと気づき、イラストによるメモも残すように意識し始めました(ここ数年、友達にも笑われてしまうぐらい記憶容量が低下してるんだもの)。
これまで使っていたモールスキンのルールドはここに写真があります。


モールスキンと相性のよいペンは、ぺんてるのTradio。プラマンとよばれているものです。乾くとと滲まないので、固形水彩で色をつけてみました。プラマンのカートリッジの扱いがアスクルでなくなったので、2箱(20本)注文してしまいました。手持ちのプラマンほとんどすべてが空っぽに近かったので、あっという間に1箱消費(笑)。ここ数か月、近くの西武はいつ行ってもカートリッジが入荷してない。もしかしたら、店頭に並んでないことすら把握してないかも。

2004年2月5日(木) 霜ばしらの朝、新しい命に恋をした
気持ちのいい朝です。里山には霜ばしら。キラキラと輝いていました。霜ばしらが何度かできて、やがて春が来ると、土がすっかり柔らかくなっているのがわかります。霜ばしらは、耕す人でもあるのです。今日の霜ばしらは、やや控え目でした。苔の中に、ドングリが根を伸ばしていました。さて、何の実でしょうか。ドングリというのは総称で、じつはいろんな木の実なんです。ドングリ図鑑には10種類が掲載されています。葉っぱがある時期なら、もっと見分けやすいですね。根を伸ばすまで残ったドングリは、とっても運がいいほうです。たいていは、若いうちにゾウムシの仲間に卵を産み付けられたり、動物たちのエサになったり、それから子供たちのおままごとの材料になったりしますものね。元気よく育つといいね、ラッキー君!



昨日は立春でした。だからというわけではないのでしょうが、けさは手もかじかむことなくシャッターを押しました。


2004年2月5日(木) 書く人、描く人
小さな頃から絵を描くのが好きで、中学時代は教室にも通っていました。そこで初めてアクリル絵の具と出会いました。油絵はお金がかかるし、私にはアクリル絵の具のほうがいいという先生のすすめもあって、水彩からアクリルに転向したのです。アクリルは何にでも描けるので楽しくてしかたがありませんでした。厚盛りできるのも、なんだか大人になったみたいでうれしくて。当時はリキテックスという老舗と、アクリラという二つのメーカーしかなく、リキテックスに憧れつつ、アクリラを使っていたのではないかと思います。でも、あんまりはっきりした記憶がないのです。それから7年ほどたった頃、どうしても油絵をやってみたくて、一式購入しました。独学です。しかし、始めてみるとつねに油絵の具の独特の匂いが部屋の中を漂い、私は帰宅恐怖症に(笑)。それでも3枚ぐらい描いたでしょうか。あっさりと処分しました。それからまたしばらくして、水彩を始めました。固形水彩に出会ったのもその頃でした。カッターナイフで加工した製図用のペンや、6Bぐらいの鉛筆で描いたあとに固形水彩で色をつけます。色の濃淡もつけられますし、混ぜることも可能です。このLYRAとは何カ国も旅をしました。タイの南の島では、子供に教えたこともありました。言葉はあんまり通じなくても、絵は万国共通です。いくつになっても、書く人、描く人でありたいと思います。夢もずっと描いていきたいな。



裏にはMade in West.Germany とあります。まだ壁があった時代のものですね。ITO-YA ¥600(もちろん当時のお値段)のシールもそのまま貼ってあります。


2004年2月6日(金) なんかついてる、と呟いた。
年賀ハガキのお年玉当選発表をチェックしたら、5等が3枚、4等が1枚、3等が1枚当たっていました。これってなんか、当たりすぎなんじゃないでしょうか? だって、私のところは、仕事柄、官製ハガキじゃないのが多いんです。3等が当たったのなんて初めてだし。窓口で、ふるさと小包の冊子もらいました。3等はここからひとつ選んで、送ってもらえるんですって。だけど、今自分が欲しいのはあんまりない。全体的に量が多いから、自炊しない人が当たっても困るだろうなあ(私のまわりには多い)。


「電脳カマタ食堂」の制作をしてくれている おかもとけんさんから来た年賀状も当たってました。けんさん、ありがとう!


2004年2月7日(土) このごろ気になる雑誌
大橋歩さんが発行・編集人をされている雑誌「Arne アルネ」。前から気になっていましたが、クロワッサンの店で見つけて買いました。とっても温かくて、気持ちのやすらぐ雑誌です。洋服でいえば、ガーゼ羽二重で作ったパジャマとかブラウスみたいな感じ。何かを飲みながら読むのなら、ミルクたっぷりのコーヒーとか、ほうじ茶かしら。紙の手触りもいいし、大橋さんのいつもの鉛筆文字もよいのです。ほどよくいろんなことが取り上げられています。その「まちまち感」も好きです。[6号]の特集にあった7days hotel セブンデイズホテル、いつか泊まってみたいなあ、もしも高知に行くのなら、仮に日帰りできたとしても泊まってくるだろうなあと思いました。ビジネスホテルの新しい試み、です。

発行元であるイオグラフィックのサイト、楽しくて、原稿の〆切があるのに読みふけりそうになりました(笑)。


2004年2月8日(日) 月のきれいな夜、に
夜、洗濯物を干していたら
あまりにもきれいな月で。
あわてて、カメラをとりに部屋に入った。
寒いのを忘れて、何枚もシャッターを切ったけれど、
やっぱり肉眼で見た月の方が
何倍も何倍も、きれいだった。

友達と月を共有したくて
「月がきれいだー」ってメールをしたら、
「ここから月は見えないよ」と。
残念。残念。

月のきれいな夜、に。


月は逃げないから、また今度、チャンスがあれば。


2004年2月9日(月) イタリア、ご一緒しませんか
10月に行った南イタリア・シチリアの写真、今、おかもとけんさんがアルバム仕立てにしてくれています。たくさん撮った中から、ほんの少しだけ(っていっても、かなりの枚数?)。一緒に楽しんでいただければと。


きれいなイタリアもおいしそうなイタリアも、それからパッショーネ(情熱)のイタリアもあります。乞うご期待!


2004年2月10日(火) あえて歩く 、それくらいの距離
午後、本屋さんへ。自転車でちょうどいいぐらいの距離。あえて歩きました。それから洋服も見て。試着したら、1サイズ小さいのでも余裕が出るくらいに。目下、ダイエット第2ステージですが、確実に効果が出ています(洋服は試着しただけで買いませんでしたが)。少し引き締まったカラダで、春を心待ちに。第2ステージは3月いっぱいぐらいまで続く予定です。


2004年2月12日(木) 湯島から本郷、裏道を歩く
新しい仕事が始まりまることになりました。記念すべき初回は、湯島から本郷を歩く、ちいさな旅です。本郷は初めてのエリアかもしれません。しかも路地裏。坂の多い町なんですね。すでに退去してしまって、おそらくは建て替え寸前のアパートとかも結構見ました。時間が止まったような錯覚さえ。私が小さい頃は、庭で行水するおばあちゃんとか、いたんですよ(本郷ではないですが、私も下町でした)。スイカも井戸で冷やした記憶がありますし。そんなことを思い出しながら、ノスタルジックな旅を満喫しました。



上/湯島のお寺で。愛想のないコでした。下/東大。東大の老朽化した建物は、数年のうちに建て替えが一気にすすむのかも知れません。


2004年2月13日(金) 散歩の後、イタリアンを食べた
昨日、湯島から本郷にかけての散歩を終えた後、前から行きたかったお店へ行き、ランチしました。お昼ちょっと前。ランチは2コース。グリーンサラダ(結構なボリューム)+本日のパスタ(2つの中から選ぶ)+パン=1000円。それと前菜(5つぐらいの中から選ぶ)+本日のパスタ(2つのうちから選ぶ)+パン+ドルチェ+飲み物=1500円。パスタは、小柱のパスタ or ラグー。ひとりでも気後れせずに食べられるお店でした。イタリア伝統料理が得意とのことなので、夜はまたぐっと印象が変わるのでしょうか。




前菜は自家製スモークサーモンのサラダ、パスタは小柱をチョイス。カトラリーがフォークだけだったので、びっくり。実際に食べてみるとわかるけれど、フォークだけって食べにくいです。


2004年2月15日(日) 一日遅れですが。
取材のお仕事です。一日遅れで、バレンタインデーのチョコレートをお仕事関係の皆様に配りました。クライアントの社長には直接お会いできなかったんで、社員のかたに託しました。
「いやぁ〜もう、社長ったら。ははははは」そういう関係ではないのです、期待を裏切ってすみません(笑)。

2004年2月16日(月) アルコールを休む日に飲むものといえば
肝臓にもお休みが必要です。で、そういう日には天然の炭酸を含むミネラルウォーターを飲みます。夕方から1リットルぐらいでしょうか。もっと多い日もあります。20数年前、「ミネラル、ノンガス」とオーダーしていた頃がウソのようですね。ガス入りに慣れてしまうと、ガスなしでは物足りないくらいです。ガス入りのミネラルウォーターにもいろいろあって、気分で変えるのも楽しいもの。お風呂にゆっくりと入った後のミネラルウォーターは格別おいしいです。


テイストもガスの強弱もいろいろです。


2004年2月17日(火) そろそろ春の、準備です
強い風が、たびたび吹くようになりました。晴れた日の日中は、なんだか眠たくなることもしばしばです。そろそろ春なんですね。和菓子屋さんに立ち寄り、雛菓子と桜餅を買い求めました。春色のファッションも気になります。



季節のお菓子のある国に生まれて、とても幸せに思います。盛っているのは、和菓子をよりおいしく見せてくれる愛用の椿皿です。


2004年2月18日(水) 今度はどこへ旅しよう
気温が上がってくると明るいファッションに身を包みたくなるし、旅をしたい気分になるのは私だけではないはず。どんなに忙しいときでも、これが終わったら旅をしようって思うと、不思議と頑張れてしまう。今は特別行きたいところはないのだけれど、旅をしたいのはいつもです。いっそのこと、旅と食のレポートを兼ねて、ずっと世界中を旅していたい(兼高かおるさんに憧れて育ったものですから)。スーツケースの中に、すぐに出られるだけの準備はしてあります。原稿を前倒ししておさめていかなくてはダメだから、昔のように思い立ったら出かけられる状態ではなくなってしまったけれど、いつも気持ちだけは自由でいたいな、と。あ、特別に行きたいところはないと書いたけれど、興味のあるところはたくさんあります。地中海の白い建物の島々にまた行きたい、それからベルギーモロッコ、そしてやっぱりイタリア!




2004年2月19日(木) 梅の匂いに誘われてひとり
とてもよく晴れました。なんの迷いもない青空。梅も気持ちよさそうに咲いています。Tシャツやブラウス1枚ぐらいでもすごせそうな気温です。撮影のための材料を買いに出ても、みんなの顔がほころんでいるのがわかります。お花見弁当の撮影、順調に終わりました。


今年は筑波山の梅園も人気だそうで。


2004年2月19日(木) 春雨とインゲンのあえもの
インゲンをゆでて、緑豆春雨とあわせて、ごま和えにしました。緑豆春雨は乾物です。熱湯をかけて1〜2分で戻るし、あとはさっと湯を切ればいいだけなので、手軽です。とろっと溶けてしまわないから、鍋やスープにも向いています。もっと普及すればいいのですが、乾物というとなかなか敷居が高いようで、家に常備している人は多くないかもしれません。このところお気に入りのベトナムの生春巻(ゴイクン)にもこれを入れます。今度レシピをアップしますね。


青いもの、えぐいものを欲するようになってきたら、そろそろ春なんだなあと思います。カラダは正直ですね。夜はウルイを天ぷらにしました。


2004年2月20日(金) 私の、信頼できるパートナー
私は、文章を書くのが仕事です(それだけではありませんが)。取材にも行きます。対談をしていただいて、そこから文章を起こし、読んでいただくための文章にまとめていくこともあります(いわゆるテープ起こしとは違います)。いつだったか、ある雑誌に「プロの仕事道具」の特集がありました。そこに紹介されていたのが、SONYのカセットコーダー TCM-1000Aです。早速注文しました。当時、録音もできるウォークマンやそれに似たものがあったのですが、なんとそれよりもかなりいいお値段でした。使ってみると、現場の人たちが信頼している理由がよくわかりました。遠くから見ても、録音されているのかどうかわかる。誰にでも扱いやすいように日本語表示である。再生スピードが変えられる。オートリターン機能がついているので、長時間の録音も可能。どこでも手に入れやすいカセットテープと単三電池を使用。重い(約500g)けれど酷使に耐える、などなど。これが届くまでの間に、実は重要なインタビューがあり、お店の好意で他社のデモ機を貸していただきました。IC録音だったと思います。カセットテープが不要というものでした。テストではしっかりと録音できていたのですが、いざ聞いてみると、何も入ってませんでした。私は機械に強い方なのでまさか!と、フリーズ。そのときには、話ながらも細かくメモをとっていたので事なきを得ましたが、仕事の現場は失敗の許されないことがいっぱいあることを思い知らされたのでした。もう10年以上も前の話です。重くて単機能であっても、それにはきっちりと意味もあるし、今でもしっかりパートナーです。これを使っている限り、あのテープレスのときのような失敗はないし、また苦い経験を繰り返さないためにも慎重になっているのは言うまでもありません。


カバーを外して撮影しましたが、ついています。文庫本よりも少し大きく、厚さが28ミリ(ヌード時)。残念なことに、かなり前に製造中止になってしまいました。働き者の名機だと思います。デザインもいまだ現役、でしょ?


2004年2月20日(金) 楽しいなあ、ほんとに楽しい
本日はみごと〆切が重なってしまいました。未明から原稿を書いたり、料理の段取りを考えたりしていました。やらなければいけないことを、メモ用紙に書き出しておきます。写真が4点なら「写真4点○○○○」とするのです。ひとつ終わったら、○に×をつけて消す。4つとも×になったら、気持ちよく線で消す。そうやって、本日のお仕事をひとつずつ。途中、ひらめいて小女子(こうなご)を180度の油で素揚げしてみました。揚がったら、網ですくいます。みごとなまでにカリカリとなって、おいしいのです。元から塩分はありますから、味付けは、なんにもいらない。ええ、なーんにも! シンプルの極み。サラダにふりかけても、そのまま食べても、おつまみにしても。カリカリの小女子、おいしすぎです。なんでこんなこと、今まで思いつかなかったのか。料理って、あるときふとひらめいて、それがすごーくおいしかったりする。楽しくてしょうがない(でも、みごとに凹むこともあります。今日つくったワカメのスキヤキ風は、二度と思い出すこともないでしょう。凹みましたとも、みごとに)。


小女子の素揚げのために買ったような小皿ね。何があってもこの皿は手放さないと思う。それぐらい、好き。なんでこんなに好きなんだろう。おかしいね。


2004年2月21日(土) ホトケノザが春を唱う
空き地を見ると、ホトケノザ、オオイヌノフグリが競い合うように咲いています。セイヨウタンポポもロゼッタ状態の葉っぱの中からほとんど茎を伸ばすことなく開花。ロゼッタ状というのは、寒さの厳しい時期に身を守る知恵で、平たく座布団のようになっている姿のことをいいます。中国野菜のターサイは顕著。ロゼッタになっているときのターサイはとってもおいしい!(って、また食べ物の話になっちゃった)そうそう、春の七草にあるホトケノザは、じつはこのホトケノザ(シソ科)ではなく、キク科のタビラコのことです。一部の本やネットの情報に「ホトケノザは有毒」と書いてありますが、正しくは有毒ではないけれど、食べてもおいしくないだそうです。尊敬する植物学者・牧野富太郎博士がそう書いておられます。植物やキノコの中にはこの食べても毒はないけれど、けっしておいしいものじゃないというのが、じつに多く存在しています。その解釈を間違えて、食べてもおいしくない→食べられない→有毒、と変化していったのでしょうが。ヘビイチゴなどがわかりやすいと思います。ヘビイチゴはいかにも毒がありそうですし、名前にヘビなんてついてますし。でも、おいしくないだけで、毒はないのです。コンフリーなどは食べられる野草として紹介されていますが、じつは一部の人にとっては有毒ですし、食べることを禁じている国もあります。誤解は恐ろしいことだと思います。あ、こんな難しい話をするつもりではありませんでした。ホトケノザが楽しそうに春を唱っています。もうすぐ春本番ですね!


シソ科のホトケノザです(近所の空き地で)。

2004年2月22日(日) 朝からこねこね、甘い香り
イタリアの焼菓子を作っています。ミツバチも寄ってきそうなくらい、部屋中が甘い香り。試行錯誤をしながら、卵黄ばかり余るので、味噌漬けにしてみました。たった数時間ですが、イタリアと日本を行ったり来たり。パスポートのいらない旅を楽しんでいます。



昨日からイタリア語のプライベートレッスンが始まりました。比較的ローマ字読みに近いのがイタリア語だと思っていたら、発音できないできないアルファベットが。「r」の巻き舌、どうしたらできる? aventeのveもむずかしいし。でも、次回パスポートのいるイタリア(笑)に行くときには、きっとすごく楽しめそう。


2004年2月23日(月) ひらめきのお菓子
昨日、ふとひらめいて焼いたお菓子です。あとで再現したり、あるいは改良を加えるためにも、デジタル計できちんと計って、メモしながら作ります。見かけは不格好なのですが、これがなかなか。ありそうでなかった食感になりました。何回か試して、安定したところでレシピをアップしたいと思います。小麦粉を使わないお菓子です。


時間差で食べてみました。焼いて冷めた頃が一番おいしい。こういうのって、なかなか商業ベースにのりにくいんだろうなあと思います。


2004年2月24日(火) カステラ、そして干しイチジク
ここ数日、カステラを食べたくていて、でもせっかくダイエットしているのだしガマンしよう、時にはガマンも大切だよねなどとひとりごとをつぶやいていました。つぶやきとは裏腹に、生協で注文しておいたカステラが届いてしまったのね、今日。あああああああー、危険。やっぱり食べてしまいました。素精糖(未精製のさとうきびの砂糖)を使ったカステラ。

1センチだけ。
あと1センチだけ。
最後の1センチにする。
もうあと1センチだけいいよね。
明日の分の1センチも食べちゃっていい?

まるで、独り言だけはメグ・ライアン(笑)。せっかくダイエットも順調で(これはすばらしいの一言につきる)、ハッピーな日々なのにぃ。いきおいついて、届いたばかりの干しイチジクもいくつか。これ、紅茶煮にしようと思ってたはずでは?  


干しイチジク。イチジクにはいろんなタイプがありますが、これ半生っぽい乾燥です。フルーツケーキのためのラム酒漬けにもたっぷりと入れています。自分で焼くケーキなので、ほんの少しこだわりたくて。ドライフルーツは、できれば漂白剤を使っていないタイプを選びたいのです。なかなか扱っているところがなくて残念。


2004年2月25日(水) 気まぐれ生春巻
体重、きちんと維持してました。あせって損した(笑)。日々カリカリしてると身体にはよくてもココロに悪そうなので、「あ、今日はダメだったなー」と思ったら、次の日にちょっと多めに運動したり、3食のところを2.5食にするなど、2〜3日の間でバランスをとるくらいのゆる〜い気持ちのほうが、長続きするようです。今日のお昼は、ごはんと生春巻。ライスペーパーはいつもストックしてあるので、ありあわせのものを巻いてしまいます。最近のお気に入りは、水菜。つけるのは、ごまだれです。だから、ライスペーパーを使っても、あんまりエスニックじゃなく。ミントもニラも使わないから、むしろ和風。気分転換になりました。昨日今日と、電話をしたりかかってきたり(しかも、まだお会いしたことがない方とアポの電話やお願い事などなど)。電話はあんまり得意な方ではないので(決してそうは見えないらしいのですが)たっぷりと汗をかいてしまったのでした。


今日の生春巻は、冷蔵庫にあったレタスとスモークサーモン♪


2004年2月26日(木) スイセンから、春の香りの贈り物
銀行に行った帰りがけに、庭のスイセンが咲いてるのに気がつきました。香りの強い品種です。少し忙しくしていたからでしょうか。昨日や今日に開花したのではないですね。折って、部屋に持ち込みました。春の香りがふわっと。スイセンの咲く頃、いつも花粉症で大変なのですが、今年は薬をかなり控えても症状が出ません。ありがたいです。




軽めの夕食は、スコティッシュ・スモークサーモンとブロッコリーのパスタ。サーモンは火を通しすぎないように気をつけました。

2004年2月26日(木) デジカメールな日々
毎日毎日、割りとたくさん撮っています。しかも、同じカットで微妙に露出や構図を変えているので、どれを選ぶかは決めるときに「スライドショー」の機能を使って選んだりしてます。1秒に設定すれば時間をとられず効率よくしかもきちんとチェックできることがわかり、より撮るのが楽しくなりました。これは、COOLPIXシリーズについていたNikon Viewというソフトの機能を使っています。さて、デジカメで撮った写真というのはかなりクセがあり、私は生のままアップすることはほとんどありません(ごく稀にあるといった感じ)。割りと初期の頃からそういうものだったから、めんどうとも思っていませんし、むしろ楽しんでいます。どのくらい違うのか、たぶんびっくりされるかもしれないんですが、今日のはかなり極端だったかもという写真なので、公開します。銀塩の補正は、なんだか修正みたいなイメージがあったのですが、デジタル写真の場合には、ナチュラルなところに戻すというのが、私にとっての補正です(たまにはゴミをとったりするとはありますけど)。



上が撮ったままのデータ、下が補正をしたもの。バックは白色ですので参考にしてください。下の方がずっと自然なはず。

2004年2月27日(金) そろそろデジタル一眼レフ?
朝から東京。事故渋滞にハマって、バスの車中、けっこう青ざめてる感じの人がいました。ペコペコあやまりながら会議に遅れる電話をする人とか、ね。中途半端な時間になってしまったので、上野駅で降りずにそのまま東京駅まで移動。満員で補助席使用だったにもかかわらず、東京までの車内に残ったのはたったの4人でした。いつもはもう少し多いから、みんな急いでいたのでしょう。1つめの用事を済ませて、新宿に移動。空き時間ができたので、西口の新宿エルタワーにあるニコンの新宿サービスセンターへ。COOLPIX4300のマクロが弱い気がしたので、見てもらいました。点検に40分ほど。そのあと、ていねいな説明を受け、実際に撮影してデータをパソコンに流し込んで見せていただきました。電話でのサポートとはまた違って、とても勉強になりました(まったく問題はありませんでした)。さて、待ち時間の間に私は、3月に発売になるニコンのデジタル一眼レフカメラD70をいじりまくっておりました。あー、快適。動作が速く、手に良くなじむし、思い通りの表現ができそう(欲しい欲しい)。「D70、いいですねー」と言うと、「コンパクトフラッシュカードを持ち込んで、試し撮りされてはいかがですか?」。そういうこともできるんですね。次回是非。




上/サービスセンターに入る前。下/D70をいじって待つ間にすっかり夜の景色に。新宿らしいですね。


人を待つ間、ふと見上げるとこんな照明でした。ここは何度も通っていますが、気がつくこともありませんでした。

2004年2月28日(土) ほころぶ日々に
梅や寒桜など、つい目は枝のほうにいってしまいますが、足元にも着実に春がやってきています。今年は早くもアリが地中から地上に出ています。ノビルも春の芽を出しています。この春は明るい色のスプリングコートが売れているようです。先日も新宿伊勢丹でマスタードイエローのコートを見て、ぐっと我慢してきました(笑)。アクアブルーもきれいです。マッキントッシュタイプなので、もしかしたらメンテナンスが大変なのかもしれません。今シーズンは見送って、次の春に縁があったら買おうかな。買ったら背筋を伸ばしてお散歩に行こう!


少し歩くと汗ばむくらいの陽気は、まさにお散歩日和。ときどき立ち止まって、足元を見つめると楽しいです。最近はお散歩系の仕事が増えつつあり、寄り道ナビゲーターの肩書きに変えようかと(笑)。

2004年2月29日(日) カサゴでアックア・パッツア!
カサゴが旬です。新鮮なカサゴが手に入ったので、アックア・パッツアにしました。イタリア版のブイヤベースです。使うのは、魚介と塩蔵ケイパー、オリーブ、トマトなど。ミニトマトは途中まで自家製のドライトマトを作ったのですが、低温のオーブンで1時間半ほど乾燥させなくてはいけないのであきらめ、オーブンから取りだして入れました。サフランとジャガイモを入れるのがカマタ流。魚介のスープがジャガイモにしみこんで、とっても味わい深くなります(あらかじめ丸ごとのジャガイモをレンジで加熱し、皮をむいておきます)。オリーブオイルも途中と仕上げにたっぷりと。身体の芯からあたたまる一品です。


カサゴは岩礁に棲んでいるそうです。ごっつい顔をしていますが、よく見るとなかなか味のある顔なのだ。イケメンでしょ?

このあと玉ネギを入れて煮込みました。自然の甘みが出ます。ベランダ菜園のイタリアンパセリもたっぷり。イケメンなカサゴも、内臓をキレイに処理すると、どうしても見かけは悪くなってしまう。---悩む。


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