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2004年1月1日(木) シャンパン、そして着物
シャンパンを開けて、2004年のスタートです。冷蔵庫と冷凍庫、それからストッカーの中から缶詰を選んで、アンティパスト(前菜)を作りました。今年は「洋」でスタートです。朝からニュー・イヤー・メールが届いているので、Macの前を行ったり来たり(笑)。



お正月ですから、朝からシャンパン。

ふと思い立って、着物の箱から赤の紬を取り出しました。まだ、しつけが付いたままでした。そう、10月に亡くなったエイリさんに「まだ若い頃に買ったの。だから赤なの。もう私は仕立てたところで着られないし、スエコならきっと似合うから」と、生前の形見分けでいただいたもの。すぐに仕立てを頼みましたが、そのままになっていたのです。今日は、20年ほど前に買った半幅の帯と合わせて着ました。久しぶりの着付けは、本当に下手でした。しかも、もう飲んじゃってるし(笑)。天国のエイリさん、見ててくれますか? 着物ちゃんと似合ってるでしょうか。


着物は好きです。たぶん、似合うと思います。でも、あんまり着る機会ががないですね。

しんみりしてると、エイリさんに怒られそう。だから、しゃんとしてなくちゃ! 「洋」でスタート、「和」の装い。なかなか楽しい組合せです。

あけましておめでとうございます。
今年も、電脳カマタ食堂をよろしくお願いします。
あ、年賀状もアップいたしました。トップページからどうぞ。

2004年1月2日(金) イクラを漬けて
仕事をしつつ、気分転換に冷蔵庫、冷凍庫の食材を利用する方法を考えました。といっても、めずらしくストックのアイテムは少な目です。昨夕、冷凍庫から冷蔵庫にあげて解凍してあった生イクラを、しょうゆ漬けに。鍋に日本酒としょうゆ、それから水を入れて煮立たせて、冷まします。分量は適当。なめてみて、しょっぱくない程度に(すぐに食べきる量なので、濃い味付けにはしません)。漬けてからお風呂に。朝風呂して、冷凍庫にあったご飯で、イクラご飯。少し日本酒も。小原庄助さんの気分〜♪ 朝の光を受けて、とってもおいしい色に輝くイクラご飯となりました。


ほんとうに外出せずに過ごしてしまいました。っていうか、外出しようと思って念のためにカレンダーを見たら、なんと今日は〆切だった(冷や汗)。ええ、きちんと仕事しましたとも!


2004年1月3日(土) ぷるぷる
明日から本格的に料理の撮影が始めるので、食材を仕入れがてら、外の空気を吸いに外出です。お正月は空気が澄んでいて気持ちいい。先月後半から乳液を変えたので肌の調子を見てもらったら、細胞内の保水力(うるおい)がずば抜けてよい状態なのだそうです。しかし、美容部員さんに「あのー、今日はお化粧はしてないのですか?」とまじめな顔で聞かれてしまいました。「いいえーとんでもない。化粧水→乳液→ファンデーション(ベース)→ファンデーション、それからアイブロウもアイシャドウもマスカラもバッチリやってます!」と私。「大変失礼ですが、スッピンかと」(しばし.......沈黙.......)美容部員さんの出した結論は、ベースのファンデーションの量が少ないのではないか、でした。「これぐらい使ってくださいね」「ええ、これくらい×4、です」うーむ。で、すべてのメークを落としてちゃんとやっていただきました。おおおおおおおおおおおー、なるほどーーーー。これまでの私は、ナチュラルメイクに仕上がりすぎていたそうです。お正月からぷるぷるをほめられて、すっかりスキップ気分の私でした。


50が標準の数値。細胞内のうるおいは、63という結果でした、パチパチ! お正月夜更かししてた割にすっごくよくてホッとしました。


2004年1月4日(日) 明日から
この年末年始のカレンダーって、一斉におしまい、一斉に始まりという感じです。明日から始まりの会社がほとんどでしょうか。まっさらなカレンダーに、どんな夢をのせて漕ぎ出しますか。一緒にこぎたい人は、どんな人ですか。今年、カマタは新しい夢のために一歩前へ漕ぎ出します。応援してくださいね。


2004年1月5日(月) ご褒美、に
年末年始は仕事をしたご褒美に、夜はワインを飲みました。2日で1本というペースかな。お手頃なのばかりですけど。それにしても、指がちぎれそうな思いをしないでも運んでもらえて(エレベーターがないので助かる)、今から14年前、ここ(いま私が住んでいるところ)ではワインを買うにも一苦労だったのがウソみたいです。今日は向かって一番左、シャトー・グイオーです。


なんというか、アルコール全般が好きなんですね。


2004年1月7日(水) カマタ式 七草粥
1月7日といえば、七草粥。今年の七草粥は、スペルト小麦を使ってみました。12月27日にレイちゃんとダノイ・アルトリで食べて以来、ほとんど主食のように思っているスペルト小麦です。もっちりとしていて、それでいてプチプチで、楽しい食感。サラダにしてもおいしいし、スープにも、雑炊にもなります。今日の七草粥はコンソメスープではなくて、だしを使っています。イタリアの古代小麦と、日本の食文化の融合でした。


スペルト小麦は、食物繊維が豊富。さらに[ぷるるん肌]になるのでしょうか。楽しみです。ちょっと眠たい画像になってしまいましたが、できたてをよそってすぐに撮ったため、湯気です。やけどしないようにお召し上がりくださいませ(^_^)

2004年1月8日(木) ありがとう
ある方から、メールをもらいました。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
どんどん前に行こうよ。
小石につまづいても進む進む。
小石を振り返ってたり、小石に怒っても仕方ない。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

どんなに勇気づけられたことか。
ありがとう、ありがとう。
あんまりうれしかったので、
残しておきたくて。

2004年1月8日(木) ちいさな幸せ
朝ご飯にじゃこと青菜の炒飯を作りました。ふと思い立って、ル・クルーゼのグリルパンを使ってみたのです。グリルパンは溝があるし、とっても重いので、いわゆる鍋振りができません。予熱をしっかりとして、少しだけ油をいれ(オリーブオイルを使いました)、じゃこを軽く炒めて、卵を丸のまま。ヘラで崩しつつ、温めた冷やご飯を加え、あとはヘラで混ぜるだけ。するとどうでしょう。パラパラの炒飯ができてしまったではありませんか。しかも、ふわっと軽くて、空気を含んでいてパラパラな感じ。朝から小さな幸せを見つけてしまいました。このグリルパン、イタリア的食生活をこよなく愛する私の必需品ですが、日本では通常のラインナップに入っていなくて、ごくまれに取り扱いがあるようです。野菜を焼くと甘く甘くなるので、ほとんど毎日のように使っています。


パラパラがうまく表現できているでしょうか。

2004年1月9日(金) 無になって
ふと思い立って、昨日と今日、走ってみました。
正確じゃないですが、昨日が4km強、今日は6km。
途中、疲れて歩きます。
いや、その逆かもしれませんね、ウォーキング+ときどき走る(笑)。
今日はポカポカして、とってもランニング日和。
汗ばむぐらいでした。

2004年1月9日(金) 里山〜今森光彦さんから〜
今森光彦さんからハガキが届きました。

本日20:00〜21:50、
NHKのBSハイビジョンで
「ふるさとの風景 里山命めぐる水の流れ
が放送されるそうです。
今森さんが1年半かけてじっくりと撮影されたとのこと。
興味のある方は、お見逃しなく。

2004年1月10日(土) 鼻歌でドルチェ
朝から鼻歌をうたいながら、ドルチェを作りました。なにせ天気がよかったので(すると、天気が続けば太っちゃうんじゃない?)。今日はモンブランです。フランス、サバトンのマロンクリームと生クリーム(乳脂肪分47%)で。BGMはボサノバといきたいところですが、なぜか「世界に一つだけの花」なのです。これ、槇原敬之の作詞作曲なのね。じっくり詞を読んで勘違いしていることに気がついちゃった。最後「もともと特別なonly one」なのね。「もっともっと特別な」だとばかり思っていたの。なんだか、もっともっと特別...のほうが、しっくりくるな。


コクはしっかりとあるけれど、ふわっとしたモンブランです。テイクアウトができないような、口どけのよいクリーム。コーヒーやワイン、発泡酒がいただけて、軽食もドルチェも満足できる居心地のいい空間があったらいいなあ。どなたか出資してくれませんか? 農産物のアンテナショップとしても運営できるだけの発信力は兼ね備えているつもりです。


2004年1月10日(土) 手ぬぐい
よく仕事をご一緒させていただいてるイラストレーターの原田聖子(はらださとこ)さんのオリジナル手ぬぐいができました。来週、得意先に新年のごあいさつ(ちょっと遅いですが)にうかがうので送ってもらったのですが、じっくり見るとますます楽しい手ぬぐいです。手ぬぐいだけじゃなくって、ご本人もチャーミングな人なのです。だから、イラストもそのまんまというか(笑)。



メール便ができて送料がすごく安いし、ポストに入れてくれるので、受け取る方も楽。注文はこちらで

2004年1月10日(土) 勝手にケータリング
エリンギとブナシメジ、あわせて3パックとパプリカを入れたインド式のカレーです。私の好物。カリフラワーの時もあるし、ヒヨコ豆を入れることも。気が向けばシーフードを使うこともありますが、基本的にはベジで。今日は作って、友人にところにケータリングしました。お互いが仕事で忙しくしているのでなかなか一緒に食事できないのですが、たまに気が向いて、そして時間ができると、彼女の職場へケータリングします。そう、勝手にケータリングなのですが、今日の味はどうだったかな? 夜、家に帰ったらすぐにフウフウと野菜いっぱいのディナー。笑顔がみたくて、おいしいを共有したくての、ケータリング友達でした。


彼女とは、かれこれ14年のおつきあい。これまでどうもありがとう。これからもどうぞよろしく。


2004年1月11日(日) スペルト小麦で雑炊
ブナシメジとスナックエンドウ、かぶをたっぷりっと入れた、スペルト小麦の雑炊が朝食でした。カレンダーは連休ですが、私は関係なく仕事です。ちょっと運動不足かな。


山菜と合わせても楽しいかもしれませんね。


2004年1月12日(月) プリティ・ウーマン PRETTY WOMAN
先週ちょっと元気がなくて落ちこみ気味の私に、友人が「絶対に元気が出るからっ!」と送ってくれたのが「プリティ・ウーマン」のDVD。リチャード・ギアの出演作は「ノー・マーシィ/非情の愛」以降ほとんど見てなくて(というよりも、私自身がかなり映画を観ることをお休みした状態)、びっくりされるかもしれないけど、これだけ話題になってたのに「プリティ・ウーマン」初めて見ました。えー、今知ったのですが、なんと私と誕生日が一緒(だけど誕生日は2つあって、どうも8月31日説が有力みたいだ。む!)。 ジュリア・ロバーツ(ヴィヴィアン)、チャーミングでいいなあ。が、しかし!あれだけ散財して平気だとすれば、私がリチャード・ギア(エドワード)なら、服を買うお金1枚分でスタイリストつけてあげるけどな。ドレスは赤のロングも黒のショート丈もよかったけど、スーツ系は公開当時だって野暮ったいデザインじゃなかったかな?(ぶつぶつ)
そんなこんなをつぶやきながら、楽しみました。サンキュ! 「ノー・マーシィ/非情の愛」も好きなんだよなあ。ザリガニのシーンが強烈で。キム・ベイシンガーもたまらなくいいし。リチャード・ギアもハマり役だったと思うのです。今見ても、きっと好き。


ジンジャークッキーを焼きました。胸にはM&M'Sを。ミニタイプも売られているのですが手に入らなかったので、今回は普通サイズを。なんだかウルトラマンのピコピコみたい(笑)。しかも割れちゃうし。

2004年1月13日(火) 飛散は悲惨、父の「いもんかけ」
とうとう症状が出てしまいました。スギ花粉の季節です。気のせいかなと思っていたのですが、外階段の踊り場から下の屋根を見たら黄色い花粉がすでに結構つもっていることを発見。今年は花粉の量が少なくて、予想では例年の10分の1ぐらいらしい。でも、飛ぶことには違いなく、暖冬なだけに早くから飛び始めたのでしょう。いつもの眼科で処方していただきました。薬が回り始めるまでの数日間は衣紋あたりに小さな背後霊がちょこんと乗ってる感じになります。そういえば、衣紋掛けという言葉、すでに使う人も少なくなってるんでしょうね。東京下町育ちの父は、生前、ハンガーだなんて言わなくて「いもんかけ」って言ってました。「え」じゃなくて「い」なの(笑)。


2004年1月14日(水) ジェットーネ、そしてトークン
仕事で使っているデスクの引き出しに、2つのコインがありました。ひとつは21年前にイタリアに行ったときのジェットーネ GETTONE。電話を掛けるためのコインです。今ではイタリアでもテレホンカードが普及し、ジェットーネは使われていません。未見ですが、映画「星降る夜のリストランテ」でも、ジェットーネが登場するらしい。このジェットーネ、検索してみると、映画の小道具としてたびたび使われていようです。別れ際に「さびしくなったら電話して」って、何枚かのジェットーネを握らせてくれたらなんて考えると、ものすごく絵になりませんか? 今じゃ携帯電話も普及しているし、テレホンカードだからなあ。


これがジェットーネ。2本の溝の間に刻まれた古めかしい電話、わかりますか? ちなみに、イタリア映画ならCinemaItaliaが詳しく、ロケ地などの情報満載です。

トークンは、ニューヨークの地下鉄やバスのコイン。こちらも、現金や磁気カードが使用できるようになって、今では廃止されてしまいました。少し前のニューヨークを舞台にした映画なら見ることができるかも知れません。ジェットーネもトークンも紙の切符や磁気カードと違って何度でも使え、地球環境にはやさしいような気がします。机の中で見つけた、小さな思い出でした。


2004年1月14日(水) ネスレ・ダブルクリーム
このところ本当にMacの前でずっと仕事をするのが続いて、ちょっと気分転換も必要だなと考え、製菓材料を買う必要もあって、おでかけです。ネスレから、ダブルクリームが出ていました。ミルクチョコレートなのですが、ヨーロッパでのネスレは派手さはないけれど、まじめに大人が食べておいしいものを作るというイメージが私の中にあります。この商品、パッケージにしても地味なんだけれど、口どけがとてもやさしくて、それでいてチョコレート本来の存在感もあり、やっぱりおいしいのでした。


ベルギーはカカオの含有量をチョコレートの基準にするという歴史があり、イギリスでは良質なチョコレートにミルクを合わせたものなども良いチョコレートと認める考え方です。これじゃ衝突しても仕方がないですね。


2004年1月15日(木) ごきげん@Tanta Roba
12年に1度という絶好調の星まわりらしい私は、午前中の打ち合わせでとってもいい方向に話が進んでしまいました。まだ企画段階なのでここで書けないのですが、ともかくいくつかのプランがでて、どれも実現しそうなのです。予定よりも早く終わってしまい、神田から有楽町に移動。用事を済ませて丸の内線で茗荷谷へと移動です。知り合いと待ち合わせ、トラットリアTanta Roba タンタ・ローバでランチ。パスタセットのランチ[A]から本格的な[D]まであり、私は[C]のアンティパスト+パスタ+ドルチェ+飲み物の1800円を選びました。前菜はアンティパストミスト(盛り合わせ)で、魚介のマリネから野菜のグリルなど種類も多かったし、ボリュームもなかなかでした。ヒンシュク覚悟で書かしていただくなら、ボトルワインを頼みたかったぐらい(ぐらい!ですよ、あくまでも)楽しい一皿でした。続いてパスタ。私のは、菜の花とガーリックのパスタ。信じられないぐらいの熱さで登場しました。20数席しかなくてきっちりと目が行き届くからできるのか、ともかく感動的にフウフウ味わいました。ちなみに、10食限定でその日のパスタがあり、今日はリガトーニのラグーソース(だったかな?)。それが一番人気でした。きびきびとしたサービス(それでいて、とっても温かく)が気持ちがよかったです。かなり前に小石川植物園に行ったときにランチで苦労したのがウソのよう。茗荷谷界隈は一気に評判のお店が増えてる感じです。

2004年1月15日(木) 白い息の朝、白い犬さまよう
東京で仕事です。朝早くに自宅を出て高速バスのバス停に向かったのですが、途中から野良犬がずっと尻尾を振りながらついてきました。数日前から見かけていた犬で、とってもなついています。レンズを向けても逃げようとしないばかりか、喜んでこちらに向かってくるので、フレームから外れてしまうほどです。何も持ってないの、ごめん。本当にずっとついてきてしまって、車にひかれないかハラハラしちゃいました。途中には信号もあるけど当然無視して渡るし(なぜか横断歩道を渡ることは知っているらしい)。迷い犬だとしたら、野犬保護される前に見つかるとよいのだけれど。


それにしても寒い朝。息も真っ白でした。君は朝から元気だね〜。


2004年1月16日(金) ジャスミン米とバスマティ米
昨日、有楽町のMUJIでタイのジャスミン米パキスタン産のバスマティ米のパックを見つけました。タイのジャスミン米(カオホンマリ)はなかなか入手困難で、タイ食材の店で買うしかありませんでした。かなり前にタイに帰国した友人に送ってもらったのは、本当にいい香り。今でも香りを表現できるぐらい記憶が鮮明です。パキスタンは行ったことがありませんが、このふたつ、食べ比べてどうでしょうか。タイ料理にぞっこんの友人はきっと買う(笑)。半年ほど日持ちするようなので、便利ですね。炊いてもそんなに時間はかからないのですが、つい食べ過ぎちゃうのは、かなり問題なのです。


MUJIでこれを出すとは想像してなかったワタクシ。(各200g入り200円)


2004年1月16日(金) ドルチェミスト
じつは昨日の午前中打ち合わせをする会社に焼菓子を持っていこうと前日(14日)の夜、焼菓子3種4台を作っていたのです。朝、試食をしてみると、なんだか奥行きが足りない。絶句して、あきらめました。いくら花粉症のはじめで本調子ではないとはいえ、あんまりだと思って。さて、今日もう一度試食したところ、きちんと味がしまってる。パーフェクトとは言いがたいけれど、ね。気を取り直して、自分のドルチェミスト(デザートの盛り合わせ)にしました。あー、大量にあって悲しい。


ベークドチーズケーキ、森のリスの忘れ物、カラメル入りプディング、軽くホイップした生クリームを添えて。

2004年1月17日(土) 
仕事で東京。昨日から「天気予報では明日は雪みたいですぅ。雪にかかわらず取材はありますのでよろしく」と念を押されていたので、雪がかなり積もるようなら早めに出ないと、などと考えていました。朝起きてみたら雪はなく、ホッ。それでも何が起きるか分からないので、早めに出ました。風が冷たいけど、シャキッとして気持ちのいい朝。先日の白い犬がまだいたけれど、なぜかついてきません。なーんにもくれないのに愛想だけ要求する人とバレてしまったのか(笑)。雪で外出を控えてるのでしょうか、高速は渋滞もなく、スイスイ。思ったより早く着きました。で、池袋の西武に寄ってから新宿へ。高田馬場でみんなが一斉に窓の外に目をやります。そう、雪。寒かったけれど、結局夜まで積もらずにいてくれて助かりました。

2004年1月18日(日) 銀を磨く、ていねいな時間
銀仕上げのカトラリーとキャンドルホルダーが、しばらくたつうちに黒ずんでしまいました。撮影に使ったのと、空気にさらしていたためですが、どうしようかなと悩むものの、そのままに。先日、有楽町のMUJIで銀磨きの布を購入。試したところ、銀のもつやわらかで上品な輝きが、ちゃんと復活してくれました。とくにキャンドルホルダーはアメリカから個人輸入した思い入れのあるものなので、この復活はうれしい。この磨き布、布に研磨剤が含まれています。なので、たぶんひんぱんに使わない方がいいのでしょう。それと、指が荒れやすいので、布の手袋(よくブランドショップに行くとスタッフの人がしているようなもの)をはめて磨くといいと思います。


上のほうが磨いた部分。下の方、くすんでいるのがわかると思いますが、これから磨くところです。

2004年1月19日(月) パチパチと音のする暖炉の前で
今日の三時は、ジャン=ポール・エヴァンのチョコレイトでした。宝石店のようなお店で、店内の照明も控え目。とってもシックで大人のお店でしたが、ひとつひとつのチョコレイトの名前がよくわからず、しかも字が見にくくて、買うのに「????????」となりました。シニアグラスが必要になってわかったのですが、文字色と文字の大きさによっては、ときどき本当につらい思いをします(文字が細くて文字間が狭いのがとくに苦手)。


イギリスでは、散歩のときにベルギーのチョコレイトを買って帰りました。結構な距離を歩いて疲れているはずが、チョコを手にしていると不思議と元気に歩けるのです。部屋に帰り、暖炉に火を入れてパチパチという音を聴きながら、夜を過ごします。チョコレイトと暖炉、そしてノイズ混じりのレコード。あれからもう、ずいぶん時間が経ってしまいました。

2004年1月19日(月) <食む>はすでに、遠くへ?
私の使っているATOKははむが変換できないことに気がつきました。ハムしかない。ちょっと悲しい。万葉集に瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆとあるのに。そんな話を友人にしたら、万葉の時代と違って、ゆっくりと咀嚼するような食べ物はなくなり、必然的に「牛が草を食む」といった使い方のみになってしまったのではないかと。
ゆっくり食べるものは、料理もわりと時間がかかる。そんな時間も含めて楽しめたらいいな。ときにひとりで、ときに二人で、ときにはおおぜいで。食むような、ゆったりした時間を大切な人と。

2004年1月20日(火) ゆるく寒い朝、霜が美しく
朝早く、東京へ。前日に着ていく服を上から下まで、アクセサリーまで含めて整えておいたら、朝の支度がとても快適でした(これだけでずいぶん気分が違います)。外は霜が降りていて見た目は寒そうなのですが、とてもゆるい寒さでした。なんでも、気温が16度ぐらいまであがるとか。ブラウス+ロングコートという、とっても軽装備のワタクシです。



霜も薄氷も、美しいとながめられるだけの余裕!

先日のワン君がついてきました。みんなにかわいがられているようですが、寒いのに皮下脂肪が減っているような。どこか新しいおうちが見つかるといいな。性格いいし、かわいいのになあ。



このネエさんは写真だけ撮って、ごはんはくれないノダ。っていうような顔をして、足早に去っていきました。ゴメンネ。

朝一番の仕事先、六本木のスタジオへ向かいます。眩しいぐらいの日差しです。文房具屋さんの店先に、なぜか花が。ヒルズばかりがとりあげられる六本木ですが、少し歩くと木造の建物も案外あるんですね。一度ゆっくり散歩したいです。昔、色彩研究所に通学していた時には毎週来ていた六本木ですが、すっかり変わっています。あのおいしいケーキ屋はなんという名前だったのでしょう。今のようにメモ魔じゃなかったので、思い出せません。



自転車の人は東急ハンズの袋を背中にくくりつけていました。東京は自転車が似合いますね。


2004年1月21日(水) 読む聴く、が、私の栄養
先日、新宿伊勢丹の地下2階 bonjour recordsを通りかかったら、リベルタンゴ(Libertango)が流れていて。アルバムタイトルは「ROMA Alta Moda」でした。Zumo Royalのリベルタンゴ、エレガンスでセクシー♪ 迷わず買ってしまったのです。とたんにウキウキ。仕事で調べ物をするので、昨日空き時間にまとめて雑誌やムックを6冊ほど。「輸入食品BOOK」が創刊になってました。




上がCD(2枚組)。ジャケットデザインからして、すでに私のツボに(笑)。下がムック「輸入食品BOOK」。芸文社から出ています。


2004年1月22日(木) ときにはまじめに、写真のお稽古
仕事で水戸方面。千波湖に立ち寄って、打ち合わせしながらランチ。帰りの特急の中から見た夕焼けが震えるほどに美しく。




水鳥の餌、100円也。おじさんが買うのを見ていて、彼らはちゃーんと知っているのか、すかさず後をつけてくる。たちまち囲まれていました。梅も咲き始めてます。







千波湖をあとにして、ランチタイム。おなかペコペコ。私の選んだのは、野菜とナッツがたっぷりのクリーミーなカレー。食べ終わってから、デザートにパルフェをオーダー。ここでデザートまで頼んだの、初めてかも。メレンゲと生クリーム、フルーツの入ったパルフェ、おいしくいただきました。




今つかっているCOOLPix4300は、レンズが回転しないデジカメで、液晶モニターが確認できません。だからセルフポートレイトが難しいです。パソコンにデータを流し込んで確認したら、きちんとピントが合ってるのは表情が気に入らないし、ボケてるのは表情なぜかよい(笑)。うまくいかないものですね。


2004年1月25日(日) 創作ドルチェ、ザバイオーネ風
冷蔵庫を見たら、生クリームが半パック残っていて、卵とクリームチーズ、グラニュー糖を使い、思いつきザバイオーネ風のスプーン菓子を作りました。ドルチェの中でもスプーンを使わないと食べられないような、やわらかいものを「スプーン菓子」とよぶのだそうです。仕上げにコアントローを。よく冷やして完成です。はじめはビスケットにつけて食べましたが、バナナにつけて食べると、本当においしい! 卵は卵黄と卵白に分けて、卵白だけツノが立つくらいのメレンゲに(ハンドミキサー使ってます)。生クリームも七分立。ふわふわな中にも卵のこくがあります。コアントローの香りもぴったりでした。ホイップした生クリームとも、カスタードクリームとも違った食感です。とろ〜ん、ふわ、幸せ〜♪


エスプレッソとともにいただきたい! 満足っ!でした。


2004年1月25日(日) 遅い朝、早い昼に温麺
いただきものの白石温麺(しろいしうーめん、と読むそうです)があったので、温麺にしていただきました。肉厚のしいたけと三ツ葉、万能ネギ、いずれもたっぷり入れて。あと、卵をひとつ。身体の内側から温まりました。白石温麺、普通のそうめんの半分ぐらいの長さ。ちょっとユニークです。小さい頃から麺類は関西系お出汁の家でしたから、つゆはヒガシマル。蕎麦と鍋焼きうどんだけは純粋に関東です。父ゆずりのこだわりでした。





ひとつのパッケージに3束。なかなか渋ぅいデザインです。好み。出来上がった温麺、しいたけがあんまり見えていませんが、じつはこれでもか!というぐらい、しいたけが入ってます。冬のしいたけは、じっくりと育つのでおいしいんですよね。


2004年1月26日(月) ゆったりとした古代米の昼ごはん
白米1.5合+発芽玄米1合+古代米0.5合をあわせて、炊飯用の土鍋で炊きました。古代米は、宮城県のおみやげ。白米は自主的な田んぼで、紙マルチして無農薬で作ったもの(メンバーのみなさんすみません、あんまり参加できなくて)。本当は白米に2%ぐらい古代米を混ぜるといいそうなのだけど、たっぷり混ぜたら赤飯っぽくなってしまいました。でも、おいしい。甘みだけでなく、独特の風味と食感があります。ほんの少し塩をかけて食べるのが、私の好みです。塩については、また明日。



炊いた分は、小分けにして冷凍しました。今日の昼ごはんは、金時草(きんじそう)のオイスターソース炒め、温にんじんのアンチョビ・ツナソース、片目焼です。金時草(別名:水前寺菜)は1束使ったけど、加熱するとこんなに少量になります。色は地味ですが、滋味にあふれた昼ごはんです。

2004年1月26日(月) 日ざしが強い、窓越しの春
午前中から撮影です。うう、思いの外、日ざしが強くなってしまいました。明るい曇り空が一番好きなのですが、無風で素肌にヨットパーカーなんていう軽装でもいられるぐらい今日の日ざしは、すでに春を宣言しています。冬は空気が澄んでいるからなのか、こういう日が多くて。少し調整をして撮影です。買い込んできた花と小物をアレンジして、何枚か。それから花だけ。それと、発芽玄米と古代米のごはん。ごはんは、自分の思い通りの表現ができず、撮り直し。ちょっと色が濃すぎたけれど、深い味わいのごはんになりました。



春の花のやわらかな表情と、やさしい丸味、花のある空間の印象なんかを、うまぁく表現したいなあと、今日はいろいろ撮りました。暖かい窓辺なので、撮り直しがききません。いろんな意味で勉強になります。


2004年1月27日(火) 調味料は大切だから
玄米とか古代米にあうものは、ふりかけではなくて、塩。私のお気に入りは海人の藻塩(あまびとのもしお)です。広島の安芸で作られています。ホンダワラが含まれているせいか、ほんのりと茶色。塩の原点なのだそうです。ほんのりと甘さすら感じるんですよ。小麦粉や砂糖もそうですが、白くなってからの歴史などごく浅いんです。それまでは精製しきれなくて、ミネラル分をたっぷりと残したままでした。時代が移り、また生成り志向になっています。私はもう何年も前から砂糖、塩を生成り(未精製、粗製)にシフトしました。小麦は使い分け、あるいはブレンドです。やさしい味を大切にしたいなあと思います。塩は顕著です。学校教育でぜひ取り入れて欲しい。小さな頃の味覚は大切です。いろいろなものを味わうチャンスが、今の子供達には少なすぎますね。いえ、すでに大人もそうなんですけれど。



これは100gのスタンドパック。刺身なら1人前にもならない金額ですが、なにしろ塩ですから使い勝手あります。

2004年1月28日(水) 里山を散歩、宝物を見つけた
今日から少し寒さがゆるむそうで。里山を少し散歩しました。ノビルは春待ち顔。ツグミかなあ、いつもはあまり見かけない鳥も、今が一番エサの少ない時期なので、トコトコと地面を歩いて探し物。ユリノキの切り株にキノコを発見! 朝は空気が澄んでいて、より多くの発見があります。時間に流された生活になりがちだから、ささやかな散歩を楽しんみました。




キノコの名前がわからないので、あとでこっそり師匠に尋ねておきます。
きのこ屋さんから「それはエノキダケの幼菌だよ」との情報が。ありがとうございます。全然成長しない押しかけ弟子を叱らないでくださいね。


2004年1月29日(木) 東京がどんどん夜型に、朝型の私は途方に暮れる
朝早くに東京に向かいました。高速バスなので、時間が読めません。なので、余裕をみての移動です。別にそれは構わないのです。実際、朝の張りつめた空気は好きですし、この時期、空気が澄んでいてとても気持ちがいいと思ってますし。で、思いの外、早く着いてしまいました。上野経由東京行きですが、上野で降りずに東京へ。そして、エクササイズを兼ねて、永代通りを東へ。そこから中央通りを銀座2丁目まで歩きました。1.8km。気持ちのよい距離でした。この頃とても思います。銀座や有楽町あたりのショップの開店時間が遅くなり、その分、閉店時間も遅くなっています。飲食店は午前4時や5時までのところも少なくないようです(前に銀座の広告制作プロダクションにいた頃は、仕事が終わってから飲みに行けるおしゃれな店は限られていたんですが、変わったものです)。朝型の私は、丸善の前を通り過ぎ(まだ開店していない)、用事のあった伊東屋さんにたどりつきましたが、こちらも開店前でした。中から男性スタッフがドアを開けてくださって「中でお待ちくださいませ。お茶のご用意もありますので」。びっくりしました。お茶をいただきながら、開店までの10分間を待たせていただきました。じつは勝手に9時半開店と思い込んでいて、時間の段取りをしていたために、そのあとの余裕がそれほどなかったのです。でも、この10分で救われました。友人が言います。「時間に余裕をみるんだよ。あせると自分が不利になるから」私は余裕を見るのが割と苦手ですが、その人の仕事を知っているだけに、努力目標にしています(まだまだ甘いですけれど)。



上/まぶしいばかりの青空(東京駅)。下/飛行機雲、見ぃつけた。なんだか得した気分です。でも、一瞬で消えました。はかなくも消え....ですね。


2004年1月30日(金) 無になりたくて、粉をこねた
昨日ランチで食べた手打ちのパスタビゴリがなんだか物足りなくて、ビゴリではないけれど(ビゴリはトルキオという特別な押し出し式の製麺機が必要だから)こねてハンドルぐるぐるのパスタマシーンで自家製パスタにしました。久しぶりなので、まずはパスタマシーンのおそうじから。捨て生地を何度も通してくるくるくる。そして、生地の準備。デュラムセモリナ粉を計量し、割る前の卵で土手状にして、中に卵を割り入れ、フォークでくるくる混ぜながら土手くずし。ざっくり混ざったところで、手でこねていきます。最初は手について扱いにくかった生地が、どんどんまとまっていきます。ゆるすぎたら、粉で調節。一番厚みのある状態のローラー目盛りで何度か角度を変えて通し(これでかなりこねたのと同じ結果が得られる)これを丸くまとめたら、ビニルで包んで冷蔵庫で1時間ほど休憩。再びローラーに何度か通して、いよいよパスタ状に! 休ませている間に、トマトソースづくり。粉からやると、ほんとうに無になれる。あっけなく消えていくパスタとトマトソースに情熱を注ぐって、できそうでできないこと。粉があったら案外ハッピーだったあの頃をもう一度、って感じかな(そうだそうだ、そういう時期もあったのだ)。







できあがるまでを撮りました。おかげで、愛機のニコンはデュラムセモリナ粉だらけに(笑)。


2004年1月31日(土) 先生、ごめんなさい
まだ絵手紙という言葉が出始めて間もない頃に、とある雑誌で特集号が出ました。今でいうところのムックでした。書きたくてたまらなくて、その女性の編集長に絵手紙を送りました。思いもかけず、ときどきお返事をいただきました。そもそもが用事などないのですから、それがお返事といえるのかどうかもわかりませんが。筆で書くことのきっかけは、たぶんあのムックだったと思います。どなたの手紙だったかも忘れましたが、とても惹かれる手紙がありました。長い手紙ではありません。大きな文字で、達筆というよりも味のある、大らかな感じがにじみでている手紙でした。以来、ズルをして、たびたびそれを真似て書かせていただいています。運命の出会いは突然やってきました。昨年秋、取材の時に山形県上山温泉に行きました。そこに斎藤茂吉記念館があり、寄ったのです。なんと、私が雑誌で見た手紙のオリジナルがそこにありました。そしてさらに驚いたことには、斎藤茂吉さんの箱根山荘が移築、保存されていました。昔、箱根に住んでいたことがあって(そんなに長い期間ではありませんでした。やっぱり東京がよくて、親に頼み込んで東京に戻りましたので)、幾度となくその前を通った、懐かしい家でした。斎藤茂吉先生、勝手に赤い糸で結ばれておりますので、とうてい先生のお手紙にはおよびませんが、これからも先生の手紙のスタイルを使わせてください。


月末、請求書を送るとき、封筒の中に請求書だけというのはあんまりですから、ひとことメッセージを添えています。決まり文句になってしまいますが、そこは筆の力を借りて。いわゆるお習字とは違います。学校の書道は苦手でした。とくに鉛筆の「かきかた」は、思い出すだけでもブルーになります。グレイのお手本の上をなぞるのが死ぬほど嫌いだった子だったのです。日本の学校って、どうしてことごとく学ぶのを嫌いな子に仕立ててしまうのでしょうか。英語もいつだって2でした。体育も2、よくて3。今なら不登校になっていたかもしれません。均一化を要求される学校は、苦手でした。右にあるのは、日本画の顔料です。筆のときの彩色はこれでしています。


2004年1月31日(土) プチ宅配、そしてシャンパンで
大晦日。午前と午後にわけて仕事して、途中に料理。鍋いっぱいのカポナータを作り、半分を前菜にアレンジ。容器につめて、友人に宅配。彼女も今日まで仕事なので、お疲れさまの意味を込めて。帰りにこまごまとしたものを少し買い物しました。お餅は、玄米もちを探していたのだけどなく、玄米あわもちに。ちかくにあった庄内丸もちも迷って、結局2パックとも購入しました。


国内産有機もち玄米65%、国内産もちあわ35%

「余目町農業協同組合女性部謹製」とあります。イラストも素朴なのでした。
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帰宅すると、先日コストコで買った荷物の不在配達票が。再配達を頼むと、夜8〜10時ならということで。10時かあ、配達の人も大変。最後の仕事をメールで送って、仕事納め。そして、荷物を待ちつつモエ・エ・シャンドン開け、大晦日を締めくくりました。うとうとしてたらすっかり新年に。もう何年もこのパターンかな。


2005年はよい年でありますように。


2004年1月31日(土) 原点のある暮らし、ふたたび。
昨日、パスタをこねたらすごく楽しかったので、けさもまたこねこね。昨日以上に時間をかけてリズミカルにこねました。どんどん蘇ってくる手の感触。手のひらが覚えている、不思議な感触。昨日のもおいしかったけれど、あれじゃない、もっといけるはずだと思いながら。今度はたぶん、いい。どんどん感覚が戻ってきています。

母も父も料理人でした。いわゆる、たたき上げの料理人ではありませんでしたが。父と母が料理をし、まかない一切をしていた保養所は、いつも予約いっぱいでした。お料理を楽しみにして来てくれる人が多かったと聞きました。私が東京に帰りたくて、それで契約更新しないで東京に戻ったのですが。母はそれからしばらくして、店を持ちました。経営は下手でしたが。そんな両親でしたが、私は親から料理を教わったことがありませんでした。

いつの頃からか、私も料理が好きになりました。今よりもずっと時間のある頃にこだわっていた、原点のある暮らし。東京から半田舎に引っ込んで、畑をし、仕事はそこそこ忙しいときもあるけれどたいていはかなりの余裕で、粉をこねて、パンを焼いたり、パスタを作ったり。そんな時間の使い方をした時期が何年も続きました。スタイルはちょっぴり違うけれど、原点のある暮らし、ふたたび。少し気力が出てきました。昨日の「つれづれなるまま煮」にアップしたパスタ、おいしかったです。でも、もっともっとおいしくなる。家庭でなければできない味。原点がそこにあって、コストも考えずに、できる限りの愛情を材料に注いで。

たぶん、私ができるのは
そういうことなんだと思います。


インゲンとジャガイモのクリームソース、自家製パスタで。アツアツを食べたくて、迫力満点の画像になってしまいました。


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Akiary v.0.30