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2003年4月1日(火) カラータイマー
未明から激痛。朝すぐに電話をして見てもらう。いつもの先生ではなく(いつもの先生はお休み)男の先生。さっきまで37度2分だったのに、診療台に寝たまま計ったら、38度になっていた。ぶるぶる。レントゲン写真を見ながら「うーん、ムシ歯じゃないと思うよ。抗生物質倍量でたたいてみよう。食事が摂れなくなったり40度まで熱が出るようなら、紹介状を書くから大学病院に入院ね」と。入院? それってもしかして---「もちろんそうなったら、旅行は取り止めね」。先生は食事の後にと言っていたけど、効果を高めるためにきっちり8時間ごとの食事に切り替えて抗生物質と鎮痛剤を飲むことにした。数時間で激痛もなくなり一安心。しかし、7時間を過ぎたあたりから激痛が復活し始める。つまりは薬で激痛を忘れさせているだけのことらしく、ウルトラマンのカラータイマーよろしく、飲んだ時刻を書き留めないでもわかってしまう。ピコピコピコ、イタイタイタ(以下、これの繰り返し)。

2003年4月2日(水) 戦争余波
アメリカの航空3社が戦争の余波で会社更生法の申請をするのではないかと言われている。とくにアメリカン航空は今週中かも、らしい。そんなニュースを読んでいたら、エア・カナダが経営破綻とのこと。アメリカン航空が経営破綻したら航空史上最大の記録なのか。新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)でさらに海外渡航を中止する人が多くなると見込まれているから、かつてない航空会社冬の時代が来るのかも。

2003年4月3日(木) 両替とか細々したもの、そしておこげ
銀行で両替。受付の札をとってから(この時点で6人待ち)用紙に記入していると、横に外貨自動販売機が。説明を読むと、ユーロはパックになったものしかなく、セット内容も選べないらしい。ということは、そこで外貨を買おうが、窓口に並ぼうが同じということだ。せっかく記入したけど、待ち時間ももったいないので、その機械で買う。他の人はトラベラーズチェックでも買うのだろうか。それともUSドル?(これだけは紙幣の種類をリクエストできる)。JTBトラベランドに寄り、プラグ交換器を見る。これまでは行く国によってアタッチメントを選ばないとダメだったが、なんと世界ほとんどをカバーできるものがあった。いちいち渡航先によって買い直さなくてもいいのなら、こちらのほうが断然いい。迷わずこちらにした。



しかし色がねえ。どうせなら、パキッとした色にすればいいのに。オールマイティ・プラグアダプター『サスコム』2300円


ところで、今日初めて土釜おこげでおこげができた。私の使っているコンロはクロワッサンの店で売られているガステーブルで、1,180kcal+4,850kcalの側の1,180kcalを使って中火よりやや強めにして19分間(2.5合の場合)がちょうどよいことが判明。これはトロ火にあたるのだが、トロ火よりもだんぜん強く、小さな鍋でも底から火がはみださないので具合がいい。おこげが出きるぐらいに炊けると、ご飯もツヤツヤ〜。



土釜おこげと、本日めでたくできた、おこげ。


2003年4月4日(金) サース?
歯医者で、経過を見てもらう。治療を始めた頃よりはよくなっているものの、まだ完全とは言えないらしい。噛み合わせもよくないとかで、少し削って調整してもらった。これまでの抗生物質に加えて、炎症を鎮めるための薬も。安静にしていること、無理はしないことをきつく言われてしまった(汗)。新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の報道がにわかに大きくなってきた。成田空港の検疫官などはみんなマスク着用だと聞くし。香港では医療用のマスク(通常は日本円で100円程度)の在庫が底をつき、ヤミで1000円ぐらいで流通しているとか。なんでも、一般向けよりも医療用マスクのほうから売れるらしい。もともと医療用のマスクなんてたいして一般市場に流通してなかっただろうからなあ。とりあえず、成田空港から出てイタリアまではマスク着用しようと、コンビニとドラッグストアへ。袋に書かれているコピーを読んでも、どの程度の性能なのかが、さっぱりわからない。ミクロ粒子も通さないとか花粉除去率99%とかいう表記。ガーゼのものはやめて、不織布のタイプでノーズワイヤー入りを2つ購入した。医療機関で使用しているのと同じタイプのものもあったのだが、大容量の箱入りであったため断念。その後、アスクルのカタログに国家検定合格品が何種類か掲載されていたので、これも注文してみる。ところで気になったことをひとつ。ニュース番組でSARSのことを「サース」と言い始めている。「エスエイアールエス」ではなく「サース」でいいのだろうか。WHO(世界保健機構)のことは「ダブリューエィチオー」であって「フー」という読みはしないので、一般的にこういう場合は「エスエイアールエス」なんだと思っていた。←素朴な疑問


スギ花粉のシーズンなのでお店にはいっぱいマスクが並んでいるのだけど、よくよく見たら機能性を数値で表したものなんてないのだと知ったのも、ある意味「SARS効果」でした。


2003年4月5日(土) 防じんでいいのか
4日には中国の衛生相が早くも安全宣言を出したが、誰もが「ほんとうに安全宣言なんてしちゃっていいのか」と思ったに違いない。昨日の夕方注文したマスクが届いた。3M社の製品で、ひとつがアメリカ製。ひとつがイギリス製だった。よくよく見れば研磨作業をする人、解体現場でお仕事に従事する人のための使い捨て微細粉じん用のマスクである。とてもしっかりできてるのだが、はたして防じん目的のこれで用が足りるのだろうか(ちなみに昨日購入した花粉症対策用のものは、どちらも皮肉なことに中国製だった)。ネットで検索するとN95というのが医療用の中でもSARSに一番効果的らしい。手元にある3M社のフィルターマスクとそっくりである。さらにいろいろ検索すると、これがN95に匹敵する程度の性能とのこと(N95はもはや入手不可能と思われる)。圧迫感がなさそうなので、これでいけそう。



上は国家検定のDS1に合格したもの。1枚あたり389円。下の方のマスクは、より快適なように<特許>クールフローバルブなるものがついているのでした。335円。


2003年4月15日(火) 無事帰国
9日〜15日、イタリアへ。無事に帰国。写真もたくさん撮ってきたけれど、とにかく毎日ものすごく歩いて(3万歩の日々)、カメラ(デジカメ×1、銀塩一眼×1、望遠レンズ×1)を持ち歩いていたために、知らないうちに疲れがたまっていた感じ。帰国してからすぐに〆切くるし(笑)。でも、今回は旅行記をきっちりやります。お楽しみに。

2003年4月17日(木) 危機管理
SARSに対する危機管理。日経流通新聞によれば、Kマート(USA)では発生地域へ出張した場合、帰国後は10日間の自宅待機らしい。潜伏期間はともかく出社してはいけない、と。前に勤務していた企業(外資系ね)では、当該地域への出張禁止とのこと。対応が早い。今日、イタリア報告を兼ねた会議に出席するはずだったが、私も万が一に備え、出席を見合わせることになった。それにしても、中国の発表が---。

2003年4月18日(金) 濃いメンバー
今回のイタリア、実は格安ツアーだったのだが、かなりキャンセルがあったらしく、私が出発した日の前後は、参加者が1名、あるいは1グループになってしまい、中止。私の参加した9日出発組に合流したとのこと。ゴールデンウィークでもないこういう時期(戦争の真っ只中という意味)に参加するんだから、そりゃあ濃いなんていうものではない(とくに一人参加者)。たった11人なのに、イタリア語ベラベラ(イタリア10回目)とか、フリータイムの計画をほとんど練ってこなかったイタリア語勉強中のおねえさまとか。あ、私も濃いひとりなんだろうなあ(笑)。基本的にバラバラで行動しつつ夜は合流して食事したりと、ほどよい距離感があり、とっても楽しかった。ツアーなんてと、これまで拒否反応が強かったのになあ。目下、メールや手紙で「お疲れでした〜」が飛び交っている最中。ツアーのメンバーも私が昼間何をしてたか全然知らないので、旅行記が始まったらきっとびっくりなハズ。早く書きたい、ウズウズ。

2003年4月21日(月) ううう
〆切だっ!

2003年4月22日(火) 続・ううう!
今日も〆切があるのだっ! 夜までひたすら書く。午後、COOLPix990の修理の件で、サービス部門から電話。修理代金18800円+消費税+送料だとのこと。約20000円になるだろう(もっとか)。これって、メーカーを問わなかったら新品が1台買えてしまうなあと思いつつ、修理して使うことにした。ピントが甘くなっているのは完全に元に戻らないらしい(涙)。

2003年4月23日(水) 出張だっ。
今日は水戸へプチ出張なのだ。帰りにフレッシュひたちにタッチの差で乗れず、しかたなく30分以上も時間をつぶす。常磐線の上りって、ほんとうに少なすぎっ。

2003年4月24日(木) アミガサタケ
八重桜が満開。で、アミガサタケのシーズン。去年から送る約束をしていたある人に届けようと、バスで秘密の場所へ。出てました。初めて見つけたシロ(キノコが発生する場所のこと)もあって、ちょっとうれしかった。逆に数年前まで発生していたところが、今はダメになっていたりもした。悲しい。帰宅して、クール便で発送。喜んでくださいますように。

2003年4月25日(金) 新しい口紅は、Diorific
イタリアの帰り、ミラノの空港で時間があったので、残りのユーロ内なら買い物も可ね、と思ってブラブラ。ディオールのディオフィリック、パールが入ってるんだけどそれほどキラキラ感がない。渋めのローズ(020番)が好みで、1本だけ購入。日本国内価格3500円らしい。つけてみたら、にじみが少なく、持ちがとってもいい。



なかなかキュートなデザイン。化粧ポーチに入れておくと、いつの間にかキャップが外れてしまうデザインもある中で(昔のシャネルがその代表かなあ。今のは知らない)これは、パチン!と音がする。それぐらいしっかりと閉まる。安心。


2003年4月27日(日) カレーパン
欧米風の素朴なパン(食事パン)は作るけれど、いわゆるお総菜パンというのはこれまであまり興味もなかった。しかし、ほんのちょっとの気まぐれから、カレーパンを作ることに。まずは、カレーを煮詰めて水分をとばし、冷まして、さらに冷蔵庫へ。すでにここで半日以上費やしている(カレー作りを含めると丸一日)。今度は粉をこねて、発酵させて、分割してカレーを包み、さらに寝かせて(これはオーブンの発酵機能を使った)、揚げて完成〜。サクサクの食感♪


揚げるときの温度が大切。温度計を入れてしっかり管理がいいと思います。


2003年4月28日(月) カマキリ、ベィベー〜♪
カマキリの卵が産みつけられた木の枝をベランダのプランターにさしておいたら、きのう、めでたく生まれた。ワサワサワサといった風に出てきて、着地場所を見つけては卵から離れていく。生まれたてはまだ色が薄く、群れる(これって襲われるリスクを少なくする本能かも)。時間が経つにつれ、少しずつ茶色のようなグレイのような色になる。畑やベランダ園芸をやっていれば、イヤでも虫たちと共存するしかない。イヤイヤ共存するよりも、ポジティブに共存した方がずっと楽しい。私にだって苦手な昆虫はあるけれど、そういうのとはあんまり接点がないからまあ平気。孵化したカマキリは思い思いの場所へ移っていく。だから飼おうとも思わない。大半は緑の多い中庭へ行くようだ。少しだけベランダに残る。そのうちには、ここでは餌が足りないとおもうのか、いつの間にかいなくなる。カマキリは見た目よりもずっと素早くて、危ないと判断すればふわっと飛んで逃げる。賢いやつらなのね。ヤエザクラ散る、カマキリの生まれた午後---。




たぶん大きさがうまく伝わらないかも。



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Akiary v.0.30