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2001年12月1日(土) 星の下で昼寝
プラネタリウムに行ってみた。かつて世界最大だったプラネタリウム(実はプラネタリウム初体験)。座り心地のいい椅子をさらにリクライニングさせてるもんだから、途中、みごとに爆睡していた。ちょっと悲しい。でも、ゆったりとした中で昼寝して、贅沢だったような気もする。


2001年12月2日(日) もうすぐ、きばる
1月の講習会の予定が入ってきた。またきばるの甘夏ケーキの季節がやってくる。去年、サンプル品で甘夏のピール煮を作って、それでケーキを焼いたところ、甘夏の注文が例年よりも多かったとのこと。甘夏はむくのも手間だし、一度ピール煮を作らないとケーキにできないから手間がかかる。でも、この香りや味は、自家製でなくてはできないぐらい贅沢なもの。なんでもかんでも「買った方が安い時代」だからこそ、あえて手作りでしか味わえないものを作ろうというの、好きだな。

2001年12月3日(月) ショーゲキ的な出会い
仕事の資料を探しにとある研究所へ。探していたもののそのものズバリはなかったが、資料室なら何か手がかりがあるかもしれないというので、館内の資料室へずるずると移動。とりあえず本を2冊出してもらえたので館内閲覧。マンガで描かれた伝記を読んでいるうちに涙がポロッ。自分でもびっくり。激読みで読了し、その中のめぼしいところをメモした。資料は揃わないことがわかったが、この資料館で時間を割いたために、人となりがよくわかり、このあとの作業がとてもスムーズにいくことになるとは! 歩いてインテリアショップへ移動。撮影小物を購入。バスでさらに移動。途中時間がとれたので、いつものヘアスタイリストのHさんにヘアカットをお願いする。一時かなりひどかった髪質も戻ったらしい(結局なんだったのだろうか)。本屋へ入ってざざっと見る。マーサ・ユチュワート・マーサ創刊号が平積みになっていて購入。スイーツの本も。前から気になっていたオーブントースターも見た。やっぱり20代30代にとって身近な調理家電はオーブンよりもオーブントースターじゃないかと思う。実際、仕事で20代の男性によくインタビューをするんだけど、ガスの契約すらしてない人も多く(風呂は集中施設なのでガスは不要)、「え、じゃあ簡単な料理もできない?」って聞いたら「電気ポットとオーブントースター、電子レンジがあればなんとでもなりますよ、カマタさん」と言われてボーゼンとするのだった。まあ、独身男性に限らず、生活情報誌の読者アンケートでもやっぱり身近な家電調理器具はオーブンよりオーブントースターという結果だから、そういうメニューも必要なんだと思う。ということで、今度は機種で悩む。これならいいなというのがナイ。日本の家電ってどうしてこういうデザインになるのかなあ。若手のデザイナーは埋もれてしまっているのか? と鼻息あらくしていたら、そこにショーゲキが! ビタントニオのオーブントースター、これっていいかも。悩む悩む。


2001年12月4日(火) 指先に神様
朝からいろいろ手配して、そのあと撮影。久しぶりのカマ食メニュー更新っ。お皿も2つ使ってみた。アングルはいろいろ。それと、Web連載用のサンタ通信の撮影も。今日の撮影はとっても楽しかった。まるで指先に神様が降りてきたかのように気持ちよく撮れた。そんな日もある。カマタ@案外メンタルな人間。

こちらはカマ食にアップしなかった画像。撮影後、つまみ食い。あー、ビール!(←ダメっ)

2001年12月5日(水) オーブントースター
迷っていたビタントニオのオーブントースターをとうとう購入。4キロ+外箱1キロ=5キロをえっちらおっちらバスで持ち帰る。たっくましー二の腕に感謝(笑)。何十年もデザインを変えてないかに思われるこのオーブントースター、上火のみ、上火+下火の切り替えができ、温度調節ダイヤルつきという、オーブントースターにしてはなかなかデキルやつかも。何よりも、トースト何分、ピザ何分だのという大きなお世話としか思えない表示が一切ないのが美しい。謎めいた英語でハイパワーだのオーブントースターだの(見れば分かるのになぜにして書くのか?)書いてないのもすごくいい。


2001年12月6日(木) カマあ通信
電脳カマタ食堂が更新されるときに、メルマガを発行したらいいんじゃないかと前から思ってた。で、melma! に登録。とりあえず、発行できる準備は整った。今よりも動きを楽しく伝えられるような気もするし、もうちょっと肉声に近い形で楽しんでいただけるんじゃないかと。タイトルは「カマタ食堂あっぷあっぷ通信」(長いので、略して「カマあ通信」)だ。年内、できればクリスマス前からの発行の予定。詳しくは後日。


2001年12月7日(金) 明け方、酒の肴
今、酒の肴の試作を繰り返しているところ。あ、新聞の配達が(笑)。ということで、未明。ビタントニオ、活躍中。しかしまあ、明け方の酒の肴の試食って、とってもおかしな光景なのだ。

2001年12月8日(土) 竹の縁
先日、日経流通で記事を見て竹虎なる会社があるのを知った。高知の虎斑竹(トラフダケ)を使った竹製品のネットショップだ。ずっと買い物かごを探していて、たまたま開いたそのページに、思い描いていたカゴを上回るものがあり、早速注文。箸も一緒に。届くまで、四代目の山岸義浩社長と楽しいメールが続いた。これもネットのよさだなあとしみじみ。で、届いた一閑張りのかごも使いやすそうで、惚れ惚れ。これで形のあるものを美しいまま持ち帰ることができる(スーパーのレジ袋では、そうはいかない)。新聞や編みかけの毛糸を入れておくのにもぴったり。ちょっとうれしい買い物だった。これからじわじわとさらにうれしくなる予感もする(まだ使ってないのでわからないから)。竹といえば、かの有名な牧野富太郎博士の妻がスエコ(寿衛子)さんだと知る人はあまり多くない。発見した牧野博士が、和名および学名を長年研究を支えてくれた夫人に捧げたものなのだ。じっわ〜ん、いい話。高知県の牧野植物園にもスエコザサとその石碑があるとのこと。いつかぜひ訪ねたい。同名でドキドキの縁♪ こんなに思われて幸せだったのか、それとも研究を影で支えるのはとんでもなく大変だったか。知る由もないけれど。


2001年12月9日(日) たくあん
漬物用の大根を送ってくださった人がいて、とても感謝。お手紙にあったようにヒモですだれ状にしてベランダで干し、今日めでたく漬けることができた。ぬかと天然塩とざらめ。赤ざらめがなく、白ざらめになってしまったが、まあそれほどの量でもないのでよしとしよう。ちょっと干しすぎたかもしれない。かなり前に発行された漬け物の本と今風の本では、(漬け物に関して)まったく違っているといってよい。だから、カマタ式ということで。これって、なりゆき? そう、いい意味でなりゆき。「適当に処理する」の適当(いい加減)とはまた違った意味。ここいらへんのニュアンスって、ちょっと難しい。



2001年12月10日(月) 試作のこと
試作をする。ひたすら作りながらメモし、食べてみては、また少し変えて作ってみる。納得のいくところまでこれを繰り返す。10数年前に愛用したお菓子の本は、赤いボールペンで材料のメモがいくつも書き込んである。本に書き込みは不謹慎に思えるが、メモはあとで紛失したりして、かえってやっかいなのだ。そうこうしているうちに、少しずつ技術を身につけた。もちろん、本だけに頼っていたわけではないけれど。オリジナルレシピを考えるとき、料理のほうは途中で若干の路線変更もありなのだが、きついのはお菓子。ほとんど製作途中はいじることができない。だから、試作を繰り返すしかない。というわけで、とたえば「お砂糖を減らしてもいいか」といった質問をするよりも、勉強を兼ねて少しずつ減らしたレシピでやってみるのがおすすめ。遠回りなようでいて、ちゃんとその成果は自分に帰ってくる。試作は「こころみに作ること」だけれど、自分が試されているのだとも思う。自分自身でレシピを完成させるぐらいの気持ちでいたら、それはきっと、世界でいちばんおいしいホームメイドになるんじゃないかな。


某サイト用の試作。夜明けに酒の肴を試作したときのもの。絶品!


2001年12月11日(火) 買い物かご
竹虎さんの買い物かごをもって、買い物へ。前からのカゴは欲しくていたのだけど(そしてその第一候補は市場で見かける市場かごだった)、サイトの写真を見たらこれしかないと、運命的な出会いをしてしまったのである。ということで、先日届いた一閑張のカゴでお買い物。これならイチゴ買っても豆腐を買っても、きちんと運ぶことができる。とくにすれることに弱い果物は、とても喜ぶに違いない。ときどきやる失敗(ショッピングバッグの中に残したままにすること)もこれならなくなるだろう。何より軽いし、張ってあるおかげでひっかからない。洋服にカゴのケバがひっかかって(洋服の)糸が出てきてしまった経験があるが、そういう心配は皆無なのである。ということで、物欲大魔王も大満足のお買い物なり。(^_^)

写真、あとでアップします。


2001年12月12日(水) 思い巡らしの時間
すでに来年の仕事が動いているのだが、それと同時に来年の企画のためのベースづくりも進行中。あれもしたいこれもしたい、こうすればもっと楽しい。そういう思い巡らしの時間がとっても好き。まだ駆け出しでプランニングのプの字も知らなかった頃を思い出す。とにかく12か月の展開案を唸りながら書いていた。唸ならないと出てこない、ぜーぜー言いながらようやくという感じだった。でも、あの頃の私がいなければ、今もないんだな。ぜーぜーはなくなりました。はい。


2001年12月13日(木) 反省いっぱい
スコーンの講習会。お茶も楽しむ会なのでケーキを数台とココナッツスノーを焼いておく。と書くとなんだかとっても優雅なようだが、じつは昨日から、いやもうちょっと前からトンデモナイ仕事状況になっていて、舞台裏は優雅でも何でもない(笑)。しかも、会場のガスオーブンとまたしても相性が悪く泣きが入る。次回はマイオーブンも搬入する予定。まじめな話、やっぱりオープンスペースのあるキッチンがほしかったりする。ため息。


2001年12月15日(土) シンプルなコート
シンプルなコートと出会い、それを買う。私にしたら、めずらしいスタイルかも。買いたい本もいくつかあったが、なんだかざわついていたので、止める。本はじっくり選びたい(そういう本だった)。いろんな人がプレゼントを選んでいた。もうじきクリスマス。町はあんまりさえないけど、クリスマスであることには変わりはない。新聞で表参道の名物イルミネーションがなくなったことを知る(なんでも環境にやさしい光ファイバー使用のツリーが1本だけあるとか)。いくらキレイでも、住んでる人にとってはいい迷惑だったのかもしれない。お台場あたり、それも居住者のまったくいないところならともかく、原宿は住んでいる人もいる地域だからなあ。

2001年12月16日(日) お買い物♪
びっくり。先日(12月11日のつれづれ参照のこと)買ったかごが、自転車の前かごにぴったりと納まるのだった。大根を入れても絵になる。日常の何気ないお買い物が楽しくてしょうがない。




2001年12月17日(月) カナピー近況
カナピー、冬眠せずに元気。寒くなると分厚く敷き詰めたおがくず(?)状のマットにすっかりもぐってしまうのだが、昼間、ストーブがついて温かくなると出てくる。けさはよほど温かかったのか、カナピーはちゃんと早起きした(笑)。ケースの中に入れた紙のクリスマスツリーに前足をひっかけて、こっちを見ていた。こらこら、それじゃピーピング・トムだ! 仕事で水戸。移動時間中に「月曜日に提案します」と宣言していたアレをまとめてないことに気がつき、仕事ノートにまとめる。水戸に着いてからそれを拡大コピーしたまではよかったが、コンビニにFAXがない。困った。知り合いの印刷屋さんにFAXを借りて、ようやく送る。やれやれ。新しい仕事の打ち合わせをやり(手探り状態だったものが見えてきた。いい仕事になりそうだ)、そのあと場所を移動して、とある確認作業。そこで大トラブルが発生していてびっくり。なかなかすんなりとはいかないのだった。空いた時間で買い物をする。ずっと次を買わねばと思っていたタオルをごっそりまとめ買い。マーサ・スチュアート・エブリディのグリーンで統一。これまで使っているものは、掃除用のタオルとなる。使っているうちどの程度の退色がおきるか、質感がどう変化するか、それもちょっと気になるところ。


ヤッホー!

2001年12月18日(火) ハラハラドキドキドボン
タオルをおろして、一度タオルだけで洗う。この作業をしながら、しみじみいい色だったと思う。今日は仕事上、ちょっと転機になるかもという日なので、ハラハラドキドキしながら一日を過ごした。で、夕方になってとんでもない事件が発生し、ドキドキはすっとんでしまったが、これまでの充実した日々を思うとムダではなかったという結論に達した。しかし、ここだけ読んだらきっと何が何のことかわかんないや。詳しくは後日。




2001年12月19日(水) カナピーのごはん
秋まではクモがカナピーのごはんだった。しかし、今はすっかりクモがいなくなって、ごはんに困る。少し探し回った結果、ワラジムシならなんとかなりそうだと思えた。夏場は見向きもしなかったが、本当にお腹がすいていれば食べるだろう。ワラジムシはダンゴムシに似ているが、少しやわらかく、まんまるに丸まることができない。甲虫類は食べないカナピーだから、ダンゴムシは不可。ワラジムシを入れたところ、ささささーっと近づいてきて、パクッ。お、食べる食べる! ワラジムシは庭にある板や石の下にかたまって住んでいるから、エサの確保はこれでオッケー。カナピーに再び幸福がおとずれるのだった。


2001年12月20日(木) んがーな出来事
今年を締めくくるような出来事があった。私にとっては何よりのクリスマスプレゼントだ。神様ありがとう。詳細は後日。


2001年12月21日(金) 走る女
午前中みっちり原稿書きやWeb用の撮影(依頼品)とその原稿のまとめをする。思ったよりもやらなくてはいけないことの量が多くあせる。午後一番には仕事場を離れて撮影のために水戸へ移動する予定が、全然動けなかった。ようやく一通りを終え、自分の予定より遅れること2時間。撮影小物をまとめてなんとかバスに乗り、JRで土浦へ。25分間(とはいっても、駅とショッピングセンターの往復にそれぞれ5分かかるから、正味15分ぐらいしかない)で名物のわかさぎ、カセットコンロとその燃料(いずれも撮影で使用)、ストッキング(ヘマをして大穴を開けてしまった)を買い、走って駅に戻り、フレッシュひたちに乗る。うーん、快適。30分で水戸に到着。ふーっ、遅刻せずに間に合った。待ち合わせたディレクターがその大荷物(しかも、めっちゃ重い)を見て「これを持って走ったの?」と。カマタしかできない特技である。今日ほど力持ちであることに感謝したことはない。足りない分の撮影小物を購入し、スタジオへ。そこでも再び「全部持って移動してたんですかー」と言われる。違う違う、移動しただけじゃなく、ヒールを履いて走ったのだ。これって全然違う(笑)。無事に撮影は終了。なんだか何日分かのパワーを一日で使い果たしたかに思えた。終わり頃になって、デジカメの話になった。あー、危険危険。その話になったら、夜が2つ、昼が3つぐらいあっても足りない。


2001年12月22日(土) イブイブイブ
23日にはデザイナーに渡す約束をしているコピーを書く。しかし、思ったような切り口でせめていくことができない。ふう。何度も書いてみるが、やっぱり違う気がする。


2001年12月23日(日) イブイブ
きのうの続き。しっくりこない。ディレクターとやりとりをする中で少し先に進んだかに思えたのだが(希望の光が見えてきたというやつ)、実は史実と違うことに気がつき、ざっくり書き換えてしまった。するとどうだろう。すんなり。デザイナーのNさん、やきもきしてるかなあと頭にあったので、ほっとする。夜、新しい仕事の話が。


2001年12月24日(月) イブ
仕事。合間に料理をする(笑)。フランス土産の高価な(と自己申告された)ワインを開けたが、思ったほどふくよかな香りではなく、しょげる。が、スモークサーモンとクリームチーズをバゲットに塗って食べるという、料理とは言えない料理に満足。ワイン、結局残った。アンビリバボー!



上/100度のオーブンで焼くこと3時間。メレンゲのリースを作りました。下/本日のワイン。

2001年12月25日(火) サンタカナピー
メリークリスマス! 明日はプロフィール撮影だったが、のっぴきならない事情で28日に延期になってしまった。


今日は僕がサンタなのだ。忙しいよ〜♪ 僕からもメリークリスマスだよん。あ、帽子を忘れてきちゃった。ま、いいか。


2001年12月26日(水) ポスターのコンペ
このところずっと仕事がたてこんでいたのだが、実は「茨城県5連観光ポスター」のコンペに参加したのだった。一緒にと声を掛けてくれたのもうれしいけど、できあがりがものすごくよくて、うるうる。企画からコピー、小物のスタイリングまで、どっぷりとかかわることに。で、みごと選ばれたのである。うるうるうる。2002年春、全国のJR主要駅で5連の大きなポスターがデビュー!です。


2001年12月27日(木) 著作権
ポスターに使用する小物のうち、地図の著作権のことで出版社に電話。ところが年末で担当者がつかまらず、ラチがあかない。そればかりしているわけにもいかないので、同時進行でいろいろ手を着ける。著作権、肖像権はとても微妙な問題。きちんとクリアしておかないと。


2001年12月28日(金) プロフィール撮影
延期になっていたプロフィール撮影の日。やっぱり緊張しまくり(笑)。スタジオの中で、ああでもないこうでもない、用意していた白い長袖Tシャツがどうもしっくりこない。ううう、不安。別のカットのために用意した床上すれすれのワンピース(ニット素材)に着替えて、結局それで撮ることに。飲んで緊張をほぐしながらの撮影。2時間近くかかって緊張も少しほぐれて「これがいい!」というものに。あまりプロフィールには多く使われない、伏し目がちなもの。そのあと、床に座ってくつろいでるカット。空腹にウイスキーの水割り(ニヤ!)。お昼もそこそこに、別の仕事先へ。今度は撮影をする立場で(なんとまあ、一日でめまぐるしいこと)、そのあとバスで移動。バス停は川の脇にあるのだが、しきりに川面に跳ねる姿が。魚が跳ねているようだ。何のため? よくよく目を凝らすと、大きな魚がたくさん泳いでいる(跳ねているのはそれほど大きくない魚)。町の真ん中を川が流れていたり、土手をてくてく歩くのは大好きだ。幼い頃(このふてぶてしい私にも、ちゃんとそういう時代はあったね)夏休みに過ごした田舎で祖父と毎日のように釣りに出かけた。そんな記憶が頭のどこかにあるからだろうか。バスを待っている間、ぽっかりと浮かんでいる雲や、川面を飛び跳ねる不可思議な魚を見ながら、とうの昔に亡くなった祖父を思いだしていた。

2001年12月29日(土) 年賀状
朝、年賀状を出し終えホッとした。まだモレがあるかもしれないが、とりあえず終了。ああでもないこうでもないとやった結果の年賀状で、ことのほか思い入れが強い。次はもっと早くから準備をしなくちゃ。毎年そう思いながら、ここ何年もこの繰り返しのような。仕事部屋の大掃除ができない。午後は午後で、クライアント先で撮影。物が揃わなかった関係で残りは年明けになった。

2001年12月30日(日) 黒豆の作り方
お正月レシピ●黒豆 
【材料】黒豆300gのとき---〈A〉素精糖250g、醤油大さじ3、塩小さじ1/3
    黒豆250gのとき---〈B〉素精糖200g、醤油大さじ2、塩小さじ1/4

【作り方】
(1)黒豆は洗って、ざるにあげておきます。
(2)さびたくぎを本来でしたら入れるところですが、最近ではいろいろな素材のクギが出回っているので「鉄玉子」などの、市販の鉄素材のものを用紙しておきます。なければ無理せずに、ないままでかまいません。
(3)大鍋に水2Pを入れて沸かし、煮立ったら〈A〉もしくは〈B〉を入れ、次に洗って水切りしておいた(1)の黒豆を入れて火を止め、4〜5時間そのままにしておきます。
(4)(3)の豆の上にガーゼか不織布のペーパータオルをのせて(これにより、豆が煮汁の上から出てシワがよるのを防ぎます)を中火〜強火にかけます。沸騰したら、ごくごく弱火にかけて、アクをとりながら、あとはコトコト8時間ほど煮ます。途中で味をみて、甘味が足りないようなら、素精糖を少し足しましょう。また、つねに煮汁から豆が出ないように気を配りますが、少し水を足しながら煮てもかまいません。
(5)煮上がったら火を止めて、そのまま一晩おきます。出来上がり!

【コツ】
豆は一晩水にひたしてからというのが、ほとんど「きまり」のようになっていますが、何度やっても、黒豆はこの方法のほうが、やわらかくなりすぎず、うまくいきます。味つけのほうは個々の好みもあると思いますので、とくに素精糖の量などは加減してください。かなり甘さ控えめ味になっているはずです。オリジナルは1995年に亡くなられた料理研究家の土井勝さんのレシピですが、生活クラブの消費材に合わせて、多少アレンジしています。
保存の方法●忙しい年の瀬に作るのは、何かと大変。煮豆は冷凍しても味が落ちませんから、少し余裕のあるときに作って、一回分ずつに小分けにして、煮汁ごと冷凍しておきましょう。お弁当にも重宝します。
8時間もコトコトしてられない●ごもっとも! 主婦が一日キッチンにへばりついてるなんて、そうそうできることではありませんね。2時間でも3時間でも、煮ては火を止めて…で構いません。けっして、強火で「時間短縮」だけはしないでください。鍋は厚手のステンレスか鉄製がいいと思います。薄手の鍋だと熱伝導がよすぎて、豆が踊ってしまうので。火はついているけど豆は静かにひたひたしているのがベストです。
いつも余ってしまう●やはり1袋(生活クラブのは250g、市販品は300gが多い)だと、けっこうな量の煮豆ができます。でも、作りやすい量なんですよ。ですから、はじめから冷凍するつもりで作りましょう。また、煮ている途中でしたらまだ甘味も少ないので、サラダ感覚でいただけます。
鉄玉子●ナスの漬け物などの色をよくする、黒豆を色よく仕上げる、などの効能で売られている、鉄のグッズです(スーパーで見かけます)。あれば用意してください。

2001年12月31日(月) 黒豆
大晦日。黒豆をことことしながら仕事。何年ぶりかで年末年始なし、かなあ。あんまり大晦日の気分もない。まだFAXは届くし(年明け、校正を戻す)。みんな仕事をしているのだった(笑)。夕方、買い物に出る。お刺身を少し。夜、それを肴に飲む。数の子、塩出し。調味液を作らずに、わさびじょうゆにした。やっぱり調味液に二度浸した方がおいしい。それはそれ、これはこれ。みなさまよいお年を。



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