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2000年9月1日(金) チヂミ
このところ、チヂミばかり作っている。完全にハマった状態である。材料は韓国から輸入されているチヂミ粉ミックスと水、ニラ、そしてイカなどの魚介。昨日は刺身にしようと思って買ったタコだった。夜はご飯を食べる気にならなかったので、小さめに切ってチヂミになった次第。むしろこちらのほうが、おいしかったかもしれない。ニラは一度に1束使う。この使い切りが気持ちいい。焼き方は、韓国でじーっと見て覚えたチヂミの焼き方とテレビ番組で紹介されていた家庭向けの焼き方をミックスさせている。鉄のフライパンは必需品。ノンスティック加工のフライパンやホットプレートでは、どうもおいしそうなこげ目ができないのである。油がころころと逃げるのも嫌いだ。焼いていると、タコが加熱され、旨味が周囲の生地へとけ込んでいく。だから、あまりブツブツと大きく切るよりも、小さめに切って数を稼いだ方がおいしいチヂミになる。あまり小さすぎても縮んで硬くなるので、適当な大きさを考えなければいけない。あー、毎日チヂミでもいい。夢に出てきたらうれしい。他愛のない人生であることに気がついた。

2000年9月2日(土) プランタン銀座
以前勤めていた会社がプランタン銀座に近かったので、よく利用していた。若いデパートだけあって気取りがなく、品揃えも銀座にある他のデパートとは全く異なっているのが好きだった。直輸入品の雑貨は見ていて楽しいし、さほどコーナーは大きくないものの、食材のコーナーでは紀ノ国屋まで足を延ばさないと買えないようなものがかなり早くから並ぶ。イカスミやパスタ用のカラスミを見つけたのも、プランタンであった。と、かなりの部分が過去形になってしまったが、別に嫌いになったわけではない。やっぱり今でもプランタン銀座は好きだし、銀座へ行けば立ち寄る。ただ、毎日のように利用していた頃と違って、気持ちに距離感が生まれてしまっているだけのこと。アンジェリーナの甘さをおさえないモンブランも未だに好きである。いつか機会があれば、リトグラフの似合う家に住まい、プランタンにリトを探しに行くであろう。そうそう、ワインコーナーは年々元気が出てきているように思う。ワインを手みやげに画廊へ行くときは、迷わずここを利用する。オープン当初から(おそらく)変わっていない、他と違うカーリングリボンとシールを使ったラッピングも好みのうちである。

2000年9月3日(日) アルツベルグ
20代前半の時に、アルツベルグというドイツのメーカーの皿を買った。ディナー皿よりも小さく、それほど甘くない花柄の皿である。ケーキを盛ると映えるなと思ったのだが、今もこのデザインより好きなサラは数えるほどしかない。ケーキにも合うが、パンをのせても、他のデザートでもいい。この皿、買ってから数年してデパートでセールになっていた。そのときの私はめずらしく物欲ゼロの状態で気にもとめなかった(今考えると、廃番だからセールになっていたのだ)。数年前、雑誌でアルツベルグの代理店になったというある会社の記事を見つけて、早速写真を添えて同じ柄のものがあれば追加購入したいと手紙を出した。少しして返事が来たが、やはり廃番になったとのことである。なぜあの時に買っておかなかったのか、つくづく悔やまれる。

2000年9月4日(月) お怒り1000円物語
デロンギのアイスクリームメーカーの愛用者であることは、このHPを見ている誰もがいやというほど知っているはず。その回転軸を紛失した(らしい)。キッチンのシンクの周辺を探しても出てこない。デロンギのアフターサービスのウェブサイトを見つけて、先週、メールを出してみた。その件で今日、電話があったのだ。「部品、すぐにお送りできます。1000円になります」とってもクールな男の人の声。1000円って何? 蓄冷ポットからモーターから羽根まで全部ひっくるめてレシピ集もつけて9000円台で買えるというのに、あんまりではないか。間違いではないかと思い、再度確認した。「1000円です、間違いありません。送料はこちらで負担しますから」と言う。これまでずいぶん「デロンギはいい」とアイスクリームメーカーをすすめてきたのに、顧客に対するアフターサービスがこれだと、あんまりである。留守電の修理で「部品50円+技術料5000円」というなら、まだ納得もしよう。ところが、3センチあまりのプラスチックの部品である。修理はまったく伴わない。ただ部品だけを売ってほしいとお願いしているだけである。消費者的な感覚で言えば、せいぜい350円、高くて400円ではなかろうか。1000円という値段にあきれて、とにかく断った。今、リビングダイニングの大掃除をしている。出てきてほしい、高び〜なデロンギから買いたくない。デロンギは、時代の感覚をつかみきれていないのではないか。いいものを長く使おうとカタログハウスあたりでチヤホヤされたツケがきているのではないか。逆上して、私のホームページからすべてのデロンギ関係のレシピを削除しようとも(0.3秒ほど)思ったのだが、あまりにも大人げないので、とりあえず止めた。できれば「お怒り1000円物語」に関するいろんな人の意見を求めたい。とくにこのアイスクリームメーカーを使っている人に。掲示板に書き込みプリーズ!

2000年9月5日(火) 9月の雨
めずらしく、まとまった雨。一日中Macの前で過ごす。お尻には根が生えている。細々した雑貨が転がっている。何もかも捨てたらすっきりするだろうにと思いながら、何もかも捨てきれずに9月の雨を見ながらウジウジと過ごす。10円とか50円とかいう単位のサービス券や、ショップごとのポイントカードが床に落ちたままだ。ゆうパックのカードも貼りかけが2枚。ポイントが貯まるよりも、それを上回るだけのストレスが貯まる仕組みである。薬局のなんとかシールは断ることにしてからせいせいしたし(ろくに病気をしないので、どうせ2年つづけても100円グッズ1個相当分がいいところだ)、2か月分もため込んでしまったレシートはもう記入することをあきらめて捨てたら、いくらか気分が晴れた(しかし、これは先日の話)。今日は雨のせいで、まだまだ片付かない。なぜか買ってくる以上にモノは増殖しまくっている。オークションで高値がつくようなモノが増殖しまくってくれれば話は別だが、世の中、そんな にうまくはできていない。どうも昨日のデロンギで一気に落ち込んだようである。

2000年9月6日(水) バスタオル
バスタオルを総入れ替えした。どこも傷んでいなかったが、洗濯のしすぎでカラダを拭くのも躊躇してしまうぐらいごわごわになってしまったので。お役後免になったのは、アメリカのスティーブンス製であった。1年半ぐらい前に新宿伊勢丹のリニューアル・セールとかで、たしか1枚1000円で購入した。とにかくここのメーカーのバスタオルは失敗がない。いつもごわごわで終わる。へたりもしない。タオルが好きになったのは高校時代だった。「世界の一流品図鑑」を見て瞳の中にキラキラ星をいくつもつくっているような変なコドモで、バイトをしてはその本に出ているようなブランドに手を染めていたのである。今どきの高校生がヴィトンだのプラダだので大騒ぎしているのを笑えない。ただ群れていなかったのと、タオルや食器といった「家の中で活躍してくれる雑貨」という点で、これ見てよ〜ん!のヴィトンと一緒にされても困る。さて、今回は国産のバスタオルにしてみた。渋い緑色で手頃な厚さ。1枚980円で5枚購入した。いつもの決まりで、無地かつ刺繍なしである。さて、へたるか、ほつれるか。アースカラーに惹かれて選んだものの、見合う品質かどうかは使ってみないとなんとも言えない。1か月ほど様子を見て、よかったらフェイスタオルもこのシリーズで総入れ替えすることに決めているのだが。
■今日みつけたごきげんサイト■Sony Plaza [オンラインショップ]
前は輸入雑貨というと、とにかくソニプラだった。銀座のショップは銀座に行けばかならずチェックを入れるところだったし、スティーブンスのタオルもセールのときに必ずと言っていいほど買っていた。そうそう、銀座のソニービルの地下にあるソニープラザは、ちょっとしたスペースでデリもやっていたんだけど、あっという間に撤退(残念!)。その後の量り売りのクッキー屋(美味だったー)も、あっけなく撤退(惜しい!)。場所が難しかったのか。

2000年9月7日(木) ベアがやってきた
シュタイフの限定版ポーラ・ベアがやってきた。ぶさいく系の白クマ君である。瓶のコカ・コーラを持っていて、今にも「どぉこれ!」と言いたげな態度をしている。なかなかよろしい。シュタイフのテディベアとはもうかなりのつきあいで、一番最初に買ったのはソニープラザで6800円だった。あれよあれよという間に定価がつりあがり、超ミニのテディベアを除き、定番商品ですら6000円台で買えるテディベアなど存在しない。あいまいな記憶だけれど、その頃よりもずっと円高のはずなのに、いつの間にこんなに値段がつり上がってしまったのだろう。今やシュタイフの限定版(耳に白いタグをつけているのですぐにわかる)は何万円もし、しかも以前は時々復刻版が出るぐらいだったのが、矢継ぎ早に復刻版が出るし、日本に媚びた企画物(もちろん限定版)も次から次に出るしまつ。現地(ドイツ)の価格の2〜2.3倍ぐらいにで売られることが多く、仲間入りしたポーラ・ベアも日本国内では23000円が通販価格のようである。これもしばらくしたら、はねあがるだろう。本来、良質な縫いぐるみメーカーであったはずが、コレクターズ・アイテム製造企画会社になっていくようだ。今の路線はどうもなあ。などと書きつつも、誕生日祝いとはいえ、手元にしっかりシュタイフのベア。人間とは矛盾の塊に他ならない。うむ。


2000年9月8日(金) コールスローサラダ
大好物っ!のコールスローサラダ。平気でキャベツの3分の1玉ぐらいを一度に食べてしまう。作り方は、いたって簡単。ビニール袋を用意し、キャベツをやや粗めのせん切りしては、そこに入れていく。コールスローサラダ専用ドレッシング(いんちきだが、そのうち自分のレシピを見つけるまでのつなぎ)をドボドボ注ぎ、ビニール袋の口をしっかり握って、片方の手でもむ。瞬時にできあがり。そのままちょっと冷蔵庫へ入れておくと、なおおいしい。ほどよくしなったら、ご飯の上にのせてコールスロー丼。貧乏くさいところが潔くて好き。ときにシンプルにいってみようご飯である。ハムなどは邪道邪道。せいぜい、コーンが大好きな人がいるなら、彩りで加える程度にとどめたいところである。カマタ食堂では、これまで●●というメーカーの●●を使って、手早く簡単においしく作る・・・というのをレシピで扱わなかったが、一人暮らしでとか、とにかく忙しいときにといった理由で、こうした市販の何かを使ってでも、うまく野菜とつきあえるレシピがあったほうがよいのだろうか。

2000年9月9日(土) キレイ企画研究所・1 バスルーム
8月31日に、不完全燃焼ながらお風呂とキッチンのプラスチック用品の入れ替えが始まったことを書いた。あの直後、電車で遠征して他の店舗で足りないものを購入し、一気に入れ替えが進んだ。顔料が入っていない半透明のプラスチックは、思ったよりもバスルームを明るくしてくれた。ついでなので、洗濯ばさみでサオの上から挟むタイプの半透明のものがほしかったが、無印良品では商品化されていないらしく、また他でも見たことがない。まあそのうちに商品化されるだろう。この半月、洗面台をつねにキレイに保つことを心がけた。最初の日だけ徹底的な磨きそうじが必要だが、あとは使うたびに乾いたタオルで水滴を拭き、金属部分(蛇口)をなでておくだけである。これをするだけで、いつもツヤツヤで曇りのない洗面台を維持できる。日常をさぼって、ある日気が狂ったように徹底的なそうじをする(これまでの私)よりずっとストレスが少ないし、時間の短縮できる。なんとすばらしいことだ!

2000年9月10日(日) ナラタケモドキとアオマツムシ
昨日の午後、近くの雑木林のサクラの木の下に、みごとなキノコの株があった。初めて見るキノコだったのでデジカメで表と裏を撮影し、きのこ屋さんの掲示板に画像を送り、キノコの発生の報告をするとともに見てもらった。すぐさまナラタケモドキであることが判明。食べられるキノコだそうである。ただし、消化が悪いので食べ過ぎるとお腹を壊すとのこと。食感がいいキノコは好物なので、楽しみだ。夜、窓にバッタ系の昆虫が何匹もはりついていた。前日までまったく寄ってこなかったのが、どういうわけだろう。ガラス越しに指を当ててみると、後ずさりする。まるで猫のような仕草でおもしろい。ベランダに出て洗濯物を干していたら、そこにもいた。今度はガラス越しではないのでやや慎重に指を近づけると、触覚をぴぃーんと合わせて神妙にしている。ますます猫のようである。背中が平らで特徴がある。部屋に入り、今森光彦さんの「昆虫記」で目星をつけ、昆虫図鑑で確認した(このやり方は比較的簡単に絞り込んでいけるので、おすすめ)。アオマツムシである。輸入した樹木についてきて一気に勢力を伸ばしているそうだ。都市部で一番見かける秋の虫ということになっている。なんでも普段は木の上で暮らすので除草剤の影響を受けないため、ここまで勢力を広めることができたらしい。アオマツムシよ、なんだか悲しい話ではないか。

2000年9月11日(月) フェイスタオル
先週バスタオルを総入れ替えしたのに続き、フェイスタオルを総入れ替えして、バスタオルと同じ色に揃えた。その数、15枚。ところがお店にそれだけのストックがなく、9枚のみ持ち帰り、6枚は取り寄せになった。時間も交通費ももったいないが、こればかりはどこへ文句の持って行きようもない。一度洗って干し、きれいにたためる方向などをチェックして、バスルームの横の棚に並べた。みごとに片付いた。揃えると気持ちがいいのだ。もう何年もこうしてタオルを揃えている。今回のシリーズは色も豊富で、かなり好みの色合いで展開しているので、キッチンも洗面所も、時期を見て色違いで入れ替えしていこうと計画中。キッチンは赤、洗面所は未定。「カマタ食堂」に「モノモノ語り」(仮称)の展開をするべく、少しずつ雑貨の撮影をした。秋の長雨で、異常なほど湿度が高い。明日は早朝から千葉へ取材。天気のことを考えるのはやめよう。

2000年9月12日(火) にんじん
千葉へにんじんの取材に。都道府県別農業生産量は、これまで一位が北海道で、二位が茨城県だった。が、数年前に千葉県に抜かれた。若い人が元気に畑作をしているし、ベテラン組も研究熱心である。素材を知らないと、料理に奥行きがでない(あまりにもカマタ食堂に直結しすぎ)。品種や、いいにんじんの見分け方、糖度など、いろいろな話を聞くことができた。カマタ食堂、近日、にんじんメニューの大公開か?

2000年9月13日(水) 冷蔵庫
冷蔵庫を徹底そうじした。アルコールと綿棒を用意し、まずは外せる棚は外して洗い、そうではない棚の拭きそうじ。とくに冷気の吹き出し部分(こまかくて、ぞうきんじゃとても無理)にアルコールを吹き付け、すこしして汚れが浮いたところで綿棒でゴシゴシ。なんと時間のかかることだろう。卵のケースなどは食器洗い機で一気に洗える。野菜室は外し、お風呂に持っていって、ぬるま湯とせっけんでやさしく洗う。そして、バスタオルを広げた上に伏せて、自然乾燥。やっぱりキレイになると気持ちがいい。定期的にすると、もっといいんだろうなと一瞬思ってみる。日記に書いたから、来月の今頃やるというのもいいか。また報告、と。

2000年9月14日(木) 小鳩落雁
東京へ仕事で出ると、その用事の前後は歩きまくる。雑貨屋めぐりが主なんだけど、世の中のドーコーなんかにも興味があるので、ずんずん歩き回って、へとへとになる。しかも途中に重いものを買ったりして、なかなかの運動量である。そしてデパートの地下へ行くと、吸い寄せられるように豊島屋へ。あの、鳩サブレであまりにも有名なお店である。有名なのは鳩サブレだが、お目当ては小鳩豆楽だ。鳩の形をした落雁である。しかも、ふっくらと立体的で、かわいらしい。いつも缶入りがいいなあと思うのだが、缶の再利用を思いつかなくて、結局、箱入りにしてしまう。電車に乗ると、豆楽を口に放り込む。ああああああああああああああー、疲れが飛んでいくようだ。まさに、口福の鳩! 
■今週買ったごきげん本■
「スマイルフード ごちそう212」マガジンハウス
コーヒー飲みながら、ぼんやり見たかったので買ってきた。前から買いたかったのだけど、近所にある本屋は雑に見る人がいたのか、この本のアクセントになっている帯がびりびりに破れていて、それがあるがために取り寄せもできなかったし、かといって、帯をガマンして買う気にもなれなかった。出かけた先でめでたく見つけ、購入。ずっと買えなくていたスパイスも載っていて、目下、問い合わせ中。
「粉からはじめるレシピ」オレンジページ
春、買うつもりでいたら、あっという間に売り切れになっていたムック。増刷された。パン、お菓子、パスタ&ピザ、点心が載っている。写真の構図も勉強になる。

2000年9月15日(金) 氷枕
昨日午後から、いきなり熱が出た。たぶん風邪。夜、39度5分になって、しかたなく坐薬を使う。氷枕を作って、いい気持ち。前に薬局で「子供用」の氷枕を見つけて、買ったものだ。私は頭がすごく小さいので、これで十分。アイスノンとかは、まったく使う気になれない。もともと冷蔵庫はけっこう入っているのに、あれをいつも入れておかないとダメというのが苦手だし、冷蔵庫(冷凍庫?)特有のニオイがついてしまい、鼻につくニオイが気になって少しも休まらない。氷枕のいいところは、氷が足りなければ隣近所で氷をもらってもいいし、まあ、もったいないけどコンビニで買うこともできる。ちょっとぷよんぷよんして、海の上にボートを出して寝ころんでいるような感触もいい。しかしなあ、氷枕が売り出されて何年たつのか知らないけれど、あのレンガ色ともなんともつなかい独特の氷枕色はなんとかならないのか。青でも赤でもいいから、病人の元気を出すような色にするべきである。とくにベビー用となっていれば、購入する人のターゲットは20代から30代で、独身時代に好きなだけおしゃれを楽しんだ層ではないか。デザインは何一つ変えなくていいから、色を変えて欲しい。すごく人気が出ると思うし、口コミで広がるし、氷枕を見直すチャンスだ。ブリヂストン、頑張れ〜。

2000年9月16日(土) オリンピック
オリンピックが開催される年は、最悪の夏だ。高校野球、プロ野球、オリンピックと間髪あけずに、イベントが続く。その間、まったくもってテレビや新聞は手抜きになるのだ(スポーツに紙面が多く割かれるためにどうしても削りたくなるのだろうが、スポーツがどうでもいい人間にとっては、一般紙が娯楽紙に変身するのを喜んではいられない)。それまで海外ブランドで身を固め、ITだのeコマースだのと外国語をいっぱい並べて喜んでいる人たちが、どうしていきなり「ニッポン・チャチャチャ!」になるのか、まったく理解できないんだよなあ。スポーツの祭典とか言われながらも、けっこうドロドロしてるしなあ。昔は無名の新人が勝てる要素が少しは残っていたかもしれないけど、今はお金つぎ込める国とそうでない国とに差がありすぎるし、メダルとったら英雄で、一生食うに困らないだけの報奨金をあたえる国とかあるみたいだし。先日ニュースで見た東南アジアのある国では、水泳のトレーニングをしたくても、まずプールの水すら取り替える予算がなくて、藻の生えたプールで泳いでいた。雨期になるとプールに雨水がはいるので、それを待つんだとか。それでも選手達は練習をする。コーチ(どういういきさつか、日本人だった)が「予選落ちとは思うけど、選手はみんながんばっているし」というようなことを言っていた。めぐまれた施設、めぐまれたコーチ陣、めぐまれた予算、めぐまれたウエア。そうした中で練習を重ねた選手達と、やがて同じスタート台に立つ。スポーツの祭典に莫大なスポンサー料を払うのもいいけれど、まともなプールとその年間維持費で1国をサポートしてあげるのも悪くはないのでは? オリンピックはどうでもいいや。そう思い出して、かれこれ20年になります。

2000年9月17日(日) お香
10年ぐらい前、疲れたり気分転換をしたいときなどに、香をたくようになった。東南アジアで作られた円錐形のものである。とくにサンダルウッドの香りが好きで、あとは気分次第。甘い香りは基本的に苦手だ。香をたくためのグッズもいくつか買ってみたが、今は小さな脚が3つついている香炉の下だけを使っている。渋い茶色の素焼きだ。なぜ下だけかというと、フタのほうに穴もあいているのだが、どうも空気の循環が悪いらしく、フタをすると自然に香が消えてしまうためである。単純な設計ミスなのだろう。デザインは悪くなかったので惜しいが、香が消えたのでは話にならない。香の形も買い始めた頃はずいぶんといびつだったが、最近では形が整ってきた。整えるための工夫をしているのかも知れない。

2000年9月18日(月) 雨の後に
先週の雨で、里山にキノコが出そろった。ムラサキヤマドリタケ、チチアワタケ、ヤマドリタケモドキと知っているキノコもあれば、巨大なキノコもあった。高さ30センチ以上もあり、雑草が生えていても頭ひとつ分は十分に飛び出して、とにかく目立つ。掲示板でたずねたらマントカラカサタケというハラタケ科のキノコとのこと。大きくて傘に鱗片もあることから一見すると毒きのこに思えるが、とりあえず毒ではないようである。もう何年もこの雑木林を観察しているが、マントカラカサタケは初めてだ。帰ってきて、団地の中庭で収穫したイチジクを食べる。なかなか色づかなくて今年はダメかと思っていたのだが、先週からようやく色づいてきた。一番果は鳥がねらっていたようで、気がついたら半分も残っていなかった。さわやかな甘さ、くすぐったいような酸味を含む香り。半分に切ってスプーンですくうのが好き。気がつけば、今日はセミが鳴いていない。
■今週買った本■
「おいしいテーブル」堀井和子
LEE COOKINGシリーズの1冊である。堀井さんは写真+文+イラストの複合技が人気になっている人で、これまでの多くの本もそのスタイルをとってきた。この本では、「私が」書いている部分と「たくさんのレシピを持っている堀井さんですが」という部分が混在し、読みにくい。なんでこんなことになったのだろう。基本的に、料理家のレシピ集+生活スタイルブックは、自分で書く方が自然ではないだろうか。内容は充実しているのに残念。1996年発行。
■先日のお返事■
9月14日に「目下、問い合わせ中」としたのはスパイス・ハンターのスパイス。興味のある方は、次のお店で扱っているとのこと。ただし、全種類が揃っているわけではないようなので注意。「タベルト」代官山店、「カルディーコーヒファーム」吉祥寺店、「インポートマートPX」田無店、「酒奉行」中原店。カマタ食堂、次に東京に行ったときにタベルトは必ず寄る予定。

2000年9月19日(火) 地図
地図を見るのが大好き。地図さえあれば、知らない町へ行っても平気。とくにこれを感じるのは外国である。安宿探しもレストランも、まずは地図を確保してからだ。今手元にあるすぐれた地図は、昭文社の「シティマップル 東京都23区道路」というもので、2762円でこれだけ楽しめれば文句ない。手に取るようにわかる。一度友人の住まいを調べたら、彼女の自宅周辺にコンビニがないことがわかった。工場に囲まれているのである。この先もあまり便利になりそうにない。そのことをメールで出すと「なんでそんなに詳しく分析できるの?」という感じの返事がきた。うーん、昔から好きだったからな。地図は一人旅の必需品だし、今いるところから、どこをどうやって駅まで行こうとか考えると、ただ場所を移動するよりもずっと楽しいし。露地を歩いていると、しゃれたお店を見つけることも少なくない。猫のうたた寝を見ると得した気分。そんなことができるのも、地図好きだからである。

2000年9月20日(水) スィートバジル
このところ、スィートバジルが急成長。花穂をつけている枝もあるから、そういう時期なんだろう。また、自家製ジェノベーゼの季節がやってきた。こればかりは、買ってきたバジルではとても量が足りない。大きな枝を軽く一抱えほど使って、ようやく小瓶にひとつできるかどうか。だから、夏の終わり、秋の初めの大きく育った家庭菜園のものでなければ(もちろん、うちは何千円も出したって平気でバジルを買えるよというなら別だけど)。材料さえ揃ってしまえば、あとはフードプロセッサーで簡単にできる。ハーブ歴10余年のなかで、初めてバジルに苦戦した年だった。たぶん、種を蒔いてからの覆土が失敗。みごとに覆土すると、発芽率が落ちる。最初は全滅だった。気を取り直して蒔き直したときは覆土をやめてみた。みごと発芽。遅かったので心配したが、大株に育っている。イタリア土産の陽気なバジルである。

2000年9月21日(木) キレイ企画研究所・2 コロコロ
文房具のオーダー(通販/FAX注文)するときに、コロコロも頼んでみた。正しい名称は何というのだろう。粘着テープをコロコロところがして、髪の毛などをとる掃除器具である。使うのは、なぜか生まれて初めて。立ったまま使えるように、ロングを選んだ。コロコロ、コロコロ・・・。髪の毛や、あんまり目立たない綿ぼこりがおもしろいようにとれる。あっという間に粘着力が低下するので、ペロッと新しい面にする。コロコロ。もしかして、壁紙(クロス)についているほこりも取れる? コロコロ。成功! おもしろいように取れる。今までどうしようか悩んでいたやっかいな部分だったのが、一気に解決した。シート状のフロアワイパーよりも使えそう。ただし粘着テープは隅と隙間が超苦手なので、奥の手ワイパーとの併用が調子よさそう。こんな便利なら、もっと早く使ってみるんだったな。気がつけば、1ロールの7割ぐらいを1日で使ってしまったかも知れない。おもしろがってコロコロしすぎ(笑)。子供みたいに、いたるところコロコロしすぎ(笑)。スペアロールの注文せねば。

2000年9月22日(金) キレイ企画研究所・3 強力汚れ落とし
昨日は天気がよくて、かねてから気になっている壁掛け式の扇風機のそうじから始めた。ダイニングチェアーにのって分解。前のアミを外し、ねじをゆるめて羽根を外し、さらにねじをゆるめて後ろ側のアミを外して分解は終了。リビングダイニングの壁に掛かっているので、油汚れとホコリとが渾然一体となって(ゲゲゲ!)びっくりするほど汚れていた。お風呂場に持っていき、バケツにぬるま湯を5センチほど入れて、ここで強力な汚れ落としの登場。なんということはない、いつも洗濯に使っている粉せっけんである。いらないタオルをせっけん水に浸して、まずはまんべんなく扇風機をぬぐう。もうそれだけで汚れが浮いてくる。こんどはきちんとなでる。汚れ落としオシマイ。あとはすすいで、バスタオルの上で自然乾燥。洗うだけなら、ものの10分とかからない。いやなニオイもないし、混ぜると危険!とも無縁だ。せっけんがそうじに有効なのは、案外知られていない。生協に加入していると「せっけん運動」をやっている生協が多いからまあそうしたキャンペーンも行われているかもしれないが、この頃では、生協ですら合成洗剤を扱うところがでてきて、この先ますます、せっけんは特殊なものになっていきそな気配。来月、ちょっとしたデモンストレーションをやるので、換気扇をわざと油ギトギトのままにしてある。これも3センチぐらいのぬるま湯にとかしたせっけんで、すぐ落ちる。もうさわりたくないぐらい汚くなっていて、早くキレイにしたいが、まあ、生協のせっけん普及の一役買えばとガマンをしている。連日テレビから垂れ流しになっている「奥さん、やっぱり汚れ落としはこれでなくちゃ!」みたいなCMを見ると、洗脳されちゃうからなあ。10月に入ると、そろそろ大掃除のことも頭においた広告になるのだろうか?
■今週よみかえしている本■
「ふつうのおいしい」大橋歩(マガジンハウス)
1995年の大橋さんの書き下ろし。まずは野村高志さんのブックデザインがいいなあ。5年たっても古くさくならないし、今でもすごく楽しいデザインだから、きっと5年後も楽しいはず。帯がいきるデザインなところもいいな。さてさて、中身はいつもの大橋ワールドなのだが、雑誌「クロワッサン」の連載のほうはファッションもすごく偏りがある感じなのに比べ、食に関する大橋さんは、なかなか意欲的だし、いい意味での軽さもあるし、その一方でやっぱり堅実だし、とっても刺激になる。イラストも(ま、これはいつものことながら好きなのだけど)。寿司屋の話を読んだら、いてもたってもいられない。あー、お寿司が食べたい。それも、ちゃんとカウンターで。

2000年9月23日(土) ドギーバッグ
午前中からジムへ。筋肉トレーニングを少しと、新しく入った足踏み式のトレーニングマシン(簡単そうに見えるが、疲れてパワーダウンして足を乗せている台が片方でも下にふれた時点で自動的にマシンが停止してしまうという結構シビアなもの)をエアロビが始まるまでの10分間だけやって、エアロビを1コマ。久しぶりなのでゼ〜ゼ〜。しかも男性インストラクターで、見た目よりもずっとハードだ。マットのほうはパスして、軽く水泳。そのあとランチして帰ったら、ドアノブに手提げ袋が掛かっていた。中身は札幌でなかやまさんが買ってきてくれたドギーバッグ。アメリカ西海岸→札幌→九州→つくばと、長旅ごくろうさん。すっごくうれしかった。前から欲しかったのだけど、こういうものって探しているときには案外と見つからないのである。アメリカでレストランのテイクアウトと言えば、コレしかないという定番中の定番(現実には、電子レンジ対応のいろんなものが出ているとは思うけど)。映画の中で「今夜なににする?」「チャイニーズレストランでテイクアウトして、TVでローズボウルを観ながら食べよう」なんていうシーンに欠かせないものだ。無理して箸を使うか、プラスチックのフォークになるかは、映画の流れにもよる。チャーハンや焼きそば、春巻にぴったり。そうそう、「ブレードランナー」でハリソン・フォードがドギー・バッグから食べているシーンがあったと思っていたら、まったくの記憶違いらしい。偶然にも、私が掲示板にその書き込みをした直前に「ブレードランナー」を観た人がいて、指摘された。私の記憶ってかなり曖昧なのだと悟る。

2000年9月24日(日) タイカレー
金曜日の夕方、タイカレーを作った。材料は、レッドカレー・ペースト、ココナッツミルク(缶詰)、ブナシメジ、タケノコ、スルメイカ、ブラックタイガー、バイマックルー(こぶみかんの葉)、レモングラス、そして調整用のナンプラー。レモングラスはベランダで育てているのがとても大きくなったので、それを使った。乾燥されたものやタイからの冷凍物が入ってきているが、やはり、生のものは香りが違う。旬の今だからこそ味わえる真の贅沢である。ココナッツミルクをきらしていて友人宅にあったので、缶詰とできあがったカレーを交換しようということになり、あらためて買ったものはブナシメジのみ。タイのカレーは長時間煮込まなくても完成。まずは金曜の晩に堪能して、翌日、冷蔵庫にあったメバチマグロのたたき(ネギを混ぜればネギトロになるという、生協の開発商品)の使いかけがあったので、これとクィンベル(ジャンボピーマンの赤)、トマトを入れてタイカレーはよりゴージャスに進化。日曜の朝食まで続いた。もう365日がタイカレーでもいいぐらい好きなので、ご機嫌な日々だった。この3日間、いつが一番おいしかったかというと、2日目の朝だった。イカとココナッツミルクを再投入し、メバチマグロ他を加えたことにより、旨味の相乗効果が生まれたようである。また、タイでこのカレーというと、まずフクロタケが使われるのだが、日本ではブナシメジが安いし、缶詰特有のにおいがなく、むしろこちらのほうがおすすめ。留学生もこちらを使用している。残念ながらパクチー(香草、コリアンダー)がなかった。まあ、近所では買えないし、この時期、家庭菜園でもできないし。あっさりとあきらめることにした。それでも十分に美味なるカレーであった。

2000年9月25日(月) 秋の花火
2週続けて花火大会である。昨夜は、筑波山に近いところの「小田」で行われた。秋の夜空を彩る、色とりどりの花火7000発。とっくにシーズンも終わったでしょうに、なんで今頃と思う人も少なくないかも。打ち上げ会場は、稲刈りの終わった田んぼだ。何年か前に大きな公園で行われたときには大渋滞がおき、結局たどりつけないままに帰った。その公園までの交通機関がまったくないのに、駐車場が確保できていないのだから、当然の結果である。その翌年から場所を今のところに変更し、車の人は支所に駐車して、そこから先は市のバスで会場までピストン輸送。稲刈り後の田んぼで、農家の人も「お疲れさんでしたなあ」というムードが漂っていて、とってもなごやかな花火大会となる。夏の思い切り暑い中の花火大会はそれこそ風物詩だが、田舎には田舎の味わいがあってもいい。けっこう受け入れられているようである。思い思いに農道(ちゃんとアスファルト)にシートを広げ、じいちゃんもばあちゃんも、ごゆっくり。テキヤの兄さんも一切なく、市内の食品加工の会社から、やきとり(チキン専門の会社)、ソーセージ(こちらも手作りソーセージの会社)、お団子(ちゃんと焼きながら和菓子屋さん)だけ。それとビール。私は持っていった白ワインで足りなくて、ビールを買って見物。途中、ゴロンと横になって見上げたり。降ってくる降ってくる。ええもんですなあ。さて来週はものすごい人出の土浦花火競技大会。伝国の花火職人さんが来年の花火を披露しながら競い合うので、当然シーズンオフに行われる。これも、1週延期になると、もうブルブル。花火はゴージャスだけど、けっこうしんどい。

2000年9月26日(火) ぬか漬け
この夏、久しぶりにぬか漬けをしてみた。いただきものの「かめ」に買ってきた炒りぬかを入れ、沸騰させた湯の中へ自然塩を煮とかして冷ましたものを加えて、混ぜる。泥んこ遊びの感覚だ。そのあとキャベツの外葉といったくず野菜(できれば水分の多いキャベツがオススメ)を捨て漬けする。捨て漬けとは、食べるために漬けるのではなく、発酵を促すためのもの。だから、上等な葉っぱでなくていいし、にんじんや大根の皮を加えるのも可。これを数日すると、ぬか臭がぬか床のにおいになってくる。暖かい時期のほうが早く発酵がすすみ、すぐに使えるようになる。だいたい朝食の時に漬けて、夕食頃に食べ頃になっている。夏場は漬け物に向いた野菜が安くなるから、ぬか漬けをすると本当に楽しい。きゅうり、にんじん、大根といった定番ものもいいけれど、ミョウガなどもおいしい。ぬか床の作り方はいろいろな本で紹介されているし、市販の炒りぬかのパッケージにも書いてあった。しかし、どれも水分が足りない。あれでは、ぬか臭からぬか床のにおいに変わるまで時間がかかる。ちょっとタプタプ気味のほうがおいしく漬かるのだ。買ってくる漬け物もよいけれど、季節季節の野菜を自分好みに漬ける楽しみは、お店では買うことができない。すべてがお店で買えるような錯覚に陥りがちだが、素朴なものほど買えないのもこれまた事実なのである。さて明日はヘアカットして、こざっぱりしてこよう。

2000年9月27日(水) ジャコウアゲハ・1
先週の土曜日、ジムの合間に散歩をしていたら、歩道の植え込みに目立つイモムシ君を見つけた。デジカメは持ち合わせていなかったので、しっかりとパターンを頭にたたき込む。モノクロで派手なのだ、すぐわかるだろうと高をくくっていた私。しかし、よくよく家にある図鑑を探しても見つからない。そうこうするうちに、だんだんイモムシ君のイメージが「モノクロで派手」→「モノクロ」→「パンダ柄」へと変化を遂げた。ますますもって見つからない。そばにあったツル性植物の紫の実も、結局わからずじまい。そして日曜日。今度はデジカメを持って準備万端。どこかへ行ってしまったり鳥に食べられたりしたらがっかりだなと思いつつ、植え込みを探し始めること2分。いた! パンダ柄ではなくて、黒地に少し白がある程度。記憶違いもいいところだ。やはり手持ちの図鑑では分からず、ネットで「クロアゲハ」など、ひっかかりそうなワードで検索してみる。どこかの兄さんが蝶の幼虫を通販していて、そこの中に通販の対象にはなってないけど私のイモムシ君はあった(かなりボケボケ)。「ジャコウアゲハ」だって。そしてもっと詳しいデータを探してみると、すごい結果が待っていたのである(以下、明日につづく)。

2000年9月28日(木) ジャコウアゲハ・2
ジャコウアゲハの食べ物は、ウマノスズクサだけ(厳密にはその仲間も少しあるようだ)。つまり、ジャコウアゲハは産卵するときに、がんばってウマノスズクサを探し出し、そこに産み付けるのだ。ウマノスズクサは多年生のツル性植物で、食欲旺盛な彼らが毎日バクバク食べたところで枯れてしまうことはない。しかも、この植物、毒をもっている。で、ジャコウアゲハの幼虫は毒のあるウマノスズクサを食べても平気などころか、自分もしっかり毒持ちになって、鳥にねらわれる心配もない。ほんとにうまくできている。あの派手な色は「私には毒があるので食べたらあかん」(なぜか関西弁)のしるしなんだそうである。ちなみにジャコウアゲハの名の由来は、成虫(蝶)がジャコウの香りを持っていることによる。もっと詳しく知りたいとか幼虫や成虫を見たいという場合は「ジャコウアゲハ」でサーチエンジンにかかるから、どうぞご堪能を。世の中には蝶好きが多いのね、びっくりだ。

2000年9月29日(金) 低脂肪乳
私がいつも飲んでいる牛乳は、牛乳である。今スーパーの牛乳の棚に並んでいる牛乳に見えるもののうち、ほんとうの牛乳は少ない。カルシウム強化だったり特濃だったりとかは「加工乳」で、低脂肪乳の大半もやはり脱脂粉乳を使った加工乳なのである(ごくまれに、生乳から脂肪分だけをカットした部分脱脂乳もあるが、それは品質表示をみればわかる)。牛乳は新鮮な牛のおっぱいから作られたもので、加工乳の原料となる原乳とは取引価格が違う(加工乳向けは安い)。原料が高くてスーパーの安売り対象にもなってしまう牛乳は、あんまり儲けにならない。そこで、メーカーとしては安い原料で高く売れて、あまり価格競争の対象にならない差別化した加工乳を売りたいというのが現実のようである。私の買っている生協には、じつは牛乳一種類しかない。私もそれでいいと思っている。低脂肪乳を飲むくらいなら、普通の牛乳を少し控えめに飲めばいいこと。いろいろな種類を作ればロスも出るし、管理もおろそかになる。「低脂肪乳がないなんて、ニーズに対応していない生協なのでは?」と言われることもあるようだが、そもそも加工乳がどうして生まれたかを考えると「ニーズに対応」は必要なのだろうか。作られた神話の上に成り立っているニーズなのではないか。来年秋からスタートするリユースびんを使った牛乳を今日試飲して、しみじみ考えた。紙パックのにおいのない、おいしい牛乳である。

2000年9月30日(土) 買い物かご
近所に買い物に行くときにショッピングバッグを持参することが多いけれど、ずっと気になっているのが、築地でよく見かけるかご。板前さんが仕入れに行くときに手にしているかごである(もっとも、今はどうか知らない。一度、築地の人に聞いてみよう)。昔は家にあったけど、あれは何処へ? 刺身を買っても豆腐を買ってもまっすぐにして持ち帰れるし、葉物はスレないから傷まない。あれこそ近所の買い物に最適なのではないか。生協の置き場から家への持ち帰りにも活躍しそうだ。ちょっと値は張るけれど、機会があればそのうちに。ぜひ買いたい物のひとつである。


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