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2000年8月2日(水) やさしい容器
10年あまり浮気もせずにT社のせっけんシャンプーを愛用してきた。が、洗いあがりの香料がきつく(これに関してはメーカーにハガキで直訴してみたのだが、返事すらなく無視された)、また扱っている店も少ないことから他社に切り替えようと検討していた。これならと納得できたのがこれだった。きつい香りもなくナチュラルな洗いあがり。シンプルなボトルであることも気に入った。しかし、使ってみると、シャンプーとリンスの違いは小さめの文字だけなので、これでは「目がよくて」「カタカナの読める人」だけにやさしいシャンプーになってしまうことに気づいた。数年前から容器のサイドに凹凸をつけてシャンプーとリンスの区別をつけたりするメーカーが増えている(が、化学物質がたっぷりのシャンプーだったりするから使ったことはない)。地球にも人にもやさしい製品がもっと増えないと暮らしにくい。デザインをする人は、視覚的なハンデのある人のことまで頭の隅にきちんと入れて開発する必要があるのではないだろうか。読まなくても、視覚的に、あるいは触覚的にすぐれた容器であってほしい。

2000年8月3日(木) カウンター倍増
今日に日付が変わるとほぼ同時に、アスキーの女性のためのWebサイトShes.netのweb紹介で取り上げられた。今日から1週間掲載されるのだとか。初日、いきなりカウンターが2倍になった(いつもは1日100ぐらいだが、200ほど動く)。1週間にのべ21万ビューあるらしいので、これから1週間が楽しみ。みんな「お気に入り」に入れてくれるだろうか。1週間の掲載後もこちらにリンクされ、見ることができる。


2000年8月4日(金) 干し羊羹
ときどき羊羹を食べたくなる。かと思えば、量の多さに、げんなり。人間とはつくづく勝手な生き物だ。そんな私の夏の羊羹といえば、干し羊羹だ。以前、小さな和菓子屋さんに夏だけ並ぶ「干し羊羹」というのがあった。まわりがかりっとした、ちょっと「石衣」という菓子に似た感じの羊羹である。夏も終わりに近づき、またいつもの「干し羊羹」を買いにいった。ところが、もう夏も終わりなので作らないという。私があまりにがっかりしたからだろうか、奥さんが「作ったらいいですよ。羊羹を切って干せばできますから。ごくごく普通の羊羹でいいんですよ」と教えてくれた。やってみると、なるほど簡単。さいころ状に切って干すだけで、あとは蟻に気をつけるぐらいである。教えてくれた和菓子屋さんも改装を機に冷蔵のショーケースとなり、干し羊羹もなくなった。ちょうどそれと入れ替わるかのように、銀座あけぼのあたりで夏場の商品として見かけるようになったのは偶然だろうか。

2000年8月7日(月) ワイルドストロベリー
ウエッジウッドのシリーズであまりにも有名な、ワイルドストロベリー。育てはじめてかれこれ12年になる。最初の頃に買った株は、地植えにしていた。5月の連休の頃だったと思うが、その頃だけに花をつけ、実がなった。ところが、私の庭から分家したら「いただいたワイルドストロベリー、ずっと実がなっているわよ。冬以外、ずっとだと思う」と言われてびっくりした。今年、ベランダの鉢に植えてみたところ、やはり分家したところと同じで、こんなに暑くなっても花が咲き、実をつけている。ワイルドストロベリーは地植えよりも鉢植え向きなのだろうか。小指の先ほどの小さな実が、とても愛らしい。酸味も甘みもあり、バランスがいい。これを飾れるほど収穫するためには、かなり大きなプランターを用意しなくてはいけないだろう。ささやかに、ひとつふたつ。そんな楽しみもまたいいものである。

2000年8月8日(火) 雷雨
寝苦しい夜が続いた。なにしろ、夜になっても室温が下がらないのだ。タイやスペインといった暑い国のそれも夏を体験してしているが、あちらではたしかに太陽が出ている時間帯は暑いけれど(スペインなど、気温37度はあたりまえだった)、夜になるとぐんぐん涼しくなって、エアコンなんて必要ない。石の床がひんやりしていたのを覚えている。寝るときは毛布も必要なほどだった。タイも同じだ。安宿しか泊まらないから、エアコンなどまったく無縁。そうそう、初めてタイに行ったとき、到着が深夜になるために、このときばかりは日本から予約を入れていった。着いたホテルはエアコン完備、中庭にはプールもあるホテルだったが、バンコクのもつエネルギッシュな部分とか、特有のニオイとかは感じられない。すべてあんなホテルで過ごしたら、バンコクの印象も変わるだろうな。均一化されて味気ないものに、ね。・・・あ、雷だ。今夜はいくらか涼しくなるだろうか。

2000年8月9日(水) 夏の夜の鰻
夏、食欲がうんと落ちても食べたくなるもの。それは鰻である。専門店の鰻はたしかにうまいが、そうそう食べられるものではない。何しろ、食べに行けば「鰻重」で済まないわけで、白焼きをビールで待ち、そのあと日本酒で白焼きをつまみ、鰻重でしめような人間なのだ。かといって、スーパーで売られているような鰻は苦手である。ゴムのような食感と、糊のようなタレ(実は密かにゴム鰻とよんでいる)。特有のにおい。あれを買うぐらいなら、他のものを選ぶ。養鰻場の風景を見るとわかるが、濁ったプールのような中にものすごい数の鰻がいて、はやく太らせるための飼料をたっぷりと与えている。身は太るが、ぶよぶよとして、えさのにおいが染みついている。冷凍庫に常備している生協の鰻の蒲焼きは、太っていない。店に並んでいたら、貧相に見えるだろう。しかし、見かけと味は比例していない。こだわった育て方をした味のある鰻である。たれにも、きちんとした丸大豆醤油と素精糖を使ったもの。もちろん、抗生物質など使っていない。これからは見せかけ豊かさと、内容の豊かさの二極化になっていくんだろうなあ。解凍した鰻を、よく空焼きした網の上で、さっとあぶる。1000円でおつりのくる贅沢だ。今年は稚魚が安かったので、値段も下がるようである。


2000年8月10日(木) ヘビイチゴ
ワイルドストロベリーを書いたので、イチゴの話題をもうひとつ。よく見かける野草に「 ヘビイチゴ」がある。春、パチンコ玉ぐらいの大きさの真っ赤な実をつけるアレである。私は小さい頃に読んだ本か、あるいは周囲の大人に教えられたかで、ながいこと「あの実は毒」と思いこんでいた。本当のところ、この実に毒はない。図鑑で確認して、食べたことがある。真っ赤でおいしそうに見えるが、中はふわふわの綿状のもので、果実っぽくない。はっきり言ってまずい。漢名が「蛇苺」で、そこから和名もヘビイチゴとなったそうである。ではなぜ、蛇苺? それには諸説あるようだ。まずいのでこんな実は蛇に食べさせておけばよいという「ヘビにでも説」と、どんどんランナーが伸びるので、その様子をヘビに例えた「形状ヘビ説」が有力である。イヌタデなど、イヌとつくと「似て非なるもの」の名称になるけど、漢の国ではヘビがそれにあたるのではないかと、少しだけ思ってみたりもする。ヘビイチゴ、うまくはないが子供のおままごとにぴったりだから、おすすめのままごと材料である。大辞泉によれば「食べられるが、味は淡泊」だそうな。淡泊かあ、言うなあ。

2000年8月11日(金) 健康診断
先月受けた健康診断の結果が届いた。血圧、肝機能、貧血、血糖、どれもまったく問題がなかった。脂質の検査項目で総コレステロールが低すぎと診断される。体重は落としたい一方でコレステロール値を上げるというのは、かなり難しいことなのだ。揚げ物は人並みに好きだし、お酒も飲むし、食事はぬいたりしないしなあ。外食が続けば、たぶんてきめんに解消される問題なんだろう。
総コレステロール137mg/dl、HDLコレステロール52mg/dl、中性脂肪 62mg/dl、GOT 16IU/l、GPT 12IU/l、γ-GPT 10IU/l、血圧 112/68

2000年8月12日(土) 上出来なバニラ
夜、デロンギのアイスクリームメーカーでバニラアイスを作った。冷蔵庫にある卵がどれもかなり小さいので、牛乳200cc入れるところ、180ccに減らしてみた。あとの分量は同じである。パイレックスのガラスジャーの中に材料を入れてかき混ぜ、デロンギのスイッチを入れたら、細く細く注ぎ入れてみた。投入口のプラスチックにつかないよう、慎重に。そのせいか、いつも以上にクリーミーで、満足のいく仕上がり。コクはあっても妙なしつこさがない。20分やって3分休み、3分運転後冷凍庫へ。15分ほど休ませて完成だった。

2000年8月13日(日) そぼろ納豆
昼食にそぼろ納豆を買ってきた。割り干し大根が入っていて、味がついている納豆である。しかし、味は納豆をはるかにマイルドにしたもので、納豆は食べられなくても、そぼろ納豆なら平気という人も多いという。東京に住んでいたときは見たこともなかったが、茨城ではどこのスーパーにもある。私がいつも買うのはおかめ納豆というメーカーのもので、100g168円。切った割り干し大根のコリコリとかシャキシャキといった感じの歯ごたえがあり、パック開けてご飯の上にのせ、そのままかっこめるお手軽食品だ。私はこれを食べるとき、ご飯に普通の納豆をのせるときのバランスを無視して、ご飯少な目、そぼろ納豆を多めという割合を好む。そぼろ納豆だけをスプーンですくって食べてもよさそうなものだが、さすがにこれでは味が濃い。やはりご飯にのせることを前提としているので、それなりの味つけがなされているのだ。父がコレを知ったら、さぞ喜んでくれたに違いない。手の掛からぬ酒の肴としては、栄養のバランスの点から言っても5つ星だろう。水戸あたりの郷土料理だそうで、何社も製品化しているが自分でも作れるらしい。


2000年8月14日(月) ゴーダ 12M
冷蔵庫に入っていると使い回しがきくナチュラルチーズにゴーダがある。産地はオランダで、牛乳から作られる硬質系のチーズである。オランダのチーズ生産量の60%以上を占めるというから、もっともオランダを代表するチーズだし、世界で愛されているチーズといっても過言ではない。このゴーダ、ナチュラルチーズを多く扱う店では「ゴーダ4M」「ゴーダ12M」といった表記になっている。このMは月(monthのmをとっている)のことで、4Mは4か月熟成もの、12Mは12か月熟成ものだ。4〜6か月が一般的だが、12Mはとてもコクがあり、うまい。料理に使って加熱してしまうのなら若くて構わないが、スライスしたままパンにのせて食べるというように加熱しないで食べるなら、12Mは価値がある。クセがないので、入門編のチーズとも言えるだろう。今から10年ほど前、はじめて12Mに出会ったとき、これまでのゴーダの印象をくつがえすような衝撃だった。寝かせておくことでしか出すことのできない味の奥行き。他のクセのあるチーズがやんちゃであるとすれば、ゴーダ12Mは円熟味をもっている。素朴な田舎パンと合わせて、新聞を読みながらのんびりした朝食・・・にオススメしたいチーズである。はたしてこんな理想的な(あくまでも私にとって理想の図である)朝食というのは、どれくらいの人々が可能なのだろうか。

2000年8月15日(火) 手を洗う
昨日、江戸崎にある「ポティロンの森」に行った。中に、ウサギや山羊、ロバなどとふれあえるところがあるのだが、その一角の出口には水道があって、ポンプ式の容器に入ったせっけんが用意されている。ただし水道はひとつしかないので、並んで待つ。ぼーっと待っていたら、私の前の女の子の順番になった。すばやくポンプを二押しし、適度に水分を与えて、手の甲から指と指の間、手首まで、それこそムダのない美しい動きで洗っていった。小学校2年生ぐらいではないだろか。日頃からそれでやり慣れているようだ。待ってる私はやることがないので、その美しい動きにすっかり見とれていたら、念入りな洗いは終了し、すすぎに入った。すすぎもこれまたていねいで、あなたはすぐさま調理師にも化学の実験者にもなれますです、ハイ!と言ってあげたいぐらいだった。すすぎも9割りは終えたと思われたその時、彼女の手は、再びポンプへ伸びたのである。念入り洗いをするようだった。日立も東芝もサンヨーもびっくりの、念入り2度洗い。休日で水道はひとつしかないわけだから、この時点で、手洗い待ちの人の列は15人ほどになっていたはずである。ポンプに手を伸ばしたのに気づいた母親が、さすがに彼女を止めていた。もしかして、潔癖性なんだろうか。私も料理中はつとめて意識してていねいに洗う。たぶん、普通の人の手の洗い方よりもずっとていねいなはずである。その私から見ても、完璧な洗い方に思えた。きれいにするのはとてもいいことだけど、その反面(きれいにした上で)子供だからおおらかであって欲しいし、過度な潔癖観念のない子であったらいいなと思わずにはいられなかった。

2000年8月16日(水) 納豆焼き
昨日の話。朝、つい2パックの納豆を混ぜ混ぜしてしまった。で、みごと1パックよりやや少ない程度に残った。ジムでエアロビ1コマとプールを少しやってきたので、遅めの昼食。冷蔵庫を開ける。納豆だ。ビールを開けるつもりで、お好み焼きを思いつく。まずはフライパンを温めて油を入れ、お好み焼き(生協オリジナル)に卵と水を入れ、野菜室にあった(この日、ろくなものが野菜室になかったのである)万能ネギを刻んでかき混ぜ、フライパンに流し入れる。ぱーっと広げたら、納豆を全体に散らすように入れて、フタをして焼く。こんがりいい色がついたら、ひっくり返す。どちらもいい色がついたら、皿に取って、マヨネーズとお好みソース、青のり、そして入れ忘れてしまった揚げ玉も散らしてみた。んんんんんんんんんんんー、んまい! キャベツがなかったせいでせんべい風の薄い焼き物になってしまったが、まあ、これも悪くない。欲を出して、もう一度再現を試みたものの、今度はさきほどの感動は半減。なにがどうだった? 揚げ玉は上に散らしたほうが、カリカリしておいしいかも知れない。あとはなあ。もしかして、納豆は練ってから寝かすのか? まだまだ未完成の納豆焼きなのであった。

2000年8月17日(木) ファームハウス・チェダー farmhouse cheddar
今から10年以上も前、イギリス滞在中にファンになったチーズにファームハウス・チェダーがある。ファームハウス、つまり農家製のチェダーである。イギリスではチーズ専門店というのはあまり記憶がなく、スーパーやデパートの一角の(日本のデパ地下の総菜売り場のような)対面販売のチーズコーナーで切ってもらって買うか、こだわらない人であれば冷蔵棚に並んだパックされたものをショッピングカートに入れる。チェダーはイギリスのサマーセット県のチェダー村の名前に由来する(今では移民した人々によってアメリカなどでもチェダーチーズは作られている)。現在流通している大半のチェダーは工業生産的なチーズで、安いが感動もない。パックされた状態では四角い形状なのですぐわかる。本来のチェダーは円筒形。ファームハウス・チェダー(時として、トラディショナル・ファームハウス・チェダーなどと書かれていたりするが、実際、イギリスでこんな長たらしい名前で呼ぶこともなかったし、ファームハウスチェダーは伝統的手法にのっとって作られたものだろうから、トラディショナルなんてわざわざつけるのは不思議だ)のコクは、チェダーのそれとはまったく異なる。熟成させることによる旨味もあるだろうし、牛乳からして違うのだとも思う。工業生産的チェダーは白っぽいが、熟成させるファームハウスは年月を経た象牙色〜茶封筒の中間の色をしている。このチーズ、イギリスのチーズコーナーならほとんど入手できる。空港でごく少し扱っているのを見たことがあるが(ここ何年も行っていないので状況は変わっているかもしれない)ご多分に漏れず、目玉の飛び出そうな空港プライスなのである。あまり期待しない方がいい。ファームハウス・チェダーは、もともとそんなに高価なものではないのである。
■今日みつけたごきげんサイト■DEAN & DELUCA
ニューヨークの紀ノ国屋的存在であるディーン&デルカ。高級食料品店ですが、総菜も充実。ここのHPのつくりもキレイ。ニューヨーク、また行きたい! マグカップ欲しい!

2000年8月18日(金) ビン牛乳
加入している生協の牛乳が、来年からビン入りになる。機会があって、試飲することができた。中身は同じもの(遺伝子組み替えをしていない飼料で育てられ、予約分しかパックしないのでつねに新鮮。余談だが週2回の配達というのもすごい)のはずだが、風味がまったく違う。パック臭がないのである。水を紙コップとグラスで飲み比べるとわかるのだが、紙だとどうしても紙のニオイになってしまう。それがいやで、外でバーベキューをやる場合も業務用の割れにくいグラスかコレールのマグカップ持参というこだわり派なのに、牛乳はパック入りというのはもうお約束ごとのように思っていた自分が甘かった。ビン入りになればリユース(洗って何度も使える。とても地球にやさしいと言われるシステム)できるうえ、さらに風味がアップするのであれば、こんなにいいことはない。願わくばビンのデザイン(イラスト)を全国規模の公募にして、もっとセンスのいいものにしてほしかった。そうした機会をみすみす逃すのは、企画力の不足である。いいものをPRする絶好のチャンスだったのに残念だ。
■今日みつけたごきげんサイト■Google
できたてほやほやのサーチエンジン[日本語Google]です。ベータ版だからか、すごくシンプルで使いやすい。あと、検索するたびに文字情報がわっと飛び込んできて疲れるというのもない。ごくごくシンプル。でも、結構ヒットするんだな、これが。今後もやさしく見守りたいと思ってます。

2000年8月19日(土) 卵白
アイスクリームを作ると、どうしても2個分の卵白が余る。シフォンケーキを作れば一気に消費できるのだろうが、そうでもなければ今すぐにでも卵白を使い切れるこれといったレシピを思いつかない。ところが、ひらめいたのだ。あと全卵を2個足してオイスターソースを適当に入れ、よく混ぜたらフライパンで焼くだけ。まったく、2分で料理!の類である。これがけっこうイケルのである。やはりオイスターソースが複合調味料だから、内容はシンプルであっても味に奥行きが出るのだ。わっと作ってわっと食べる。副産物にしてはうますぎの一品。ビールにもご飯にも合う。お試しあれ。
■今日みつけたごきげんサイト■ウィリアムズ・ソノマ
日本撤退して残念なウィリアムズ・ソノマ。せめてHPで楽しむことにしたいと思います。相変わらずいい品揃え。アメリカ西海岸にアウトレットもできているようです。

2000年8月20日(日) 苺ジャム
久しぶりに苺ジャムを買ってみた。サンジェルマンという東急系のインストアベーカリーのものである。かれこれ20数年も前の話。プリザーブスタイルといって、実が形のまま入っているジャムというのをそれまで知らなくて、こんなにフルーティでとろっとした感じのジャムもあるんだと感動したのだった。私の住んでいたところには、まだインストアベーカリーもなく、学校の帰りに乗換駅で寄り道してサンジェルマンを見つけ、そのジャムにも出会ったはずである(確かな記憶ではない)。帰ると、ジャム好きの父に喜ばれた。数日でビンの半分ぐらいがなくなるほど食べていたはずである。ジャム嫌いの私がなぜジャムを買って帰る気になったか定かではない。それまでの私にとって、ジャムといえば学校給食のそれであり、この世の中からなくなってほしいもののひとつだった。おそろしくネバネバベトベトのジャムとマーマレードが出る日は、はっきり言って苦痛だった。こんなもの、うれしがって食べる人がいるのだろうか? どうせ食べるならおいしいものが食べたいし、給食のジャムやマーマレードをつけるぐらいなら、何もつけないで食べる方がずっとマシなのだった。私にとってのジャムとは、そういうものだったのである。なのに、その日私はどうしてジャムを買ったのだろう。棚に並んだジャムが、給食や町のパン屋の棚に当時並んでいた紙パッケージ入りのジャムとは明らかに違うオーラを発していたのかもしれない。その日を境に、給食で嫌いだったからといっても世の中の基準は給食ではないことを悟った。サンジェルマンのジャムは当時とほとんど変わらないところを見ると、固定的なファンがいるのか。パッケージもほとんど変わらないロングセラー商品である。220g、380円。値段も初めて買った頃は高いように思えたが、その後、ほとんど値上げされていない気がする。

2000年8月21日(月) 笠間焼
昨日、市の中心部で笠間焼まつりがあるというので、出かけた。テントがいくつも出て、いろんな作家の作品がいつもより安く買えるのである。毎年やっているが、そのうちの半分ぐらいは行っているだろう。焼くときには気がつかなかったようなほんのちょっとのキズのものが、格安になっている。昨日は迷ったあげく、大鉢(中鉢と大鉢の中間の大きさ)、変形小鉢、小鉢の3点を買った。どれもちょっとクセのある器だが、持ったら独特の雰囲気を出してくれるはず。盛りつけ次第だろう。ふと気がつけば、以前友人がくれた器と同じ作家だった。あれを盛ろう、こんなスプーンを添えようと、イメージはどんどんふくらむ。無難な食器も悪くはないが、そうでない食器というのは、博打にも似ている。盛ってみないとほんとのところはわからないし、盛ってみてしっくりきても写真うつりが悪かったりする。迷っているうちが花なのか。カマタ食堂にで近日公開。乞うご期待。
■今日みつけたごきげんサイト■amazon.com
言わずと知れた、アマゾン・ドット・コム。以前購入したときは、本+CDという感じだったが、久しぶりにアクセスしてみると、デパート化していた。絶句! しかし、シンプルな作りで見やすい。日本からアメリカ向けの送料を知っている人なら、ここの送料が格安であることに気がつくはず。私は10年ほど探していたCDを見つけたばかりか、セールになっていて、たったの1枚しか注文しなかったにもかかわらず日本で買うよりも安かった(たぶん日本で「お取り寄せ」するよりも早く届いたのである)。

2000年8月22日(火) 
自宅で透明な氷を作るということに熱心だった時がある。なぜ過去形かというと、ここ数年は生協がらみで冷凍の素材(新鮮なまま冷凍してある)が多く、冷凍庫に余裕がないためである。そのうえ、この夏からはデロンギのアイスクリームメーカーも入居してしまい、満室御礼状態を抜け出すことができないためだ。家庭で透明な氷を作るには、なるべく大きな容器に入れてゆっくり凍らせていけばよい。時間はかかるけれど透明な部分の多い氷になる。製氷皿では小さすぎて、どうしても濁ってしまう。私は、プラスチックの密閉容器を使っていた。牛乳の1リットルパックが2本分ぐらいは入りそうな大きさである。容器の七分目まで浄水した水を入れる。容器の下に割り箸を置けば、さらにゆっくり凍らせることが可能。一日かけて外側から凍ってゆき、中央部はやや濁る。この濁りには不純物が含まれる。だから、全部を凍らせなくてもいいし、もしも全部を凍らせた場合は、濁りの部分は冷やすための氷として利用すればいい。プラスチック容器から出した塊を、アイスピックで手頃な大きさに割って使う。ゆっくり凍らせた氷は硬くて溶けにくく、透明である。オンザロックなら、くっきりと違いがわかる。時間をかけることは、もはや贅沢になってしまった。コンビニに行けば氷の塊もロックアイスも売っている時代だから仕方がない。
■今日みつけたごきげんサイト■mySimon
アメリカのサイト。どこでいくらで売られているか、価格がずらっとアイテムごとに並んでいる。私は買うことよりも、そのデザインの違いとかをおもしろがっているサイトウォッチャーの部類。今でこそシステムキッチンに組み込みができる欧米タイプの洗濯機が日本にもあるけど、初めて海外で見たときのカルチャーショックはすごかった。日本製品も輸出仕様で案外いいデザインの製品を作っていたりする。とくに食器やカトラリーは日本国内向けよりもずっといいセンス。海外から通販カタログを取り寄せてみるとよくわかる。

2000年8月23日(水) 包丁・その1
高校野球が終わって、やれやれだ。別に高校野球そのものはまったく興味がないのでやろうがやるまいが構わないのだが、新聞が高校野球に紙面のかなりの部分を割くようになるので読者としては腹立たしい。とくに地方版は醜い状態だ。誰も腹が立たないのだろうか。野球よりも大事なことは起きてないと言うのか。ため息。さて、研ぎに出していた包丁が戻ってきた。いつもは自分で研ぐのだが、きちんと砥石を使っていてもクセが出てしまい、軌道修正してほしかったのである。まずは、くすんでいた表面がぴかぴかになった。ピールオフしたお顔のようだ(って、したことないけど)。きゅうりを切ってみた。すーーーっ、とん! ほんのわずかだが、まな板に刃先がくいこむ。感激するほど気持ちのよい切れ味だ。こんなに調子いいなら、定期的にお願いするのも悪くない。トマトもヤリイカも、何を切っても気持ちいい。さすがプロ。よく切れると、気持ちよく料理ができる。この当たり前すぎる方程式。きちんと研がれた包丁で切った食材は、食材の持ち味が損なわれない。魚しかり、ネギしかり。ということで、今回は研ぎに出さなかった包丁も、じきに研ぎに出そう。


2000年8月24日(木) 包丁・その2
今回お願いしたのは木屋のスウェーデン鋼本鍛造の牛刀と、直次の本鋼のペティナイフ。このペティナイフは、奮発したもの。店で牛刀とペティナイフを迷っていたら、牛刀で1万円だすなら、ペティナイフで1万円出した方がいいものが買えるし、日常的に使うものだからずっと価値があるとすすめられた。さらにどこのブランドにするか迷っていると、この中なら直次のものがやわらかく研ぎやすいとアドバイスされ、それに従った。今ならまた違う選び方をするかも知れないが、当時の私としては、かなりよい買い物だったと思う。牛刀は10年を過ぎた。いまはもっぱらペティナイフ2本でほとんどが足りてしまい、活躍の場が少なくなったけれど、それでもお気に入りである。機会をみて、持ち運び用のさやをあつらえる予定だ。切れすぎる包丁は怖いというが、そんなのはまったくもって思い違いである。
■今日みつけたごきげんサイト■roooms!
漫画家ひうらさとるさんのHP。じつはgooで「ソノマ」を検索していて、ここに出会いました。途中経過は掲示板にある通りです。カマタは雑誌のインテリア特集が大好きで、つねづね「こんな部屋に住みたいなあ」と思いながら見ています。ひうらさんの「roooms!」には、ananとかクロワッサンの「他人の部屋を拝見」特集が好きなところとか、こぐれひでこさんの本とか、共通点がいっぱいありました。しかし、かっこいい部屋vs理想とちと離れちゃってる部屋(言わなくてもわかるだろーが、前者がひうらさとるさんの部屋で、後者はワタクシの部屋ってことだ)という点で、全然違うなあ。よーし、今日は片付けだっ!

2000年8月25日(金) 鉄のフライパン
長年の相棒である鉄のフライパンが調子悪くなっていた。今までと使い方は何ひとつ変えていないのに、しばしばひっつく。数か月前に購入した大きい方のフライパンのほうが馴染んでないくせに、こちらでは問題は起きない。この違いは何か。ふと見た番組で、山本麗子さんが「料理を終えた後、洗剤をつけないでさっと洗うだけにしていると、だんだんよぶんなものがこびりついて、こげる(つく、だったか?)原因になります。そうした場合は一度白い煙が出なくなるまで時間をかけて焼き切って、洗剤をつけてすっかり洗ってください」とアドバイスしていた。よくみれば私の愛用しているフライパンは、少しずつこびりついたのが層になっている。昔から鉄のフライパンは使った後、まだ熱いうちに洗剤をつけずにさっと洗って、火にかけて水分をとばすというのが定説だったではないか。しかし、家庭用の火力はプロの厨房のそれとは違うので、どうしてもこびりついていくのだそうである。焼き切れば蘇るというのを信じ、ステンレスのたわしを用意してがんがん熱してみた。20分ぐらいして火から下ろし、水をかけてステンレスたわしでゴシゴシとこすっていく。黒い汚れがみるみる剥がれる。7割方は剥がれた。もうこれ以上は一度には無理なので終了。ちょうど、フライパンを初めて使うときに焼き切って油ならしをするが、あんな感じの油ぬき状態になる。くっつかなくなったし、オムレツの表面に黒いカスがつくこともなくなった。月に一度ぐらいはこうして焼き切って一皮むいたほうがいいのかもしれない。
■今日のお耳よごし■FILIPPA GIORDANO/フィリッパ・ジョルダーノ
夏の日の昼下がり、こんな音楽とシャンパンとスモークサーモンとやや乾き気味のパンでもあれば、あとは何もいらないな。あ、ケイパー忘れないようにしないと。クリームチーズも欲しいな。今の時期ならマスカットもね・・・って、欲望は果てしない(笑)。「ハバネラ」「アヴェ・マリア」が好き。「ロスト・ボーイズ・コーリング」はもろに、はずしのない映画音楽に仕上がってしまい(ま、話題の映画「海の上のピアニスト」の主題歌なんだから当然なのだ)、このアルバムでは浮いた感じがする。しかし、作ったのは私が尊敬して止まないエンニオ・モリコーネである。


2000年8月26日(土) 片付けエネルギー
数か月に一度ぐらいの割りで、ムラムラッとくる。そう捨て捨て魔に変身するのである。もともと買い物は大好きな上に、仕事やプライベートの資料も多く、部屋はたちまち「小規模な噴火もしくは地震による被害で崩れた模様」になってしまいがち。雑誌のインテリア特集は好きで隅から隅まで目を通し、いかに自分の部屋に問題が山積みとなっているかを反省するのだが、3分もするとその効果は薄れ、3日もすると完璧なまでに忘れ去っている。しかし今回は3日を経過しても、その効果は持続しているばかりか、よりパワーアップしているようだ。異変である。いいことだ。ひうらさとるさん、ありがとう。ひょんなことからあなたのHPに出会わなければ、やはり3日と持続しなかったに違いない。それと、ひうらさんのroooms!からたどりついたのがROOM!ROOM!ROOM!  参考になるヒントがいっぱいつまっていた。買うという行為は楽しいが、捨てるという行為はとてもエネルギーがいる。ほんとは少し捨てればいいはずなのに、なぜだか買った以上に捨てなければならないアイテムが増殖しているらしいのだ。さて、片付けエネルギーはいつまで持続できるのだろうか。


2000年8月27日(日) ガラスのボウル・その1
テレビの料理番組、あるいは雑誌のレシピを見ると、たいていガラスのボウルが使われているが、気がついた人はどれぐらいいるだろうか。知らず知らずのうちに目から得た情報は脳に蓄積されて(ガラスのボウルは何しろ登場回数は多いから、相当なものだろう)どこのうちのキッチンにも、ひとつやふたつあるのではないだろうか。かくいう私も親元から独立するときに買った。なぜガラスのボウルがあんなに使われるのか。テレビや雑誌で嫌われるのは写り込み(まわりの様子が写り込んでしまう)や重く見えることである。その点、ガラスという素材は明るく、写り込まないし、華やかに見える。しかし、耐久性ではステンレスに遠く及ばない。また、見かけよりもずっと重い。しいてよさを挙げるのであれば、電子レンジにかけられることぐらいである。これも皿や小鉢に入れて電子レンジにかければ問題ないので、ボウルがガラスである必要性は消える(実際、材料の一部を電子レンジにかけることはあっても、ボウルに入れた材料すべてを電子レンジにかけるようなレシピはないように思える。あったにせよ、皿で十分代用できる)。何年か前、ひとつだけ持っていたガラスのボウルでひやりとしたことがあった。調理の後半で、欠けを見つけてしまったのだ。いつ欠けたのだろう。料理を始める前だったか、それとも料理を始めてからか。結局怖くなり、ボウルごと処分した。その前に、イギリス名物のクリスマスプディングを作って友人に送ったとき、私は温めて食べられるようにと、ガラスのボウルに作ってそのまま宅配便で送ったのだが、みごとに粉々に割れて届いたという苦い経験もしている。この2つの経験によって、私はガラスのボウルを使わないし、聞かれればステンレス製をすすめるのだ。ボウルのようによく働く道具は、いとおしいほど頑丈であってほしい。


2000年8月28日(月) ガラスのボウル・その2
ガラスのボウルが今ひとつ実用性に欠けるのであれば、使い勝手のよいボウルの素材は何か? いうまでもなく、ステンレスである。理由はいろいろある。(1)割れない、さびにくい、長持ちする、(2)サイズが豊富でスタッキングしやすく、収納に便利である、(3)いつでも買い増しができる、(4)火の近くにおいても安心である。もっと他にもありそうだが、まあこの4つだけでも理由の大きなポイントではある。ここ数年100円ショップばやりだが、ボウルなどの長持ちする道具は、こういう店で買うことをすすめない。ステンレスが薄すぎるし、仕上げもよくない。それにこまかなサイズ違いがないし、いつでも買い増せるわけではない。安物買いの銭失いになってしまう。やや値は張るが、業務用のステンレスボウルは使っているステンレスの質がよく、おすすめできる。私はまず直径12センチ〜30センチのものまで1つずつ買ってみた。使い始めると13センチのものは下ごしらえに手頃なサイズで、こればかりいくつも追加した。21センチのものは前から3つ持っていたのだが、持っていたものは業務用ではない。でもまあステンレスで一番使うサイズだったので、そのまま使っている。しかし、21センチの例で言えば、業務用266gに対し、一般小売店で買ったものは182gだった。あきらかに違い、これはそのまま耐久性や安定性につながる。ちなみに、テプラなどを使ってボウルの重量をあらかじめ底に貼っておくと、便利である。今のデジタル計はゼロ点合わせの機能がついているのでボウルを乗せてまぜ「0」にしてから計り始めればよいが、オートパワーオフなので、計量作業の途中で中断すると、また計り直しになる。そうした場合にボウルの重量がわかるとわからないとでは、落胆の度合いが違うのである。まあ、経験した人でないとわからないかも知れない。ネームのテープは食器洗い機の温度なら耐えてくれるというのも、うまくしたものだ。


2000年8月29日(火) シンプルな暮らし計画
先週から始めた「シンプルな暮らしへ移行計画」は続行中。とりあえず、着ない洋服と着られない洋服を処分した。雑誌も本も少し手をつけた。冷凍庫も食品棚のストックもだいぶ整理できた。気がついたときどきで処分していた食器もそろそろ手をつけたい。今週一週間かけて、そぎおとすつもりである。9月いっぱいはかかるかも知れない。いい機会なので、じっくりやることにする。片づけていたら、グローバー・ワシントンJr.のCD「ネクスト・イグジット」が2枚あることに気がついた。ショック! なんで2枚持ってるのだろう。
■今日みつけたごきげんサイト■結花のホームページへようこそ
真夜中、ある雑貨店をサーチエンジンで調べていたら、このサイトを発見! 「写真とエッセイで綴るナチュラル&シンプルシックな暮らし」がテーマ。写真家・長嶺輝明氏のクラスで勉強中とかで、料理写真などが散りばめられている。ということで、共通点がいっぱい。さらに、さらに。結花さんの行っている長嶺先生のクラスには令子ちゃん(私の10年来の友人)がいて、結花さんと仲良しであることが判明。見えないところでつながっている赤い糸を感じた。写真もだけど、季節感を感じるエッセイが読みごたえあり。そうだ、令子ちゃんの妹の繭ちゃんは明日が誕生日だ。カード出そうっと。


2000年8月30日(水) 
普段使いの箸は、竹製である。その他に、塗りの箸も持っている。 色は、好きな色のひとつ、渋い緑色。塗りの箸を買うときに、私は箸の先が乾漆になっているものを購入することにしている。ざらついているので、すべりにくいからである。一番最初にこれを購入してからというもの、買い替えるたびにまずは並んでいる箸の中から箸の先が乾漆なものを選び、あとはシンプルなものをより分け、次に手に持ったときの感触で即決する。工業デザイナーの秋岡芳夫氏(故人)によれば、一番持ちやすい箸のサイズは「身長の15%」だそうである。靴のサイズでもよいそうだ。昔は「ひとあた半」といって、親指と人差し指ひらいて親指から人差し指までの直線を計り、それを1.5倍したものがいいサイズとされていたらしい。今、自分の箸を計ってみた。23センチであった。ぴったり靴のサイズ。お見事! ひとあた半のほうは、手が大きいせいでちょっとハズレだった。
■今日みつけたごきげんサイト■poche
きのう紹介した結花さんの「ブックマーク」に入っていたので、思わずクリックしたらイッキ読み。とくにMONOが読みごたえある。私はへんてこな飾りがついたものとかフリルとか苦手なんだけど、
pocheのなかやまさんも同じで、なかやまさんのうちにあるものとカマタのうちにあるもの(それと、うちに近々来る予定のもの)が同じ物が多かったりする。結花さん、なかやまさん、そして私。年齢バラバラ(たぶん)。さて共通点は何? 堀井和子さんかな、やはり。あと、Macもだ。

2000年8月31日(木) 不完全燃焼
昨夕、思い立って筑波西武に買い物に行った。お風呂用品とキッチン用品を無印で買うためだ。残念ながら、うちの近くにある無印良品は、ここぐらいのものである。規模が小さいから、たまによそへ行ったときに「無印ってこんなものまで作っているんだ〜」とびっくりする。今回、お風呂用品は顔料を使ってないプラスチックのシリーズに切り替えることにした。が、やっぱり揃わなかった。とりあえず、洗面器と手桶だけ購入。紅茶を入れておくガラスのキャニスター(顔料を使用しないプラスチックのフタのやつ)も、自分が欲しいサイズだけ並んでいない。どれもこれも揃わない。カタログを見せてもらったが、プラスチックのせんたくばさみで、さおの上からはさむタイプのものはないのだろうか。うまく探せなかった。それにしても、スタッフのそっけないこと。私「キッチンで液体せっけんを入れるディスペンサーを探してるんですけど・・」。スタッフ「当店では扱いがないです」。私「アイテムとしては存在するんでしょうか」。スタッフ「あります」。以上オシマイ。なんちゅうか、かんちゅうか。「お急ぎでなければ、お取り寄せいたしましょうか」とか「カタログをご覧になりますか。よろしければお取り寄せします」とか、話の持っていきようはあるだろうに。私はしまいに話をするのもめんどうになって、買い物を終えたのだった。
■今日みつけたごきげんサイト■イタリアンデザイン・ゾッコ
昔からイタリア好きである。大枚はたいて買った最初のカトラリーはZANI社のもので、20年ちかく経つ今でも愛用している。このサイトはイタリアの今のデザインをよくつかめると思う。元気のないときにボーッと眺めていると、くよくよしたって仕方がないじゃん的な発想が生まれてくる。イタリアデザインのいいところである。



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