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2003年11月15日(土) amoreの国、再び
10月終わりから11月にかけて、南イタリアとシチリアに行ってきました。初めてのシチリアにワクワクドキドキしつつ。地中海性気候で、秋から冬は雨が多いのです。でも、日本の梅雨とは違って、一日のうちで雨が降ったり快晴になったり、すっごくめまぐるしい天気。折り畳み傘が手放せませんでした。現地移動距離1600km。あっちもこっちもとちょっと忙しい旅だったので、またいつか行きたいと思います。







ほんのさわり、だけですが。

2003年11月16日(日) 日だまりの公園
イタリアで買ってきたパンツの丈あげをお願いし、そのまま公園へ。子供のための遊具の少ない、ロンドンのグリーンパーク(私がロンドンでこよなく愛した公園)のようなところ。一面にモミジバスズカケノキ(プラタナスとよばれるもののひとつ)の葉。青いのも黄色いのも、そして秋の枯れ葉色も。風が吹くと、舞うように枝から離れていくのをながめつつ、散歩。途中、お寿司屋さんに入って昼食。そして、また散歩です。たくさん歩いて、日だまりを満喫しました。



少し離れた街からおじさまが愛犬を連れてお散歩してました。すごくいい子だったけど、動きが早くてなかなか撮れなくて。甘えん坊さんなんだそうです。


2003年11月17日(月) 母国を思うアイテムとは
仕事で朝から東京。すばらしい青空です。青空にビルが映えて美しい。銀座経由で買い物を済ませて、田町へ。来年度の打ち合わせ等々。青い空青い空。雪姿の富士山もくっきりでした。富士山を見るとなんだか得した気分になる私。なんだかんだ、やっぱり日本人なんだなあと、再認識しました。外国の人が、よその国から自分の国に帰ってホッとする瞬間って、何を見たときなんだろう。例えばNYは? 例えばロンドンは? 例えばローマは? 象徴的なモノよりも、香りだったりする場合もありそう。



上の写真を撮っていたら、横にガードマンが立っていて「今、内部を撮影してませんでしたか? レンズを向けていましたよね。撮影には撮影許可がいるんです」とかなりしつこく言われてしまいました。ガラスからこれだけ離れてしまうと、偏光レンズでも使わない限り内部なんて撮れないような。それに私が狙っていたのは、外側のガラスにみごとに写りこんだ向かいのビルの姿だったし。もう説明するのもめんどうなので、「あっちのビルを撮っていただけですから」と言って、その場を立ち去りました。ガラスのオフィスの1階で、そんなにピリピリされても(汗)。


2003年11月18日(火) そして晴天はつづく
今日もみごとな青空です。朝、デジカメ(COOLPix4300)を持って、近くを散歩。里には里の紅葉がありました。イチョウもきれいです。モミジはどうでしょう。ちょっと色がさえないかもしれません。仕事の打ち合わせなどで東京出張が続きました。これからも少しずつ増えそうです。去年、岡本のぶかつさんにお会いしたときに「まずは会う。会うのも仕事のうち。大切な仕事」と言われました。そのときはまだピンとこなかったのだけど、今はしみじみよくわかります。電話も苦手だった私が、思えばずいぶんと変わりました。いえ、今も会ったことのない人と電話をするのはとっても苦手ですが、前よりもマシになりました。克復させてくださった心優しいみなさま、ありがとうございました(全然そんな風にみえないのだそうです)。メールは大好きです。お会いしたこともない方と、メールでの往復書簡が続くこともしばしばです。



サクラは9月から葉が散りはじめるのですよ、知ってましたか。その分、春も真っ先に咲きますもんね。

2003年11月19日(水) ラジオCM
午後、ラジオCMの収録でした。ちょっと恐いディレクターになります。妥協しないし。たった20秒ですが、そのためにいろいろな人が関わって出来上がっていきます。映像がない分、伝えたいことを音だけという制約の中で最大限に伝えなくては。前に収録した分の一部差し替えなどもありましたが、無事に終了。終わった後、しばらくボーゼンとしました。いつものことです。


Tさん、お疲れさまでした。


2003年11月20日(木) 日に日に
久しぶりに雨です。昨夜の天気予報では昼ぐらいから雨とのことでしたが、朝起きたらすでに降っていました。朝の公園を少し歩きました。長靴の素材の短靴。こんな日にはちょうどいい靴です。モミジに色がのってきてました。さて、これから料理の撮影です。




寒くてちょっと指が震えました。裾が汚れるから丈の長いコートも不向きだし。これから指先がつらいかな。


2003年11月21日(金) 肴系のひと
たくさんは飲みませんが、飲むのは好きなほうです。だから、私が作る料理は、いつもアルコールに合う料理。無意識にそうみたいです。今日はじっくりとニンニクの香りを出したオリーブオイルで長崎産のタコを炒めて、自家菜園のイタリアンパセリのみじん切りをたっぷり入れて、パン粉に香りのついたオリーブオイルを吸わせて仕上げたもの。元になるどこかの料理はなくて、たぶん、ちょっとワインを飲みながら思いついたのが最初だと思います。タコの旨味をパン粉が吸って、じゅわじゅわーっと幸福が口の中に広がります。ちょっと贅沢だけれど、国産のタコ。食べてみると、タコそのものがおいしい。こんな肴と出会ったワインも幸福であります。先日イタリアで買ってきたワインに合わせてみました。さて、どんなワインかはまた明日。


地味ですが旨いんです、これ。


2003年11月22日(土) 凹む出来事
東京を離れて14年。半分田舎暮らしだからできたことはいっぱいありました。たとえば、畑。土いじり。それから、里山遊び。つくばには、キノコも多く出るし(山と渓谷社の本を見ていただくとわかりますが、伊沢正名さんは結構つくばで撮影されています)、雑木林はたくさんあります。けれども、ちょっとこだわったものを使うとなると、なかなか簡単には手に入らないことも多いのです。20日に〆切だったもの、ラズベリーやスターフルーツを使いたいのに、それこそデパートにも並んでいません。ああ。深いため息。東京だったらなんでもない買い物も、地方ではまだまだ不便です。あ、扱うようになった!と喜んでいると、知られる間もなく回転率の鈍さから扱い中止→見切り処分、という運命をたどることになります。乾物ならお取り寄せも比較的簡単です。でも、さすがに生ものは、ね。チャービルごときでオロオロ探し回りたくないなあ(涙)。

2003年11月23日(日) 英里さん
10月29日、私がイタリアへ旅立ったその日、生涯を終えた一人の女性がいました。尾崎英里(オザキエイリ)さん、ケーキ職人。NHKの番組や雑誌で紹介されたりもしていました。千葉でケーキを焼いていましたが、やがて「千葉ではもう焼けない。鬼無里へ行く」と、単身で長野県の鬼無里村に移住。焼くものといえば「石の花」という、フルーツたっぷりのケーキのみ。まるで宮沢賢治の世界でした。10数年前に「アップルクランボ、焼いてみたら?」と何気なく言ったところ、たぶん彼女はもともと焼いていたんだと思いますが、割りとあっさりと登場してきました。時を同じくして、柑橘をたっぷりと入れた「木の花」も。でも、表向きにはこの3つだけがアトリエオザキの商品でした。通年の扱いは石の花だけだったんじゃないかと思います。私にとっては、年の離れた姉のような存在で、恋愛につまづいたときに泣きつく先でもありました。ケーキ職人であった一方、詩人であり、哲学者のような不思議な山んばだったのです。そう、いつも英里さんは自分のことを山んば、って言ってました。あっけなく星になってしまったエイリさん。終わりのない彼女のことですから、天国でケーキの続きを焼くことでしょう。今日は千葉で彼女の送別の会でした。濃い10年間をありがとう。これからも見守っていてください。


2003年11月24日(月) ランチ@柏
ランチをしに、柏へ。すごい人混みで、人混みが苦手な私はくたくたに(笑)。雑貨も見たかったけれど、かなり端折って歩きました。ランチは、いつものAで。途中で松戸に引っ越してしまったYさんとばったり。1年半ぶりぐらいでしょうか。一緒のお店で食べてもよかったかなとあとで後悔しました。気持ちはすっかりイタリアンだったので。

2003年11月25日(火) シチリアは猫パラ
シチリアの画像を見ていたら、猫や犬がいっぱい。とくにタオルミーナの4月9日広場からギリシア劇場(テアトログレコ)に行く途中は、もう猫さまパラダイス(パラディソ)でした。すごくのんびりしているくせに、この人!って決めたらついてきちゃうので、反応のゆるやかな(はっきり言って遅い)COOLPix4300ではピントが合わない(笑)。





やっぱり毛足の長い猫より短いのが好きっ!

2003年11月26日(水) マルペンサ空港は楽しい!
11月4日のこと。ミラノはマルペンサ空港。近代的で、ショップも飲食店も充実してます。とくに春に行ったときに気分よくランチしたところが、ここ(これは今回撮影してきたもの)。ワインも、ワインに合うアンティパストもいい感じ。もしも時間があれば、ぜひぜひ。残念ながら、今回は30分ほどしか余裕がなくて、まだ買いたいものもあったために[涙]でありました。




成田空港は、チェックイン後がちょっと悲しい。トランジットの人とかどうしてるんでしょう。一番下は、11月21日に飲んでいたワイン。マルペンサ空港で購入しました。

2003年11月27日(木) 品川でランチ
昔、品川は通勤コースでした。山手線から京浜東北線に乗り換えるときに、毎日利用していた品川駅。品川って何もなくて、だだっ広い体育館のような駅で(京急もあるので、どうしてもそうなる?)。JR側から京急に乗り換えるときに窓口に並ぶと、手慣れた窓口のお兄さんがすごい勢いで切符を売ってくれたのがコドモの頃から見慣れた風景で。変われば変わるものですね、最近の品川って当時の面影がまるでありません。あったらこういう開発って、できなかったんでしょうね。午前中の一仕事を終えて、友人2人と待ち合わせて、品川グランドコモンズのグランパサージュにあるPでランチ。時間をずらしているので気持ちもゆったりでした。




2000円のランチ(もっとお手頃なランチもあります)。アンティパストもドルチェも充実でした。


2003年11月28日(金) スィーツフォレスト
じつは昨日、先日自由が丘にオープンしたスィーツフォレストに寄ってきたのだけど、あまりの混雑ぶりにクオカで買い物をしただけでそそくさと。たとえば、トリトンスクエアのようなロケーションだったらよかったのに。イートイン・スペースがスイーツのテーマパークにしたらすごく少ないし、天井が低くて圧迫感が。少し落ち着いたら、また違った印象かもしれません。平日の午後だというのに、ものすごい行列でした。あらためて、自分が行列をめっぽう苦手としていることを知りました。昨日、どこかのオープンカフェで写真を撮ろうと予定していたものが悪天候でダメになり、今日は家でゆったりと撮影。ガツガツ仕事をしながらも、コーヒーのおいしい一日を過ごしました。

2003年11月29日(土) 収穫祭
自主的な米作りの会の収穫祭。あいにく、どしゃ降り。でも、田んぼを貸してくださってる農家のYさんところは雨でも平気で、昔おかいこさんをやっていた小屋の下で火をたいたりできます(すごすぎ)。トラクターが何台もとめられるような広さです。五平餅、いつも最初こがしてしまって、そういえば去年も同じ失敗したなーって思い出すのです(学習効果は、はなはだ疑問)。日本酒を少しだけいただきながら、夕方まで延々と宴は続きました。マキを割ったり、餅をついたり、なかなか腕がすごいことになってます(笑)。






上の3枚は白米を炊いてるところ。火のお守りをやりました。マッチ(ライターだけど)1本分で、きっちり火をおこすことができた。とってもハッピー! 直火はいいですね。あったかい。すごーくあったかい。いつもは炊飯用の土鍋で炊いてる私です。だから、お釜も音と匂いで炊きあげました(動物的な勘)。下の2枚は、五平餅。特製のタレを2度付けして焼きます。ちゃんと表面にうっすら焼き色がついてからタレを塗ります。するとたちまちこげるから、目を離せません。できたてをハフハフいいながらいただきます。極旨!


2003年11月30日(日) きた〜
昨日ハリキリすぎて、すでに腕がものすごいことになっています。マキを割るのが面白くて、かなりの量のマキを斧で割ったから。それから、餅つきも。ジムでどれだけ筋トレしたってこんなになったことはなかった(笑)。全身に心地よい疲労感があって、別の宇宙にいるみたい。


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Akiary v.0.30