ホテルに到着しましたが、なにやらペンキ塗り立てのにおいがぷんぷん。私はまたしても「オーバーブッキングで申し訳ないけど別に予約してあるホテルに移って欲しい」とフロントで切り出してくれることを祈りました。が、やっぱりそんな夢のようなハナシはいくつも転がっているわけもなく、あっけなくチェックインです。ポーターなんかとんでもない(でも考えてみれば、最初に泊まったパランゴンホテルにもポーターさんはいなかったな)。1人と荷物が乗ったらそれ以上ムリというような、史上最強にして最悪のエレベータに乗り込み、2階(日本で言うところの3階)へ。どこもかしこも「塗り立て注意」の貼り紙です。209号室の私の部屋の中には、吸いがらが入った灰皿と使用済みのコーヒーカップが数人分。想像するに、どうもペンキ職人さんたちの休憩室になっていたようです。タバコのニオイがついているなら部屋を変えてもらおうと思いましたが、幸いそれはありませんでした。ムッとしていたら、私がチェックインしたのに気がついたペンキ職人さんがやってきて、たどたどしい英語で(というか、わけわからん英語で)聞いてきます。「とにかく私はここに泊まるのだ」と主張すると、あわてて汚れ物を下げていきました。あとで新しいのを届けるというようなニュアンスのことをつぶやきながら。例によって、イギリス人じゃなく、移民のようでした。部屋はコンパクトで、バスタブなしのシャワーのみ。しかもアコーディオンカーテンみたいなショボイもの。あまりにもがっくりきて、部屋の写真など一枚も残しませんでした(爆)。パランゴンがよすぎた〜。

 



Previous | Next