コーチステーションの天井です。画像でわかるでしょうか。スプリンクラーのための水の配管が、赤になっています。乳白色の採光タイプの天井と骨組みの中で、見事な「差し色」です。話は変わりますが、ロンドン交通博物館 London transport museumもやはりこうした自然光が入る(かといって直射ではなく、やわらげるような素材の)屋根になっています。この他にも、同じような素材の博物館や美術館、ショッピングセンターなどが見られます。海外に出る前の私は、薄暗い閉塞感のある美術館が一般的だったと思いこんでいました。一般的というより、それが美術館だみたいに。ところが、欧米では基本的にかなり明るめです。ピカソもミロも現代的なデザインも(あとで出てきますが)、できるだけ自然光を工夫して採り入れるようにした中で見ることができるのです。天井も高いし、ゆったりした時間を過ごせます。いつの間にか、日本で美術展に行くことは稀になりました。

 



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