5月11日(木) 

午前2時半起床。コケコッコー♪ 昨日分のメールに返事。それを書いている途中で出てきた内容が、次のエッセイのネタにつながった。庄内方面に足を向けて寝るわけにはいかない。多謝。朝6時。ネットで知り合った人が送ってくれたハルシメジを大量に使い、タイカレーを作る。今回はタイカレーとトム・ヤム・クンで、タイ料理づくし。久しぶりに缶詰のグリーン・ベジタブル・カレーを使ってみた。缶を鍋にあけて中火〜弱火にし、ふたをして温める。その間に、ハルシメジ(キノコ)のそうじ。って言っても簡単。水で泥をさっと落とし、下の方から裂くだけ。そうじが終わったら鍋の中に投入し、キノコがくったりするまで温めればできあがり。ココナッツたっぷりのカレーで、その他にはじめからタケノコやニンジン、ヤングコーンなどが入っている。肉・魚介は一切使っていない。激辛ではなく、ほんのり辛い。天然もののキノコというと、和食か洋食のどちらかになりがちだけど、私はハルシメジに関してはタイ料理が好き。ややクセがあって「どうにかなんない?」と、案外みんな思ってるんじゃないかと。



 5月12日(金)

なんだか天気が安定しない。野暮用と仕事関係の細々した用事などで外出も多く、フルオープンカーの私は、とても困るのだ。天気も調子が悪いが、それ以上にMacがごきげんナナメ。なだめてみたものの、やはりダメ。とりあえずメールは生きているので、なんとかするのは少し後だ。



 5月14日(日)

どうしてもタケノコ掘りをしたかったので、知り合いに頼んで、掘らせてくれる先を紹介してもらった。自宅の庭にタケノコという、なんとも理想的な環境。蔵もある家だった。住まいのほうも昔からのをそのまま使っていて「夏は涼しいよ」ときっぱり。風が抜けていく設計である。今はもう使われていないが、二階というか屋根裏は「おかいこさん」のスペースだったために、平屋とはいっても、天井の高い作り。同じ市内にあるとは思えないほど、別世界へワープした感じ。ちゃっかり「ウコッケイ」の卵をいただいて帰る。ずうずうしい客である。



 5月17日(水)

午前中、料理の講習会の講師をした。「マカジキのトマトソース」「魚介類のカルパッチョ」「ナスのグラタン」「温野菜のサラダ」など。とにかく野菜がたっぷりとれるメニューにした。今一番のお気に入りは、この中の温野菜のサラダである。かぶ、いんげん、大根、ニンジンなどを蒸して、ゴマのドレッシングでいただくというもの。このドレッシングは市販のものだが、700円ちかい。飽きがこないし、温野菜によく合う。いずれオリジナルを研究することにしよう。講習会の会場のフライパンは、樹脂加工のノンスティックのフライパンだった。うーん、鉄が一番おいしく焼きあがる。持っていかなかった私のミス。比べてみることもできたのに。



 5月19日(金)

のびのびになっていた東京へ。上野まで高速バスで1時間15分で到着。すぐに合羽橋道具街に向かう。去年のクリスマスの時に見たものの結局買わなかった「もみの木ミルフィーユキット」を430円で購入。パイシートの抜き型なのだが、微妙にサイズが違う星形が6つと台になる円形がひとつ。これで1組である。あとはホイップした生クリームやココア、フルーツなどで飾ると、立体のもみの木になる。ジンジャーボーイは2年越しの課題なのだが、手頃な大きさの型はどこにもない。合羽橋から渋谷に移動して、リニューアルされた東急東横店の食品売場を見る。「東急フードショウ」と命名されていた。これまでプランタンにしかなかったアンジェリーナが新しく入っていた。それと、ベトナム料理の店。しかし、これまで和の惣菜(ようするに晩ごはんのおかずってヤツね)を買っていたおばちゃん達は、ちょっと居心地が悪くなってしまったのではなかろうか? あまり時間がないので、足早に東急ハンズへと向かう。探していたものは見つかったのだが、イメージしていたのとはかけ離れていたので買わずに出る。近くのスタイリッシュな雑貨の店Wへ。一時期ほどの元気はなくがっかりした。どこも似たり寄ったりの品揃えになり、やりにくいのかも知れない。今流行のアジアン雑貨ほどはアジアしていなくて、どちらかというと、中南米テイストか。中南米に移り住んだヨーロッパ人アーティストの雑貨のイメージである。他の店が価格帯をかなり意識して下げているのに対して、マイペースだ。ちょっとマイペースすぎるかも。アクセサリーはかなり好みの品揃えで、じっくり見ると買いそうだったのであわてて出る。そこから代々木体育館の脇をぬけ、原宿へ。編集者である友人と会い、ランチをとる。入ったお店はとってもおしゃれな店で都内と近郊で意欲的な展開をしているイタリアンレストランT。しかし、友人が選んだ「ウニ・イカ・?のパスタ」(?は私が忘れただけ)は、今どきこんなテイストなかなか味わえない一品だった。はずした・・・(Yちゃん、ごめん)。おしゃれな店で、こんな居酒屋テイストなものを出すのは反則でしょう。思い出した。あの味は回転寿司の絶滅危惧種「ウニクラゲ巻」だ。その後、千駄ヶ谷で仕事関係者と会い、近くの「サザビー」へ。ずっと迷っていたペッパーミルを購入。5年ほど迷うというのもめずらしい。だいたい即決だからね。これはホワイトペッパー専用に。ブラックペッパーのほうは、かれこれ20年使っているフランス製だ。当時、約5000円もしてびっくりした。買うのをためらったが、あとで買ったイギリス製のスケルトンタイプのものより、ずぅっと長持ち。そっちはすでに3個も取り替えて(いつも割れてくる)しまいに買うのをやめた。フランス製の金具は車で有名なプジョーのものである。だからというのではないが、頑丈で、この先も活躍してくれるだろう。東京駅に出て、大丸に入る。家庭用品のフロアがリニューアルしていた。この前から迷っていた「ショッピングバッグのストッカー」と「キッチンクロス」を購入。隣のショップも好きなグッズが多くて衝動買いに走りそうなので足早に地下へ。さらっとチェックを入れて帰途につく。バスで隣の席に座った女性が、黒くてタイトなワンピースをベースにした重ね着で、オシャレだった。どこのブランドか知りたかった(ついでにどんな仕事をしているのか興味もあった)が変態に思われるのもいやだったので、ぐっとこらえた。

 

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